ご葬儀の満足度は担当者の腕にかかっているようです。

 当センターではご葬儀の後、一段落された頃を見計らってご依頼者にアンケートをお願いしております。

 我々の反省材料として、また今後のセンターの進め方としての貴重なご意見を沢山頂き、大変感謝しております。
 中でもご葬儀の進行役の担当者に対するご意見はご葬儀の良し悪しを決定付ける程の重要な役割を持っています。

 ご葬儀では葬儀担当者の力量が問われ、質も大きく左右されますし、また担当者とのコミュニケーションも大事な要素になりますので、当センターの事前相談ではお時間が許せば、見積りを検討された後、担当者と会われることをお勧めしております。

 お蔭様で、依頼者の担当者についての満足度は高く、ご紹介した甲斐があったとセンターとしても喜ばしい限りです。
 最近のアンケートから満足点をとりあげて見ますと、

 「葬儀の予算、形式、場所等こちらの要望を丁寧に一つひとつ確認いただき、また適切なアドバイスを頂いた。お蔭様で希望どおりの予算に収めることができ、会葬頂いた方からも良い式だったとお言葉を頂きました」

 「細かい点、不明な点、誠実に答えてくれました。また、地方のお寺にも連絡して細かい点まで調べてくれました」

 「家族親族の立場に沿った対応と知識、スタッフ、チームのプロフェッショナル性が満足でした」

 「段取りや予算の話しでこちらの気持を汲んだ対応をして頂いた。質問も多数したが、全て的確に答えていただいた。結果当初の見積りよりも安く済ませることができました」

 「担当の方は非常に気配りのある行き届いた対応を最後までしてくださり、感謝致します」

 「長患い、高齢の母だったこともあり、前々から気持の整理は出来ていて、その気持をよく汲み取っていただき、時には明るい笑顔で対応して頂き、心静かになることができました」と、担当者の誠実ぶりが伝わってくるようなお言葉を数多く頂いております。
 有難うございました。

兄弟揃っての事前相談

 当センターでは普段メールと電話で事前相談をお受けしておりますが、先日はご依頼者の方兄弟5人で直接センター事務局にお見えになり、スタッフが対応させていただきました。
 ご相談の最初から皆さんで納得のいくご葬儀をとのお気持ちが伝わり、賛同社から見積りをお取りした後、直接賛同社との面談も5人揃ってお伺いされ、その場で皆さん合意のもとお決めになられたようです。
 それぞれお忙しい時間をやりくりし、最後の親孝行とばかりにご兄弟一丸となって事に当たる姿はある意味うらやましくもあります。

 ご相談をお受けしていますと、ご依頼者は様々です。時に肉親や義理のご両親のご相談以外のお話で、思わぬ波紋を広げてしまうこともあります。

 妹さんのご主人が危篤状態に陥り、ご主人とご兄弟のように仲の良かったお兄様から妹さんの窮地を見兼ねてのご相談がありました。
 妹さんの承諾を得てのご相談でしたが、お話が進むにつれご主人のご兄弟側からクレームが起きて、結果お話は断念せざるを得なくなりました。
 普段疎遠の方々も血の繋がりがこの時とばかりもたげてくるようです。
 良かれとした事が妹さんに気まずい思いをさせ、お兄様としては辛い立場に立たされてしまいました。

 後悔のないご葬儀のためにも最初のご相談が肝心なことを5人のご兄弟に教えられました。

若い方にもエンディングノートはお勧めです。

 以前、30歳前半の方から「生前予約をしたいので葬儀社の紹介を」とご連絡をいただいたことがありました。

 最近は周りの手を煩わせないように、ご自分の元気な内に自身のご葬儀を予約される方が増えてきています。
 葬儀社から見積りを取り、説明を受け納得がいく方法でお決めになり、これで一安心ですと晴れ晴れとしたお気持のお便りを頂くことは度々ありますが、お歳を伺い、正直戸惑いました。

 葬儀社の担当者はそれでも「ご相談には乗るが、僕の方が先になってしまうよ」と言いながらも引き受けてくださり、依頼者からは「生前予約は諦めましたが、色々話し合い安心しました」とのご報告をいただきました。

 最近、同年代の方の事前準備のご相談を受けました。

 数十年先の生前予約はたてにくいがご自身のエンディングノートは如何でしょうか。 エンディングノートとは万が一の時のためにご希望や伝えるべきことを書き留めておくノートのことです。
 遺言書のような法的な拘束力はありませんが、残された方が慌てなくて済むように、ご自身の気持を書きとめておくことをお勧めします。
 最近は豊富な種類のエンディングノートが市販されていますが、流れに沿って書くことで、思わぬ効用もでてくるようです。
 自身を客観的に見られ、これからの生き方を考えるきっかけにも一役買っているとのこと。
 実は私も手元に1冊持っており、今年こそはと思っています。

 エンディングノートの前書きには「お気持が変わったら、前に書き込んだものを赤ペンの線で消して、あらたに書き加えてください。変更したところの横には書き加えた日付を忘れずに」と書かれていました。

喪主のご挨拶をどうしていますか…

 「最後の喪主のご挨拶は皆さんおやりになっていらっしゃいますか」除夜の鐘の音が聞こえる少し前、昨年最後に頂いた電話でのご質問です。
 「必要ならば用意しなくてはいけませんので・・・」電話口の声は緊張と戸惑いを見せていらっしゃるご様子です。
 疲れがピークに達した喪主にとってはこのスピーチも難題の1つです。

 一方、最後のお別れにお見えになられた方々にとってもこの喪主のご挨拶が葬儀の良し悪しまで決めかねないほど、重要なファクターをもたらすようです。

 ご葬儀に立ち会った経験からですと、最後を締めくくり、印象付けるご挨拶は難しい言葉を並べるのではなく、故人への思いの強さが素直に表わされているか否かにかかっているように感じられます。

 印象的なご挨拶のひとつに、車椅子で出席された喪主の奥様が、ご主人の病気の経過報告を訥々と語っていらしたご様子が目に浮かびます。
 これだけは話さなければという気迫が伝わり、時間が超過しても担当者は急がせることを一切しなかったようです。
 まさに当日のハイライトで、それはこのことを言うためにこのご葬儀があったと思わせる程でした。
 出席者一同大きくうなずかれ、満足されたような足どりで帰路につかれたご様子が思い出されます。

 申し遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

介護と最後の問題は…

 今年も喪中の葉書をあちこちからいただきました。
 とりわけ長年お母様の介護をされていた友人からの葉書を受け取った時には思わず“長い間、ご苦労様でした”とつぶやいてしまいました。

 15年前、フリーのデザイナーとして活躍していた友人はお母様の介護に専念するために全ての仕事をストップし、以来介護一筋の生活を送ってきました。
 毎年いただく年賀状はモンゴルの大平原であり、南の島のどこまでも青い空のもとであり、いつも満面の笑みを湛えた写真付きの近況報告でした。
 つかの間の息抜きに大変さが読み取れ、胸が詰まる思いですが、我々部外者はなかなか適切な言葉1つ掛けてあげられず、歯がゆい思いもしておりました。
 長い介護生活の中で身に付けた術というのでしょうか。友人は全てを受け入れた中で最大限の努力をされていたのでは・・・。

 我々が受けるご葬儀の中にはお父様の命が危ないとご相談中に、介護をされていたお母様の方が急逝され、先に見送られるはめになったり、またその逆の場合もございました。

 また、長い介護生活の末になくなられたお母様を認知症のお父様がお見送りすることになった折、葬儀社の若い社員からのねぎらいの言葉に違和感を持たれた方もいらっしゃいました。
 社員の方もよかれと思って言ったことがご相談者の心に引っ掛かってしまわれたようです。
 若い方には老いた時の心境を推し量れと言ってもなかなか難しいのではと気遣ってくださいましたが・・・。

 介護と最期の問題はこれから社会の大きなテーマになっていくのでは・・・。
 今年はその第一歩を思わせる1年だったようです。
 今までどちらかと言えばタブー視され、話をそらせてきたことが、正面を見据えて語らえる時代に突入した年でもあったと思われます。
 来年も引き続きこの問題から目をそらさずにいくつもりです。

 私の担当は今年最後になりました。
 ではよいお年を。

ご葬儀後にすべきこと

 「何から手をつけて良いのか分らず、ご葬儀後の事務手続きには大変困っております・・・」
 今年の傾向の1つとして、このようなご相談を度々お受けいたしました。

 最期を看取り、ご葬儀が終るまでは葬儀社の担当者を始め、ご親族、友人知人と周りの方々があれこれと面倒を見、気に掛けてくださいますが、ご葬儀後はそのお宅の個々の問題に関わりますので、ご相談されない限りなかなか口を挟んでくれません。

 心の癒えぬまま、身近にご相談できる方もなく、闇夜に放り出されたような状態の中、手探りで事後手続きをされ、時に立ち往生されることもあるようです。
 インターネットで検索しても通り一遍の回答しか出てこなく、またご自身の実情と照らし合わせてもあまり役立たない場合が多く、もどかしさだけが残ってしまうとのことです。
 今までは年配の経験者に伺えば事足りたこともあり、関心を持ち事前に調べておくという習慣が無かったことも災いしています。
 
 当センターのホームページ欄での来年の課題のひとつとして、お1人で事後の諸問題を解決されたい方に具体例から少しでもお役に立てるような配慮をしてアドバイスできればと思っております。

 葬儀社の方々もお葬式が終われば終了ではなく、その後の事務手続きに必要とあれば専門家の方を紹介し、また墓所墓石の相談に乗り、49日、新盆、一周忌、3回忌とご命日にはお花をお持ちし、お手紙をお出ししてフォローされているところもでてきています。
 ハウツーではない回答ができるよう、お互い頑張りましょう。

一声掛ける気配りで…。

 『昨晩はお忙しいところお越し頂き、有難うございました』
 エレベーターを降り、受付に向った老夫婦はお声を掛けられ思わずほっとされ、安心したような和やかな表情を見せていました。
 
 声の主は葬儀の担当者でした。
 緊張のあまり日頃の気配りが出来にくい喪主やご喪家に代わり、担当者は常に俯瞰の目で周囲に気を配り、いち早く対応できる雰囲気を創っておくことが大事なようです。

 特に葬儀・告別式前の緊張した空気の中でお客様をお迎えする一言は、その後の出来不出来にまで大きく左右し兼ねません。
 葬儀に流れを創り、その流れに乗って一気呵成に出棺まで持っていくのは矢張りベテラン担当者に一日の長があるようです。

 同じような1時間のご葬儀でも担当者により、全然違うものになってしまいます。
 ベテラン担当者はいつの間にか、そのリズムを会得されているのでしょう。

ヘルパーさんの存在が欠かせない時代…。

 最近では新しくオープンした式場、リニューアルされた斎場の目玉としてバリアフリーを謳っているところが多く見受けられます。
 受けての私達もどこかそれだけで安心してしまっている節があるようです。
 しかし、バリアフリーは前提であって、最後は人の力無くして何事も機能しません。

 斎場でのご葬儀が一般化されつつある中で、最後のお別れにご高齢者のご会葬も増えてきています。
 特に近親者の場合、お見送りをされたいお気持はなおさらです。

 先日このお気持を酌んだご葬儀に立会い、胸がいっぱいになると同時に、これからのご葬儀のあり方を痛感させられました。

 お父様がご逝去されたご相談者は、斎場に病身のお母様を車椅子でお連れし、ご一緒に最後のお別れをされました。
 このお母様を支えたのが、ご葬儀関係者の中でヘルパー資格を持った方でした。
 
 お1人では歩行困難なお母様にはお式が始まるまでとお花入れの準備の間は控室でお休みいただき、車椅子への移動、またお手洗い等のお手伝いと手順よく行動されている姿を拝見し、高齢化社会のご葬儀のあり方を目の当たりにしたように感じ入りました。 介護の経験の無いものだけでは難しい状況だったと思います。
 
 ヘルパーさんの存在は葬儀関係者に欠かせない時代に入っていることが実感させられた場面でした。

これからのご葬儀の関心ごとは・・・・。

 早いもので今年も残り1ヶ月を切ってしまいました。
 今年は例年になく各人が今までのご自身を振り返り、これからの生き方を見つめ直すチャンスを与えられた年でもあったように思われます。

 マスコミも「最期をどのように迎えるか、また迎えたいか」の特集を組み、団塊の世代を中心に色々な角度で訴えていました。
 持続的に報道されたおかげ(?)で先送りしていた皆さんの関心も、徐々に高まり浸透しつつあるようです。
 親世代を見送り、子供達にまかせた親世代と違い、自身のことは自分で決めておきたい、またおかざるを得ない方が増えてきています。

 それと同時に、現実問題として各人のご家庭の事情からご葬儀後の問題が出ても、核家族で周りに相談をされる方が見当たらず、途方に暮れるケースも増えてきているようです。

 当センターでも墓石のトラブルをチェックする第3者機関を教えて欲しい、改葬したいが埋葬証明書が取れない等お墓に関する電話を頂くことが度々ありました。
 また、葬儀社をご紹介する中で、ご葬儀後の相談にどれだけ乗って頂けるか等の質問が目立ったのも、今年の傾向かと思います。

 今までご葬儀だけを担当されていた葬儀社さんも、ご葬儀後のフォローに力を入れる社が増えて、専属のアドバイザーを置くところもでてきています。
 葬儀担当者はかつての村の長の役目も担って益々「究極のサービス」を提供し、来年以降、人々の関心もそちら方向により拍車が掛かるように見受けられます。

ご葬儀の関心ごととは…

 早いもので今年も残り1ヶ月を切ってしまいました。
 今年は例年になく各人が今までのご自身を振り返り、これからの生き方を見つめ直すチャンスを与えられた年でもあったように思われます。

 マスコミも「最期をどのように迎えるか、また迎えたいか」の特集を組み、団塊の世代を中心に色々な角度で訴えていました。
 持続的に報道されたおかげ(?)で先送りしていた皆さんの関心も、徐々に高まり浸透しつつあるようです。
 親世代を見送り、子供達にまかせた親世代と違い、自身のことは自分で決めておきたい、またおかざるを得ない方が増えてきています。

 それと同時に、現実問題として各人のご家庭の事情からご葬儀後の問題が出ても、核家族で周りに相談をされる方が見当たらず、途方に暮れるケースも増えてきているようです。

 当センターでも墓石のトラブルをチェックする第3者機関を教えて欲しい、改葬したいが埋葬証明書が取れない等お墓に関する電話を頂くことが度々ありました。
 また、葬儀社をご紹介する中で、ご葬儀後の相談にどれだけ乗って頂けるか等の質問が目立ったのも、今年の傾向かと思います。

 今までご葬儀だけを担当されていた葬儀社さんも、ご葬儀後のフォローに力を入れる社が増えて、専属のアドバイザーを置くところもでてきています。
 葬儀担当者はかつての村の長の役目も担って益々「究極のサービス」を提供し、来年以降、人々の関心もそちら方向により拍車が掛かるように見受けられます。