まだまだ強い日差しが照りつけていますが、だいぶ秋らしくなってまいりました。
昨日、久しぶりに会った友人いわく、「こっちは暑さでうっかり忘れていたのに、お寺の脇を通ったら彼岸花が律儀に咲いていたわ。昨今の季節の変動にもめげず、体内時計でも持っているのかしら。お彼岸を忘れないのね」。
明後日は早くも秋分の日です。
皆さん、お墓参りはしていらっしゃいますか。
春、秋のお彼岸とお盆のお墓参りは、日頃ご無沙汰をしているご先祖様の御霊の供養から、先に逝かれたご両親への近況報告まで、お参りの目的も人それぞれでしょうが、お参りすることでひとときでも心安らぐこと請け合いです。
私事ですが、来月早々には父の13回忌が営まれる予定でおります。
お彼岸から半月遅れのお墓参りになりますが、久しぶりのお墓参りを前に、小学生が書いたという句が思い出されます。
「天国はもう秋ですかお父さん」
思わず懐かしさがこみ上げてきました。
一方でお墓の問題はお受けするご葬儀のご相談でも、時としてご葬儀以上に悩まれるケースが見受けられます。
先日もお受けした事後のご相談で、ご相談者はご両親のお墓を九州のご実家の菩提寺ではなく、これからはご自分達がお墓参りしやすいように、東京近郊にお墓を求めようと、九州からお見えになられたご親族の皆様にお話をきりだしたことから、話がこじれ、険悪なムードの中ご葬儀を執り行うはめになり、間に入った葬儀社の担当者は、平穏無事にご葬儀を終らせることに四苦八苦されたとのお話を伺いました。
遠く離れているために、普段の話し合いがなく、いきなりのお話で、双方とも主張を譲らずという形になっているようです。
担当者としては、取り立てて49日に納骨する必要はありませんので、じっくりご相談され、ご納得いただいてから、ご連絡いただければいつでもお墓のご相談も承りますと申し上げているのですがとのことでした。