年末のご挨拶

 2009年も残りわずかとなり、私の記事はこちらで今年最後になります。
一年を振り返ってみますと、今年もいろいろな方々に支えられた年になりました。感謝しております。来年もより一層、人の役にたてるように努力します。

この記事を書き終えても、今年を終えることはできません。
まだ終えていない家の掃除・・。
明日、徹底的に今年の埃を取り除きたいと思います。

パソコンの中にも意外と埃が溜まっていますよ。
冷却ファンの音がうるさいと感じたら、埃が原因かもしれません。
部屋の掃除ついでにパソコンも掃除機をかけてあげてください。

今年もありがとうございました。
2010年もよろしくお願いいたします。

今年センターがお受けしたご葬儀を振り返って・・・。その2

一般的な話題としてタブー視されていたご葬儀に関することが、今年2月に映画「おくりびと」の米アカデミー賞・外国語映画賞受賞を機にマスコミがこぞって紹介したこともあり、お茶の間の話題に乗る機会が増えたことは大きな変化だと思います。
まずは関心を持ち、心に留めていただくことが第1歩ですから。

その影響もあり、都会を中心に急速に広まりつつあるのが、火葬のみの直葬と呼ばれるご葬儀のやり方です。
当センターでも昨年に比べるとぐんと増えてきています。1年間の集計を見ると約1割程ですが、来年はさらに増えることが予測されます。
不景気の影響もありますが、ご葬儀の選択肢として成立することが報道され、以前執り行ったご葬儀への反発から、ご本人様の意思で行わないという方も増えてきています。

また、最近はご高齢でお亡くなりになる方が増えるにしたがい、お知り合いの方もご高齢等のため、ご家族だけで静かにお見送りしたい旨、あらかじめご近所や会社に事前報告されてもごく普通に捉えてくれるようになってきました。

旧態依然としていたこの業界も急速に変わりつつあります。
そこにはホームページの存在が大きく、情報を入手しにくかったこの業界を開放してきた大きな要因になっています。
当センターも来年に向け、さらなる情報をお届けできるよう様々な角度から切り込んで行くつもりです。
私(松)の担当は今年最後になります。
少し早めですが
よいお年を!

来年もよろしくお願い申し上げます。

今年センターがお受けしたご葬儀を振り返って・・・。

 今年も残すところ後わずかになってしまいました。
 1年間に頂いた事前相談のメールでのやり取り、お電話での対応を振り返り色々反省することしきりです。
 今年当センターでお受けしたご葬儀の案件やアンケートを集め、様々な角度から見直すと、今のご葬儀事情が如実に浮かび上がり、次に目指す指針を暗示させてもくれます。
 ご依頼者お1人お一人から伺ったご意見を書き連ねていくことで、思いがけない答が出ることもあり、大いに勉強させられました。

 賛同社のご葬儀に対する姿勢は担当者皆さん確固たるものをお持ちですが、年間の案件の集計をしますと、上位にランクされる賛同社には矢張り幾つかの共通項が見えてきます。
 しかし、もう一つの柱でもあるアンケートとの比較では必ずしも一致するものではないようです。
 施行数としては決して多い方ではないけれど、必ずと言っていいほど感謝の気持がにじみ出るような文面のアンケートを頂く担当者もいらっしゃいます。

 女性のベテラン担当者にその傾向が顕著のようです。機転、気配りに加え生活者の目が1歩リードしているのではと感じるのは同性としての身びいきでしょうか。
来年に更なる期待を込めて応援します。

ご喪家のご忠告から学ぶことは・・・。

 ご葬儀の後、お気持が少し落着かれた頃、当センターではご依頼者にアンケートをお願いしております。
 思ったことをそのままお書きくださるようにお願いしていますが、皆様お気持を一気に吐き出されるようにお書きいただき、担当者としてうれしい悲鳴を上げています。
 メールや郵送で送られてくる回答を、まるでテストの答案用紙を返された時のように、どぎまぎしながら読ませていただいております。
 
 お褒めの文面にホッとしながらも、それ以上に注目しているのがご不満やご忠告です。
 全体としては満足いただいても、一つひとつまな板に載せていくと、ご不満な箇所も出てきます。
 どんなことでもすくい上げていただくことで我々の反省材料となり、次に進む貴重な資料となります。
 10点満点8点だけれど、ここをこうしてくれたたらもっと良かったなどと忠告されると思わず「よし」と姿勢を正してしまいます。

 気軽に何でも相談できて教えて貰えたが、式の打ち合わせにゆとりをもってしたかった。
 慣れているので全て任せられましたが、反面慣れすぎているようにも感じられました。
 お清めの席で久しぶりに会った父の同僚同士話し込んでいるうちに、式場の時間の都合で料理が片付けられ、お皿をまとめられて、気を使わせてしまい、居心地が良くなかった。
 ご葬儀直前会場を出て駐車場に行く途中、喫煙所を通りかかった時、社員3~4人が喫煙・談笑されていて、目前を通り過ぎても笑顔が消えなかった。
 以上は最近いただいた忠告です。

ほんの少し気配りが足りないことでも取り返しがつきません。
ご葬儀はやり直しができませんから。

依頼者のアンケートの輪から新たな展開が期待できるのでは・・・。

 不安を抱えながら初めてのご葬儀を迎え、お出で頂いた方々に失礼のないように、また滞りなくご葬儀が終了できるようにと細心の注意をはらった思いをアンケートにお書きいただける方が最近特に目立ってきて、当センターとしては嬉しい限りです。
 
 通りいっぺんのお言葉だけではなく、感じたこと、思いついたことを具体的にお書きになり、お褒めの言葉からご注意まで様々な角度からご指摘され、私達がつい見過ごしてしまいがちになることにも疑問を投げかけられ、改めて気付かされることも度々です。
 初めて体験した世界への戸惑いに手を差し延べてくれた担当者への実感がこもった感謝のお気持と同じに、業界のしきたり(?)のようになってしまっていることへの疑問、さらにどこかでもっと風穴を開けてほしいという願望が生々しく綴られています。

 さらに最近目につくのは、葬儀後の役所への手続きや事務処理やお返しの方法、法要からお墓の入仏式などの相談が気軽にできるシステムやホームページでの紹介を希望される方が多いことです。
 火葬が終るまでは葬儀社が面倒を見てくれますが、葬儀社の手を離れて、以後気軽にご相談できるところが中々見当たりません。かつては地域やご親戚の年配者から教えを受けていたことが、都会ではすでにできにくくなり、SOSを発し始めたようです。

 当センター・ホームページの「依頼者の評判」をお読みいただき、参考にされ、ご自分の場合にはとご報告いただいた方も出てきています。皆さんの輪が広がって、そこから新たな展開ができるのではと密かに期待しています。

明烏、首ったけ、五人廻し、廓大学等々、かつてお墓に葬られた名前です。

 散歩にいい季節です。
 先日、ラジオで落語家の方がお墓めぐりの話をされていました。
 大先輩のお墓を自転車でお参りするのが趣味との由。
 お墓の前で一席伺ったのかどうかは聞き漏らしましたが、落語家のお墓で思い出しました。
 15~6年前お寺の境内めぐりをした時伺った中に「はなし塚」というお墓がありました。
 こちらはお墓はお墓でも人間様のお墓ではありません。
 日本が戦争に突入する直前、当局により落語界は演目についての自粛を要請され、廓、花柳、お酒、妾等に関する53演目を禁演して「はなし塚」を建て、その演目を葬ったのでした。
 戦後いち早く復活祭が行われ、艶っぽいお話は掘り起こされ、平成14年から毎年8月31日には「はなし塚まつり」が盛大に行われているとのことです。
 このはなし塚のある浅草・本法寺の塀には落語家の名前がまるで手形を押したようにびっしり書き込まれていますので、知った名前を探し当てるのも一興かと・・・。

 艶っぽい話だけではなく、お寺の境内では美人の碑もよく見うけられます。その代表が谷中の大円寺にあります江戸3大美人の1人と言われたお仙さんの碑。
 かつて毬つき唄にまで唄われた茶屋の看板娘は、当代きっての浮世絵師・鈴木春信描く美人画「笠森阿仙」のモデルとなったとのこと。
 現代のグラビアアイドルにも引けをとらせません。
 はるか昔に想いをはせながら、境内やお墓めぐりで一汗かくのもいいものです。

見積りはしっかり見ましょう・・・。

 最近見積りについての電話でのお問い合わせが目立っています。
 当センターがNPO法人ということで、信用していただいた上でのご相談が相次いでいます。
 できるだけ無駄を省きたいが取り寄せた見積りは正当なお値段なのか。
 病院付きの葬儀社に頼んだら搬送だけで法外な値段を要求されたが、相場は幾ら位なのか。
 はたまた同族会社の経営者だったお祖父様が急死され、社葬を頼んだ葬儀社が不当な請求をしてきたのでご相談したいとお孫さんからの問い合わせがありました。
 社葬の場合は先ず会社の取締役会での承認を得て執り行われますが、あわただしい中で担当の社員の方も葬儀社の説明をよく理解されないままことが運ばれてしまい、請求書を見てびっくりのご様子。
 契約される前の打ち合わせの段階でどのような説明がなされたのか、最終的な見積りはどんなだったのか。
 お願いしていないテントが張られたとおっしゃいますが、数百人の会葬者がおいでになる場合には必要なものでは・・・?
 祭壇も半額に負けると言われ、お花も供花が組み込みになっているのでただ同然になるのではとおっしゃいますが・・・?
 どうも一つひとつ十分な説明がなされないままご葬儀をされてしまったようです。
 最終的な見積書と請求書の中身を見比べ、じっくり検討され、葬儀社と話し合う必要があるようです。
 近頃、見積りを取ることまでは一般的に浸透してきましたが、さらに中身を検討され、また紙の上だけでは分らないことがありますので担当者に会って話を聞き、祭壇等は写真を見て判断されることも必要です。

100歳の葬儀事情は如何様に・・・?

 先日、NHKのラジオ深夜便を聴いていると女優の吉行和子さんが102歳になられたお母様の吉行あぐりさんのことを話していらっしゃいました。
 あぐりさんは10年程前のNHK朝の連続テレビ小説「あぐり」でおなじみになられた方で97歳まで現役の美容師さんをされ、現在もお元気で和子さんを叱咤激励されていらっしゃるとのこと。

 そう言われて、周りを見渡すと90歳以上でお元気な方があちこちで目にとまります。
 20年ほど前、東大のお医者さんから人間の寿命は大体90歳位までと言われ、なるほど、80歳後半の声は聞くけど90歳の声は中々聞かないなと、妙に納得したのがつい昨日のように思い出されます。

 事ほど左様に日本人の寿命は延び、かつて100歳のご葬儀は天寿を全うされたお祝いの席に取って代わられ、紅白のタオルを配り盛大に見送られたこともいつの間にか昔話のようにされてしまった感があります。
 むしろ昨今では、ご高齢でお知り合いも少なくなってしまわれたから、できるだけ質素に家族だけで見送りたいという方が増えてきています。
 中には病院から直接火葬場に向かいそのまま荼毘に付されてしまう方もいらっしゃいますが、折角長く生きてきた最後が余韻に浸る間もなく、あまりに呆気なく終ってしまうのが残念です。
 ご事情はあると思いますが、出来るだけ多くの方とお別れして、ゆっくりとあの世に行っていただくことは無理なのでしょうか。
 高齢なのでもう・・・とネガティブにとらえるのではなく、高齢で今まで生きてこられたのだからとポジティブにとらえてお送りできないものだろうか。
 高齢なのでもうという言葉を立て続けに聞くたびに、少しあまのじゃくな気持になってしまいます。

メイリオフォント

windows vistaでインターネットエクスプローラーをお使いの方は、文字がきれいに表示されていると思います。
これは、閲覧側のパソコンに「メイリオフォント」という書体が入っていて、
閲覧したウェブサイトが「メイリオフォント」に対応している場合、文字がきれいに表示されます。

windowsXPを使われている方も、vista同様に表示できる方法があります。
下記のマイクロソフトURLから「メイリオフォント」の書体をインストールすると、メイリオフォントに対応したウェブサイトは、文字がきれいに表示されるようになります。
windowsXPをご利用の方は、ぜひお試しください。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=f7d758d2-46ff-4c55-92f2-69ae834ac928&DisplayLang=ja

点数をつけるとすると何点ですか・・・?

 お気持に点数はつけられない。解答があるわけではないので同じことに対してある方は70点、別な方は80点となり、その差の評価は難しい。
 それでもあえて点数をつけて頂く。
 センターではご葬儀が済み、少し時間を置いたところで依頼者の方にアンケートのお願いをしております。
 まだそれどころではないとお叱りを受けるのではと内心びくつきながらも、「お願いします」とサッと差し出します。
 幾つかの質問事項の中で葬儀社についての総合満足度を10点満点で伺っています。
 8点です。9点です。と伺うとどの辺りがご不満だったのか、何か落ち度があったのかにわかに心配になり、時に10点満点ですと言われると、本当ですかと少しいぶかしんだりと、回答を頂くのにも一喜一憂してしまいます。
 そんな中で10点満点12点を付けた方がいらっしゃいました。
 若いスタッフの仕事ぶりに感激され、将来への希望を託されてプラスされたとのこと。
 
 こちらのふらついた気持が一喝され、おもわず頷いてしまいました。
 
 満足された点、ご不満だった点を具体的に伺い、点数と見比べながら、依頼者のお気持ちを色々と推し量り、次なるステップへの足がかりを模索しています。