急いでいるからといって、比較するのは価格だけでいいですか?

 つい先日、仕事で使っているパソコンが壊れてしまい、今、新しいパソコンの到着をわくわくしながら待っているところです。
 壊れてしまったパソコンは、つい一年半ほど前に新しく用意してもらったものでした。
 その時も急にパソコンが使えなくなってしまい、パソコンがないと仕事にならないので、とにかく急ぎで、安いものでいいのですぐに使えるものを、と思ってなにも調べずに購入してしまいましたが、結局、私が使うには、作業をする上でいろいろ不足があったようで、たったの一年半で使えないものになってしまいました。
 今回は、自分の作業内容を考慮した上で、満足できるものを使いたい、後で絶対後悔しないようにと、自分でもできる限り念いりに調べ、メーカーさんにも相談して満足できそうな機種を選びました。

 急がなくてはならない状況のとき、本当はいろいろ要望があるのにすぐに決めなくてはとあせってしまい、簡単に比較できる『値段』だけを見て決めてしまうことは日常生活をする上ではよくあることだと思いますが、日常とかけ離れていると思われる『葬儀』でも、特に近年においては、同じことが言えるのではないかと思うのです。

 すぐに葬儀社を決めなくてはならないという状況にいるとき、たとえば病院でお亡くなりになった場合、事前に葬儀社を決めていなければ、病院からの紹介葬儀社に頼むことが一番近道ですが、それに不安がある人は、ご遺体のケアをしてもらっている間に、ネットで葬儀社を探されることでしょう。
 ご逝去後にセンターへご相談される方もこのような状況にいらっしゃる方は多いです。
 そのような状況の中で、消費者の方がまず比較の材料にするのは、恐らく、ネット上に掲載されている「価格」ではないでしょうか。

 もちろん、葬儀費用は大きな比較の材料であると思いますが、それ以外にも各ご家族によって、そのほかに求めたいことは様々で、ネット上では判断できないこともあります。
 たとえば、気持のいい対応をしてくれるところがいい、家から近いところに会社があって、何か不安があっても、快くすぐに対応しにきてくれるようなところがいい、などのご要望がある場合、それは、葬儀社のサイトをみても判断がつけられることではありません。

 事前に葬儀社を探すことをためらわれる方もいらっしゃいますし、急なご逝去で葬儀のことなど何も考えていなかった方もいらっしゃいますが、センターではそのような急なご相談でも、ご満足がいく葬儀を行っていただけるような葬儀社をご紹介させていただければと思っています。

 ご葬儀はパソコンの買い替えのように、前回失敗したから今回は・・というわけにはいかないものですから・・・。
 

 
 

価格だけでなく・・・

  「多くの情報で迷ってしまい、どうしたらいいか」とご相談される方は以前より多くなっているように思います。

一番気になる所としてはやはり「費用がどれくらいかかるのか」という所だと思います。そして、その多くの方は「葬儀社は比較して選びたい」とお考えになっていると思っていると思いますが、ネットに掲載されている費用だけで比較すればいいと思っていませんか?
 もちろん、費用で比較することは大事なことではあると思いますが、葬儀社さんのサイトは自社のプラン価格だけを掲載しているところ、プランの中に何が入っているかを細かく掲載しているところ、プランの他にもかかるところまで丁寧に記載しているところ・・・など、それは各葬儀社によって違ってくるため、葬儀についての知識が無い方にとってはたくさんのサイトを見れば見るほど分かり辛くて、比較するという前の段階で混乱してしまうのではないかと思います。

 お葬式は、各ご家庭ごとに要望や状況が違い、サイトなどで見たことがあるフレーズかもしれませんが「百人いれば百通りの葬儀があります」というような言葉どおり、それぞれのご要望によって幾通りもの違いがあるものです。
 それは、費用の事でいえば、参列人数やご遺族が選ぶものによって葬儀にかかる金額が変わる事は考えやすいことですが、選ぶ葬儀社によっても大きく違ってくるということです。

 そして、費用面だけでも比較することも大変なことだと思うのですが、大切な人を送る葬儀と考えた場合、費用だけではなくサービスの面や場所についての希望も後悔のない葬儀をするためには意識して比較して頂くことはとても大切なことだと思います。
 いくら葬儀を安くできたとしても、葬儀を行う場所が不便だったり、葬儀社の担当者とのコミュニケーションがうまくいかなかったことなど、小さな不満が重ると不満になってしまいます。

 センターにご相談された方で、「予算をかければ解決する話であるなら、予算がない以上よいサービスは望めないと納得できます」とおっしゃっていらした方がいらっしゃいましたが、価格とサービスの質は比例関係ではありません。
 ただ、「サービスの質」の部分は普段葬儀社さんとのつながりが無い方にとっては検討もつかない所だと思います。

 費用だけでなく、サービスの質もご検討材料に入れて頂くと安心も大きくなると思います。

ご相談の見直しを・・。

 事前相談をされる方の状況や想いはいろいろです。
 医師から余命を告げられ、不安な状況の中でご相談される方や、長期のご相談でとにかく全てを事前に決めておきたいという方、万一の時に慌てないように心づもりをしておくために準備をしたいと思われている方など・・
 どの方も、不安を持っている事に違いはないのですが、長期のご相談で事前に全てを決めておきたいとご相談される方は、一旦お決めになられたとしても、折を見て見直しをしていただくことをお勧めしています。

 世の中の移り変わりの速度はとても速いです。5年前には珍しい事だったものが、今では当たり前のものになっていたり、最近よく聞くようになったサービスが何年後かにはすっかり無くなってしまっていたり・・・。
 また、良い葬儀社がふえているかもしれませんし、身近なところに便利な式場が新しく建つかもしれません。
 懇意にしていた担当者がいなくなってしまうことも考えられます。
 ご相談者ご自身の環境や状況も変わることがあるかもしれません。

 センターでは、長期のご相談でも一定期間は資料を保存していますので、もし、見直しを希望される方はご連絡をいただければと思います。

菩提寺と直葬と1日葬の関係は如何に・・・。

  2年半程前、お母様が危篤状態に陥り、時間が限られ、経済的にも余裕がないので早急にお電話でご相談されたいとのメールをいただきまし
た。

 夜遅い時間でしたが、ご連絡を致しましたところ、火葬のみで幾ら位掛かるか至急お知りになりたい。また、都内の菩提寺に火葬のみでも許可
を頂けるか問い合わせているが、当のご住職がお留守で、連絡をお待ちしているがご心配とのこと。

 1人っ子でご相談する相手もいらっしゃらなく、万が一の状況が何時来るかも分からない中、当のお母様は年金もなく、ご相談者は小さなお子様
2人を抱えたシングルマザーでローンを抱えており、金銭的にかなり厳しい状況であることを率直にお話し頂きました。

 ありのままをお話されるよう申し上げた3日後、「あれから意を決してご住職にお話したところ、そういう理由でしたらと、戒名のことも含め、
火葬が終わってからご相談に乗っていただけることになりました」。
 第1関門突破でほっとされたご様子に、こちらも胸を撫で下ろしたのがつい昨日のように思い出されます。

 昨年末から今年にかけて、菩提寺はあるが、ご事情でお式は出せず、直葬のみにされたい、または1日葬のみにされたいとのご相談が相次ぎまし
たが、いずれもご住職に現状をお話されて、了解済みとのこと。

 昨年末にご相談いただいた方はご事情でお父様のご葬儀は直葬を希望されていらっしゃいましたが、ご親戚の反対に遭い、1日葬に変更されて、
お近くの葬儀社さんにご相談された折、昔気質の担当者の方からは「いろんなものを端折った1日葬はやらない方がよい。何よりもご住職が許さな
いだろう」と言われましたが「費用を抑えたいことをご住職にお話した時、直葬をOKしてくれたから、1日葬も大丈夫」と反論されて、その場でご
住職にご連絡を取り、1日葬でもOKの確認をとられたとのお話しでした。

 また、横浜での直葬をご希望のご相談者も、以前ご主人側のご葬儀の際、後から追加が次々と出て、当初の予定よりもかなりの金額になってし
まわれたので、お母様のご葬儀は搬送先の安置所にご家族だけお集まりになり、読経をしていただいた後、そのまま南部斎場での直葬のご希望を、
菩提寺のご住職にご相談されて、すでにご承諾を得ていらっしゃるとのこと。

 本来の仏式のご葬儀では通夜、葬儀・告別式の一連の流れに本義があり、直葬、1日葬に省略されることへのご理解は難しいとも言われておりま
したが、多様化の現代に合わせた菩提寺が急に増えて来ているように思われます。

 まずは、菩提寺にご相談を!

お別れの仕方も多様化時代に・・・。

今年も残り僅かになってきましたが、1年を振り返ると、ご葬儀に関しては、より家族的な意味合いが強く感じられるようになってきているように思われます。

 10年近く前から、ご葬儀を執り行わずに、火葬場に直行される直葬をご希望される方々が徐々に増えて参りましたが、いつの間にか市民権を得て、昨今は直葬にもプラスアルファが加わり多様化しつつあるようです。

 直葬の場合のお別れは今までですと、通常炉前での5〜10分程の限られた時間しか与えられず、ままならない状態でしたが、ご喪家のご要望を汲んで、ゆっくりお別れの時間が取れる状態に変化しつつあります。

 当初、直葬をご希望されるのは意思の強い方や、経済的にご葬儀を執り行うのが難しい方が多く、ある意味限定されておりましたが、一般的に浸透するにつれ、直葬にも変化が見られ、プラス−アルファが目立ってきているようです。

 最後のお別れの時間は火葬場ではなく、火葬当日までご安置されている、葬儀社さんの自社安置所が、その役目を担っているケースが多く見られます。

 例えば、当初1日葬をご希望されていらっしゃいましたが、斎場が混み合い、1週間以上お待ちいただくことになりますが、火葬だけでしたら2日後に空きがあることをご相談者に申し上げたところ、ご自宅のある関西で本葬を執り行うので、横浜では火葬のみで構わないとのご回答を得て、直葬前日に20名ものご家族・ご親戚が葬儀社の自社安置所にお集まりになり、定員5〜6名の安置室にて、交互に故人様と最後のお別れを、日長1日されたケースがございました。

 また、火葬前日、お母様とご相談者姉妹で、葬儀社所有の霊安室にお花を飾り、お父様との最後をゆっくり過ごされ、火葬当日は急遽お越しいただいたご親戚の方々に、火葬場でのお別れの時間を譲ることができましたと感謝のお言葉を頂いたケースもございました。

 火葬場に直行する前に、早めに安置所にお越しいただき、こちらで納棺とお花入れの儀を執り行い、最後のお別れはこちらで全て済ませる方もいらっしゃいました。

 いずれにしても祭壇は組まずに、形は火葬のみになりますが、お別れの仕方も多様化の時代になって来つつあるようです。

最後の夜はご一緒に。

先日深夜、御祖母様のご容態が芳しくないとのことで、お孫さんから事前のご相談を頂きました。

 万が一の時は質素に、しかし、ご親戚の方々が30人近く最後のお別れにお見えになる予定なので、出来るだけ多くの方が通夜の夜、一晩ご一緒に過ごせないか。それが一番のご希望とのことです。

 少し前までは、ごく一般的だったご要望も、最近では様々な制約ができ、一晩中ご一緒にお過ごしになられたり、多くの方が斎場にお泊りいただくことは特に都会では難しい条件のひとつになってしまいました。

 最初のご相談から数時間後、御祖母様のご容態が急変されたご報告を受けた、ご紹介した葬儀社の担当者からは、何とか皆様のご要望に沿いたいと、つてを頼りに公には公開されていないお寺のご住職と直談判をされて、本堂とお清め用の大広間のご使用の承諾を得た旨、連絡をいただきました。

 
 ご葬儀はこれからですが、お清めの後の大広間はそのままご親族の皆様にご使用いただけ、御祖母様も最後の夜は親しい方々に囲まれてお過ごしいただけることになりそうです。

 ご報告を受け、安堵と共に、以前下町の集会場でお父様をお見送りされたご相談者からのお便りが、懐かしく蘇ってきました。

 通夜の晩、遠方から駆け付けたご親族やお友達十数人が式場にご安置されている故人様を交代で見守り、隣の大広間にはお布団を敷き詰めて、皆様で一晩雑魚寝をされ、冷え性の方もお布団が温かく感じられる程に、ご満足されたご様子と伺いました。

 ご親族の間でもこうした機会は初めてのご様子で、「かえって合宿所のような一晩が、思い出深く心に刻み込まれた気がします。父が皆様をより一層仲良くさせてくれた時間に思えます。翌朝、バケツリレーのように次々とお布団の山が築かれたのは圧巻でした」とのご報告に、一瞬ご葬儀のことを忘れる程、何か幸せな気分に包まれたことが昨日のことのように思い出されました。

安かろう・悪かろう、ではなくて・・。

 ご葬儀後にご協力いただいているアンケートでは、紹介させていただいた葬儀社への感想などをお書きいただいているのですが、『担当者の対応が親切だった』や『丁寧な説明をしてもらった』という内容の感想を多くいただいています。
 これは、大規模な葬儀を行った方からだけでなく、小規模な家族葬や火葬のみのご葬儀を行った方からもいただいている感想です。

 火葬のみでの葬儀や、極力費用を抑えた葬儀を希望される方からの事前相談でときどきお聞きするのが、「こんな小さい葬儀を引き受けてくれる葬儀社はあるのでしょうか」や、「安かろう・悪かろうというのは仕方がないかもしれないが、できればよい対応をしてもらいたいのですが」など、たとえ小規模な葬儀であっても満足のいく葬儀にしたいという、ご要望です。
 
 以前、義理のお父様を火葬のみの葬儀で送られた経験をされた方から、将来、実のお母様を送らなくてはならなくなるときが来ると思うのでとのご相談をいただきました。
 義理のお父様のご葬儀のときには、親族も皆高齢になってしまい、葬儀に参列してもらうのも大変でしょうからと、ご家族だけの火葬のみの葬儀を選ばれたそうです。
 ご自身で色々と調べた結果、火葬のみの葬儀でも、葬儀社によっては10万円前後の違いが出ることから、高いよりは安いほうが・・と、インターネットで見つけた安くやっていただける葬儀社に依頼したところ、詳細の説明もなく、担当者の態度にも不満を覚え、お柩に入れるために用意してもらった花もぐったりしたものだったと後悔ばかりが残り、次にやってくるであろう実のお母様の葬儀では同じく火葬のみの葬儀にするとは思うけれど、あの時ような思いで送りたくない、結局、火葬料が追加になったので、最初に安いだけで選んだのが間違いでしたとおっしゃていました。 
 
 葬儀規模が大きかろうが小さかろうが、大切なお身内をを送ることに違いはないと考えて対応する担当者はいますので、よい葬儀にしていただくために、ご縁が繋がればと思っています。

方向だけでも決まっていれば・・。

無事にご納骨を終え、落ち着きましたので・・・と、以前ご相談に対応させていただき、ご葬儀を行なわれたご相談者からわざわざのお電話をいただきました。

ご入院先が都内の病院で、お子様たちは都内にお住まいになられており、ご実家は他県で、菩提寺もそちらにあることから、都内で火葬を行なってからご実家の地域で改めて葬儀を行なうか、もしくはご実家の方へ長距離になってでも搬送し、そちらで葬儀を行なうかを迷われてたご相談でしたが、事前相談の段階で、都内の火葬場で火葬するという方向に決まり、ご葬儀ではご家族やご親族が大勢が東京の火葬場にお集まりになられてのご火葬となりました。

ご相談の時点では、先に火葬を行なってしまっていいのだろうか、長距離のご搬送についてもお身体の面や費用の面でも心配であり・・など、色々と悩まれていましたが、先日いただいたお電話では、「東京で火葬を行ない、地元に戻って時間をおいてからの家族葬という形は気持ちに整理がつき、私たち家族にとっては最善のかたちだったと思います。」と、迷いながらも事前にお決めになられていたことが、ご家族のご満足のいく形でお母様をお見送られることにつながられたようでした。

たとえ余命を知らされていて、覚悟はできているつもりでも、ご家族がお亡くなりになられた現実はなかなか受け入れがたいものがあるかと思います。
葬儀はお亡くなりになられてから数日間と短い間に準備を行なわなければならず、その間に決めなくてはならないこともたくさんありますので、方向性だけでも事前に決めておけば、お気持ちのうえでの整理もつきやすくなるのではないかと思いました。

映画「エンディングノート」を思い出しました。

それはキリスト教葬での、お別れ場面から始まりました。
 半年前の会社の検診で、癌を宣告された元モーレツサラリーマンのご葬儀までを、娘さんの映画監督が、克明に記録した「エンディングノート」は、世のお父さん方にとって、まだ記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

 終わりが近づくことは分かっていても、お父さんの日常を一喜一憂しながら一緒に体験し、ご家族の一員になったような錯覚で、最後の火葬場に向かう車を目で追いながら、長いエンディングロールを、呆然と眺めていたことが思い出されます。

 企業戦士のお父さんの特技は「段どり」と「空気を読むこと」だったそうです。
 お仕事で、多くのプロジェクトを手掛けてきたお父さんは、「ご自身の最期」を最後のプロジェクトに選ばれました。

 プロジェクト開始から1か月後、結婚式以来と軽口をたたきながら、奥様と最初の関門である式場の下見をされ、リーズナブルあること、家から近いこと、印象がよかったことが、この式場を選んだ理由だと説明されていました。

 終始撮影者の娘さんとの距離感が絶妙で、淡々と描いているのが余計にずしりと胸に響いてきたものです。

 やがて現実を受け入れざるを得ない状況の元、故郷の94歳になるお母様にケータイで≪さようなら≫を言うシーンまでも、冷静に対応されている娘さんの気丈ぶりには、この親にしてこの子ありと、ただただ感じ入ったものでした。

 当初、上手に死ねるでしょうかとおっしゃっていましたが、まさにパーフェクトで、自分自身の死に対して、ひとり一人向かい合うことの大切さを、改めて教えられました。

 先日、メールで難病を患っていらっしゃる方から、ご自身のご葬儀についてのご相談をいただきました。

 今はまだお元気で働いていらっしゃるとのことですが、いつ、その時が訪れるかわからない状態だ、とおっしゃっています。
 ご要望のお見積りをお取りしてお送りいたしましたが、お取りしたことが無駄であることを祈りながら、ふと3年前の企業戦士の「段取りが命」のお父さんのことが懐かしく思い出されました。

担当者との面談

 ご葬儀についてお身内で幾度か経験された方は別としても、大方はあまり身近なこととして捉えていらっしゃらないのではないでしょうか。
 しかしながら、「死」はいつどなたに突然降りかかってくるか、予測がつかない代物でもあります。

 後悔しない、ご納得のいくご葬儀にするためには、見積りをお取りするのは勿論のこと、お時間がありましたら担当者と再度の面談をされることをお勧めいたします。

 どこから手をつけてよいのか迷われていらっしゃる方も、担当者との最初の面談で具体的な説明を受けて、ご葬儀についての概略を掴むことができるようになると、ご葬儀の青写真をご自身の中で自由に描くことができ、どのようにされたいのか、一つひとつのご要望もはっきりしてくるようです。
 
 さらにご要望が明確になったところで再度面談をされ、それについて話し合われることで、完成度の高いご葬儀をめざすことが可能かと思われます。

 先日も、ご高齢のお父様が突然倒れられ、意識不明のままの状態が続き、お医者様からはもはや時間の問題とも言われ、万が一を考慮して、ご葬儀の準備をされたいとのご相談を受けました。

 かつて、会社の企業戦士として、その後役員として活躍をされた方ですので、ご連絡をされた場合かなりの会葬者数が見込まれますが、ご家族と身近なご親族だけでお見送りされたいとのご要望で、取り急ぎ概算のお見積りをセンターの複数の賛同葬儀社さんからお取りになり、当方からの勧めもあり、まずはそれぞれの担当者とご面談をされました。

 担当者は見積りの祭壇やお食事、返礼品、想定された二つの斎場の違い等をパンフレットや写真でご説明をし、ご相談者からのご質問に丁寧に回答され、さらなるご検討していただくことになりました。

 お尋ねした情報をもとに、ご相談者はよりご希望に近づくために、斎場や火葬場に足を運び、下見をされ、ご兄弟と意見の交換を図った後、1社に絞り、再び担当者とご兄弟も交えての面談をされて、それぞれの意見を取り入れた綿密な見積りが作成されました。

 まずは、下見をされた斎場の中からご要望に適した斎場を指定され、火葬場は一番良い特別殯館でと兄弟の意見が一致したところから新たな出発がなされ、ご喪家皆様のご要望が詰まったお見積りとなりました。

 ご逝去前に綿密な見積りと打合せができましたので、いざと言う時も慌てることなく、納得の行くご葬儀ができたことをご報告いただいたのは言うまでもありません。