コロナ禍の中、御葬儀担当者の存在は・・・。

 先日来、お母様の万が一を鑑みて、御相談を頂いている方から、ご連絡をいただきました。

 当センターの賛同社より見積もりをお取りし、センターの見積説明書を添えてお渡ししたところ、早速に見積もりをお取りした社の担当者とお話し合いをされ、担当者の人柄にふれ、まずはご安心されたとのこと。

 色々と制約の多いコロナ禍の中で、初めてのご葬儀を執り行うご喪家にとって、御葬儀をお任せする担当者の存在は如何ばかりかと存じます。

 センターではまずご相談者からお話しをお伺いし、ご要望に沿っていると思われる賛同葬儀社さんから見積りをお取りし、同時に見積りをお取りした社の担当者の御紹介もさせて頂いております。

 見積りの説明後は、葬儀社の担当者とお会いされたり、直接御連絡をお取りしていただくよう、奨励しております。

 と申しますのは、御葬儀の施行に関しましては見積りの数字だけではなく、担当者とのコミュニケーションのあり方が満足度に深く関係して来るからです。

 人によっては担当者と合う、合わないということも出てきます。

 お時間がございましたら、事前に担当者とご面談されて、人となりをお知りになることを是非にとお勧めしております。

 尚、見積りは概算ですので、実際に担当者とお会いされて、様々な資料を見せていただきながら、担当者から説明をお受けになり、祭壇やお料理の写真などを交えて説明頂くことになります。

 また、お話し合いの中で、ご不安な気持ちをお話しされたり、具体的なご要望をお話ししていく中で、当初の見積りとは異なる案が担当者から出てくる場合もあり、御葬儀後のアンケートでも、担当者と事前にご面談され、何気なくお話しされた中から、よりお気持ちを汲んだ提案がなされ、想像していた以上の御葬儀が出来ましたと、感謝のお言葉を頂くことも度々ございます。

 コロナ禍の中でもやり直しがきかない御葬儀は、ひとえに担当者の人柄に掛かっているといっても過言ではありません。

コロナ禍以後の御葬儀は・・・。

 テレビでは9月4連休の行楽地は久しぶりの賑わいを見せていました。

 しかしながら一方で、2週間後のコロナでのクラスター拡大が心配されているのも現実です。

 人と人との接触や距離感が難点とされている昨今ですが、中でも御葬儀は他のことと違い、やり直しがきかないという最大の難関が待ち受けています。

 式場サイドの人数制限や、通夜を省いた1日葬への変更で、一般の方々のお見送りを制限した御葬儀は、お集まり頂いた方々も、お互いの距離感を意識しながら、そそくさとお見送りされ、お気持の中でわだかまりが残るお別れとなってしまっているのも現状です。

 コロナ禍以前、御葬儀の担当者はご喪家のお気持ちをいかに汲めるか、日夜奮闘されていましたが、様々な条件が加わり、最近の限られた現状ではご喪家のお気持ちもさることながら、以前よりも通り一遍のhowツウ式の御葬儀が主流となってしまっているようです。

 時間の問題もございますが、いつの間にかhowツウ式の御葬儀に慣れてしまったコロナ禍以後の御葬儀が心配です。

 コロナ終息の折には、是非ともそれぞれのご喪家の意図を汲んだ御葬儀を再開いただければと存じます。

 ベテランの担当者からは究極のサービス業と自負され、細やかな気配りと臨機応変な対応で、御葬儀前にはすでにご喪家との信頼関係ができ、御葬儀の善し悪しが決まるとまでお伺いしています。

 以前お伺いした御葬儀では、最期のお見送りで、一気に40数年前にタイムスリップしたおじさん達がスクラムを組み、面倒見が良かった先輩の柩を囲み、蛮声を張り上げ、溢れる涙を拭こうともせず、お見送りをしていました。

 他の参列者も思わず目頭を押さえ、そこには穏やかな空気が流れていました。

自粛ムードの中で・・・。

 クルーズ船での新型コロナウイルス感染報道から、すでに半年以上経って、未だに収束の気配すら見えない状況の中、多くの方々が最期のお別れにお集まりいただく、御葬儀の世界も様々な制約が出てまいりました。

 近年、お身内の方を中心とした家族葬が増えてきたとはいえ、数十人単位での御葬儀がごく一般的に通夜・葬儀・告別式と執り行われておりましたが、今年に入りコロナ対策の筆頭に挙げられる、3密(密集、密接、密閉)から身を守る為、御喪家だけではなく、最近は葬儀社サイドからも式場での人数制限をお願いする程に切迫感が増してきています。

 社によっては式場にお越し頂くのは10名様以内、又は多くても20名様以内と、ご出席者の人数制限をされているとの由。

 また、御葬儀の良し悪しはご葬儀前の打ち合わせ段階で決まるとまで言われておりましたが、昨今は対面の打ち合わせを出来るだけ短時間に済ませ、後は電話やメールでのやり取りで済ませる工夫もなされ、ご会葬者がお身内のみ4名~5名の場合は、当日の席を出来るだけ離して、お座り頂くように再度お願いしているとのお話です。

 御葬儀自体も家族葬が主流を占め、できれば通夜を省いた1日葬をとのご要望も益々増えているとの由。

 通夜振舞いや精進落としのお食事も省略され、折り詰めでのお持ち帰りや、通夜振舞いの代わりに香典の御返しものと一緒に、もう1品添えるご喪家も増えているとの事。

 お食事をされる場合も大皿に盛られた通夜振舞いのお料理はいつの間にか姿を消し、ご出席者1人様用に分けられ、人と人との接触を避けるのが急務になってしまいました。

 読経をされるお坊さんのマスク姿も、いつの間にか見慣れた姿に変貌されているようです。

 カトリックの御葬儀を担当されている葬儀社さんの中には、教会から御葬儀のミサの中止を通達されている社もあると伺いました。

 ご遺体は直葬の形を取り、コロナが終息した折に、改めてミサを執り行う予定とのことで、神父さんは教会の外にお出になることはなく、火葬に立ち会うこともないとのこと。

 一方、プロテスタントの教会では、礼拝の人数を区切り、分けてミサを執り行うことも有り、対応はまちまちのようです。

 自粛ム―ドの中で、様々な取り組みが行われておりますが、御葬儀もコロナ終息の折にはどの様な変貌を遂げていくのでしょうか。

 一刻も早く、コロナ終息を願いたいものです。

ご自宅でのお別れも、一考の余地あり・・・。

 コロナ騒動から総理大臣辞任意向と慌ただしい今年の夏も過ぎようとしていますが、残暑の厳しさは相変わらずです。

 御葬儀ではクラスターから少しでも身を守る対策として、葬儀式場ではご会葬の人数制限などが行われ、出来るだけシンプルな形でのお見送りを推薦しております。

 都会の狭い生活空間では厳しい面もあり、制約等もございますが、今一度、御葬儀の在り方に一考の余地もあろうかと存じます。

 昨今では式場での御葬儀が、ごく当たり前の様になっておりますが、少し前までは御自宅での御葬儀が、近所の方々の手をお借りして、ごく普通に執り行われておりました。

 近年はご近所づきあいも希薄になり、ご会葬の方々は仕事関係でのお付き合いもあり、お食事や対応面でのわずらわしさからの解放も含め、気が付けばいつの間にか病院~安置所、安置所~葬儀式場、葬儀式場~火葬場の図式が出来上がっていました。

 そんな中でも、センターがご葬儀後にお願いしておりますアンケ―トでは、度々ご自宅に関するこだわりのお言葉を頂いておりました。

 御主人を亡くされた奥様からは「自宅からの御葬儀は私の願いでした」

 「区内に式場は沢山ありますが、夫と働いて家を建て、この環境のところからが永年の願いでしたから」と・・・。

 また、直葬を御希望の方もご逝去後、病院からご自宅にお戻りになり、荼毘に付すまでの間、ご自宅にて最期のお別れをされる方もいらっしゃいます。

 病院から式場の安置所に向かわれる途中で、永年住み慣れたご自宅前を通っていただいた御家族からのお礼のお言葉には「元気で帰って来れなくて、悲しく無念でしたが、一瞬でも立ち寄って頂けたことで、心が救われた気がします。このタイミングにおいて他になかったですから」と・・・。

如何でしょうか。

 昨今のコロナ騒動で、様々な制限が課せられる中、こんな時こそ、斎場の式場にこだわらず、永年住み慣れたご自宅にて、お身内だけで特別な制限に煩わされることもなく、ゆっくりお別れという選択も可能かと存じますが・・・。

厳しい現実・・・。

 夏になれば終息に向かうのでは、との期待も空しい、昨今のコロナ事情ですが、万が一を考慮し、御葬儀の現場はより緊張を強いられた状況が続いております。

 特にコロナ感染者の御葬儀に関しましては、センターが対応しております関東の一部エリア(都内、都下、神奈川県、千葉県、埼玉県)だけでも対応は夫々で、混乱も垣間見られるようです。

 地域により病院指定の葬儀社さんが、万が一の後の対応を病院から委託されるケースがほとんどでしたが、最近は葬儀社さん側の事情により、拒否される場合も出てきているとお伺いしております。

 小規模な葬儀社さんの場合、御葬儀を引き受けた後、防御服の使い捨て、寝台車の完全消毒から、万が一を考慮し、担当された方は1週間から10日間程、次の御葬儀の対応が出来ない状況になり、仕事に支障をきたす羽目にもなってしまうという、悪循環も出てきているようです。

 万が一の後、ご遺体は不透明な納体袋に包まれ、密閉・消毒された棺に納められ、密封状態のまま、火葬当日までお待ちし、そのまま指定された火葬場に直行され、荼毘に付される形が取られ、その間は御家族の方も立会うことができず、お会いできるのは御骨になってからという状況に置かれ、お身内の方々にとりましては、厳しい現実もお待ちしているようです。

 また、追い打ちを掛ける様に、火葬をお待ちする間も、お身内の方は火葬控え室やロビーでのお待合いが出来ず、お越しになられたお車ないしは外での待機を余儀なくされているご様子もお聞きしております。

 荼毘に付されるのも通常の火葬時間外に執り行われる、この異例ずくめの御葬儀が一刻も早く終息されることをお祈り致します。

アフターコロナ時代も地元担当者の目線を忘れずに・・・。

 今年に入り、半年近くのコロナ騒動も留まるどころか、都内を中心に新たな感染者が続出し、各人が3密(密閉空間、密集場所、密接場面)状態に気を付けるしか、目下のところ術がない状況は、御葬儀の世界も例外ではありません。

 大方はコロナとは無縁の御葬儀ですが、最近は病状の急激な悪化に伴い、慌てて御家族・御親族の方々が手分けしてネットで検索され、ネット上での判断のみで、御葬儀をお決めになるケースも増えて参りました。

 ご要望に沿っていると思われる斎場をリストアップされ、この中からお決めになりたいとのご意見等も多く寄せられますが、ネット上でお調べされるのと、実際に式場をご利用されて御葬儀を執り行い、現場を熟知されている葬儀社の担当者の目線とは、時として少しズレがあるようにも思われます。

 ネットで検索されると、大きさ・広さ・使い勝手の良さが一段とアピールされ、一見ご要望に沿ってよさそうに見えますが、ご喪家の夫々の御事情や要望が加わりますと、思わぬことから向き不向きが出ることが多々ございます。

 検索された斎場も、現場を熟知されている担当者から見ると、実際にはご要望からかけ離れ、御葬儀規模からすると大きすぎたり、ご予算に見合わなかったり、菩提寺の御住職のご都合と折り合わなかったりと様々な問題が露呈されてくるようです。

 特に普段積極的に探すことが少ないご葬儀に関しては、ネットの情報だけを鵜呑みにせず、臨機応変に対応できる地元に精通した担当者の目線がより重要になってきます。

 どの様な御葬儀を御希望なのか、胸の内をお話しされて、様々な角度から検討していただき、アドバイスを受けるのも必要かと存じます。

 地元に精通した担当者にとっては、腕の見せどころでもありますから・・・。

無宗教葬とコロナ騒動の関係は・・・?

 コロナ騒動に土砂災害と、追い打ちを掛けるような昨今ですが、どんな状況に置かれても御葬儀だけは待ってくれません。

 コロナ対策の自粛ムードの中、御葬儀もお身内だけで、特に菩提寺がない方は無宗教葬を選ばれる方も多くなりました。

 年明け早々に、90歳の卒寿のお祝いをさせていただいた先輩も、万が一の際は無宗教葬にて出来るだけシンプルな形で、親しい友人とご親族だけのお見送りを御希望との由。

 宗教儀式と切り離せないものと思われていた御葬儀でしたが、14,5年前、菩提寺を持たないご喪家を中心とした、無宗教葬がマスコミの話題を呼び、センセーショナルに取り上げられ、以来都会を中心に執り行われてきました。

 以前、一抹の不安をもって無宗教葬の立会いに何度かお伺いさせて頂きましたが、お集まりいただいたご会葬者はお一人お1人が故人様と向き合い、ご出棺のお時間までゆったりと思い出に浸る時間も取れ、最期のお別れをされて、ご自身のお気持ちに踏ん切りをつけていらっしゃるご様子がうかがえ、妙に納得させられて、ご一緒にご出棺のお見送りをさせていただきました。

 一方で少人数での御葬儀では、お式の時間の配分が難しく、時間が余って戸惑われる方もおいでになるのではとの心配の声も多々あり、次第に一時期の話題も下火になり、大分落ち着きを取り戻し、昨今では斬新な方法は姿を消し、再びオーソドックスな以前の御葬儀に戻りつつありました。

 そんな矢先です。

 コロナ騒動での3密を避けるためにも、お身内とごく親しい方のみのご列席を余儀なくされ、お時間いっぱいに最期のお別れだけをされ、精進落としのお食事等もお持ち帰りのお弁当等へと御葬儀の仕方も大きく舵がとられ、昨今は大分変化を迫られてきているようです。

 先日、コロナ騒動で4か月ぶりに料理教室でお会いした卒寿の先輩は、自宅待機を余儀なくされていた時間を有効にと、自家製マスク製作に乗り出し、友人知人のイメージにあわせたマスク作りに精を出し、早速お配りになり、若輩の我々はひたすら恐縮しております。

 まだまだお元気なご様子に、ひと安心です。

コロナ騒動以後の御葬儀は・・・?

 今年に入り、コロナ騒動で早くも半年近く経ってしまいました。

 この騒動を境に御葬儀の世界も大分様変わりを見せてくるのでしょうか。

 最近では「三密」状態から出来るだけ人と人との接触を避けるため、生前お世話になった方々と最期のお別れをされる一般葬が姿を消し、お身内だけの家族葬又は火葬のみの直葬を御希望される方が主流を占めるようになり、特に各地の公営式場は式場の予約が極端に減り、火葬場のみが混み合うという現象も起きていると伺っています。

 直葬の場合、通常ご遺体は安置所から火葬当日直接火葬場に向い、御住職には火葬場にお越しいただき、炉前にて10分程の読経をお願いすることになりますが、ご喪家の中には読経時間が余りに短いと難色を示す方もいらっしゃいます。

 しかしながら、葬儀社ご自身で安置所や式場を所有されている場合、空いている部屋を利用し、火葬当日の出発前に棺へのお花入れをされ、ゆっくり時間をかけて最期のお別れは可能ですが、御住職にお越しいただき、読経をお願いすることになりますと、多くの場合1日葬扱いになってしまうのが現状のようです。

 そんな中、まだ少数ですが市営斎場のお別れ室をご利用され、お別れ室のご利用時間内(25分間)でしたら読経も可能な状況も出て参りました。

 一方で自社安置所を所有されている葬儀社さんの中には、少数ですが火葬前日の面会時間を利用され、ゆっくりとお別れ時間を取り、その間御住職をお呼びして自由に読経をされることも可能な社もございます。

 ご葬儀も、これからは時代のニーズに合わせたやり方が検討され、人々の意識の変化と共に、コロナ騒動は従来の“ご葬儀はこうあるべき”という呪文から解き放つ材料になりうるだろうか・・・。

コロナ騒動余波

 今年に入り拡大続けているコロナ騒動は、日常生活に新たな問題を次々と派生させてきているようです。

 5月14日、連休明けの1週間後、全国39県では新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が条件付きで解除となりましたが、関東地区では依然として東京を始め神奈川、千葉、埼玉が全国的な基準値を上回り、解除が見送られてしまいました。

 様々な世界に緊急を要する様々な問題が派生しており、ご葬儀の世界も、例外ではありません。

 万が一、コロナが原因で御逝去された場合、御家族の方々は御臨終にも立ち会えず、さらに最期のお別れもままならず、法定伝染病の際と同じく、ご遺体は24時間以内に非透過納体袋に入れられた状態で、荼毘に付されるという慌ただしい形が取られます。

 一方、御葬儀の担当者間でも問題が出てきているようです。 

 死因を特定できない場合、通常ご遺体は管轄の警察に運ばれ、警察にて検査を受けますが、このご時世ですので、万が一を鑑みて血液検査を執り行った場合、結果が判明するのを待つ間、通常6~7時間を要しますので、その間も、担当者はご遺体の搬送、ご遺体の近くで御葬儀の準備をされたり、時にはご遺体と接する場合もあり、感染が判明するまでの間、ご遺体との密着度が心配されているとのことです。

 また、御葬儀をお受けする式場サイドでも、ご出席者10名様以内でお願いしますと人数制限をされるところも出てきていると伺いました。

 ご喪家も万が一を鑑みて、ごく内輪のお身内のみに限定される場合が多くなりました。

 先日、お父様の万が一を鑑みて御相談を頂いた方からは、このご時世ですので、直送にて御家族のみでお見送りし、後日お別れ会のような形を御希望されているとのお話しをお伺いしました。

 1日でも早く、多くの方とお別れ会ができる状況になることをお祈り致します。

コロナ騒動下での御葬儀は・・・?

 季節もよく、毎年楽しみ満載のゴールデンウィークに突入しましたが、今年は一変して忍の一文字のお休みになってしまいました。

 コロナウイルスの増殖はいつまで続くのだろうか。

 日本の対応は大丈夫でしょうか。

 テレビを通してゴーストタウン化した街中や、二転三転している政治家のやり取りを眺めていると、長期化の覚悟を決め、その先に待ち受けている時代の変化を読み取って、リーダーシップを発揮できるのだろうか。

 これからは“更なるウイルス有りき”の時代をどう乗り越えていくのだろうか。

 諸外国の粗削りながらもダイナミックな動きを見ていると、一抹の不安を感じている昨今でもあります。

 コロナの拡大防止策で3つの“密”が揃う場所は集団感染の率が高いので、暫く避けてくださいとのお達しが出ていますが、本来、御葬儀ではこの3つの密が揃う場面のお別れこそが印象深く、ご満足のいくお別れであったはずなのにという皮肉な現象が起きてしまいました。

 コロナ騒動以前は式場確保も難しく、御葬儀まで1週間以上も待たされるということも度々ございましたが、最近は会社やお仕事関係の方がお集まりいただく一般葬は姿を消し、お身内だけの御葬儀に切り替わり、通夜のお食事も省かれ、御葬儀後の精進落としもお持ち帰りいただき、そのかわり、少人数でゆっくりした時間が取れ、ご会葬の方は密にならないように、お1人づつゆっくりとお別れができる方向へと転換されてきているようです。

 さらに、お越し頂くご会葬の方にご迷惑が掛かってはと、お式を省き、御家族だけでお見送りをされる直葬も大分増えている傾向にあると伺っております。

 また、取り急ぎ先に火葬をされ、日をあらためて御骨の状態で御葬儀をされる骨葬も地域によりございますが、コロナ終息時期も定かでない状況下では、御葬儀にお集まりいただくこと自体が問題となりますので、中々解決までには結びつかないようです。

 コロナ騒動は、従来の御葬儀の在り方を考えさせる機会になるのでは・・・。

 そんな想いも致します。