この秋のトレンドはお葬式・・・?

 「イギリスではお葬式に流したい曲ナンバーワンはフランク・シナトラの『マイウェイ』を抜いてロビー・ウィリアムスの『エンジェルス』だそうよ」。

 昼下がりのラジオから軽快な音楽とおしゃべりがいつものように聞こえてきました。
 音楽に乗せて時の話題をテーマにしたその日の題材は『お葬式特集』でした。
 
 「今お葬式がトレンドの1つらしいわよ」と取り上げた茶の間の話題は映画の「おくりびと」からベストセラーになった島田裕巳著「葬式は、要らない」、イオンの「お布施表」公開の問題まで。
 そういえば、秋口になりこぞって毎週のようにどこかの月刊誌・週刊誌1でお葬式を中心にお墓、戒名、お寺、遺言等の問題を取り上げています。
 
 各社雑誌のタイトルは過激ですが、中で述べられていることはほぼ同じような内容になるようです。
 現場に立ち会っていない記者の方々の取材になりますので、時として葬儀関係者の方々は少し現状と異なるのではと異論を挟みたくなりそうですが、ここは我慢のしどころです。
 
 ほんの少し前までタブー視されていた話題をまずは茶の間まで引き上げてもらい、そこで切磋琢磨して磨き上げられた話題を皆さんの胸の中にしまっていただける日も遠くはないのではと期待しています。

 ご葬儀は金銭面だけではなく、それ以上に心の問題が深く関わってきます。

 雑誌の話題は親を見送る団塊世代をターゲットにした企画ものと言えなくもないが、次に団塊世代が自分の問題として最期をどのようにしたいかまでをイメージし、これからの自身の生き方を考えるきっかけになるのではと密かに期待しています・・・。

バッテリーについて

 携帯電話やノートパソコンに使われているバッテリーの話なのですが、昔は継ぎ足して充電を行っていくと、バッテリーの寿命が著しく短くなるので、使い切ってから充電していたと思います。
最近の携帯電話やノートパソコンには、リチウムイオン電池(Li-ion)が使われているそうです。この電池は、満充電で保存すると劣化が激しくなり、また保存温度が高いほど劣化が早く進むそうです。リチウムイオン電池を長期保存するときにはできるだけ冷暗所に保存し、あまり充電しない状態で保存することをお勧めします。とのことなのです。
満充電されているのに、充電器をつなぎっぱなしにされている方、
まだまだ多いのではないでしょうか?
このリチウムイオン電池は継ぎ足し充電をしても、電池に悪影響を与えることは少ないそうです。80%くらいまで充電し、10%くらいまで使ったら、また80%くらいまで充電をする使い方が良さそうですね。

10点満点に12点をつけた心意気とは・・・。

 「10点満点12点です」。
 一瞬えっと思わず読み直してしまいました。
 少し前に頂いたアンケートですが、いまだに心に焼き付いています。
 
 「実際は9点といったところですがスタッフの前向きな仕事ぶりと暖かい心遣いに触れ感激しました。若いスタッフの頑張りを見て、経験を積むことで将来はより素晴らしいサービスを提供できると思います。M社が愛される葬儀社として発展することに、期待と励ましの意を込めてプラス3点としました」。

 気が動転してしまい自分のことで手一杯、他人のことまではかまっていられないという状況下でもこんなに広い心で見ていただけるとは・・・。
 本来なら励ましてあげる立場の者が逆にはげまされ、傍で見ている者までも一緒に勇気を貰ったような気持にさせられました。

 ご喪家と直接関わる葬儀社の担当者はご葬儀の演出家として、ご喪家のご要望を把握し、いかにお気持を察してあげられるかが大きな鍵になるようです。

 「家族葬なのでこちらもあまり気を使わずに済むように配慮していただいて満足です」
 「遺体の迎えから、遺族が自宅に戻るまでの一切を礼節ある行き届いた心遣いをしてくださった担当者に心からお礼を申し伝えたい」
 「細部にわたってよく相談に乗ってくれ、遠隔地の菩提寺との話や近辺僧侶との交渉もうまくしてくれました」
 「対応がビジネス的に見えないところと葬儀内容に柔軟に対応していただけた点」
 「対応の迅速さ、心配りどれも満足でした」
 「報道陣への対応が見事でした。お1人で汗だくになって頑張ってくれました」
 担当者の心意気がご喪家に伝わった満足度です。

安心され、ご満足頂くことが当センターの存在意義でもあります。

 当センターではメールでの事前相談や、お電話での葬儀社紹介等を24時間承っております。
 不安と希望の織り交じった中でのご相談ではまずご安心していただけることが大事です。
 我々スタッフは力不足を痛感しながらもこの2文字を念頭に置き、頂いたご質問・ご要望と正面向き合ってお答えできるよう頑張っております。

 お蔭様でご葬儀後のアンケートでは、ご安心されたこと、ご満足されたことへの思いを素直にお書きいただき、地道に活動しているスタッフの道しるべとなっています。

「NPOで中立の立場でみてくれ、立ち位置が利用者側と思いました」。
「迅速で落ち着いた返答と対応に安心感を持ちました」。
「事前に相談をしていたので、諦める点は諦めるだけの時間があり、気持の整理がついていました」。
「センターのホームページに出会い、私にとって葬儀の百科事典のような存在となり、一連の流れや注意点を学ぶことができました。代わって見積りを取り、見積りと一緒に頂いた説明書にはなぜこの葬儀社を勧めるかの理由が細かく記されていて、その説明書が一番の安心につながりました」。

「独自の基準で葬儀社の紹介をしていること。金額についてはっきりすべきという旨の記述がある点が利用するきっかけです」。
「ご紹介頂いた時はすばやく、その後はゆっくり待って頂き、大変満足しています。質問に親切に答えていただき、とても分りやすかったです。メールのみで相談に乗っていただけたことも有り難く感じました」。
「遺族の気持に配慮した文面だったことが印象的です。連絡は“気持が許せば前もってでも良い”“24時間何時でもどうぞ”とあり、あくまでも慌てないで下さいという文字に安心感をいだきました」。
 以上が最近頂いたアンケートから当センターへの満足度の一部です。

FACE TIME

 今回はテレビ電話のお話です。テレビ電話は以前からありますが、普通の通話料金よりも割高で、なかなか利用する気になれませんでした。
先日、iPhone4にFACE TIMEというアプリが搭載され、WiFi環境下でなら、テレビ電話を通話料がかからずに利用できます。
iPhone4本体の前面にカメラがついており、本体を見ながらおしゃべりをするとテレビ電話が楽しめます。もちろん、本体背面側のカメラを使うこともできます。
私は、電話で相手の顔を見ながら話をしたいとはあまり思いませんが、何かを見せながら説明するときに、これはとても役立ちます。
私はiPhone4ではなく、最近発売された、ipod touchで試してみました。
動画、音声ともにとてもきれいです。これは想像以上でした。
私はテレビ電話としてではなく、電話として使っていこうと思います。

当センターの賛同社をご紹介いたします。

 「葬儀社さんがたくさんある中でどう選んで良いのかわかりません」

 当センターの事前相談サポートご相談フォームでは、インターネットで葬儀社さんを調べたが益々混乱されてしまわれた方々から、上記のようなご相談をお受けすることがございます。

 葬儀社さんの選択方法も色々ございますが、私共はまず依頼者の方からお話をお聞きします。
 ご希望・ご要望をお聞きし、その理由を伺っていくうちに、どのようなご葬儀をされたいのかが整理されてきたところで、そのご葬儀に適したセンターの賛同社をご紹介するようになります。

 賛同社の葬儀社さんも大掛かりなご葬儀を得意としている社、少人数の家族葬を得意としている社、神道・無宗教葬に慣れている社等それぞれですので、ご要望に適し、臨機応変に対処できるその地域に詳しい社をご紹介させていただいております。

 また、ご紹介した社から概算の見積りをお取りして、ご検討された後、社の担当者と直にお会いされ、様々な資料を見せてもらいながら説明を受け、お尋ねされることをお勧めしております。
 と申しますのは、ご葬儀の良し悪しは費用だけの問題ではなく、担当者とのコミュニケーションのあり方が深く関係してきますので。

 葬儀社を決める不安が解消されましたら、後は出来るだけお時間の許す限り、看取ることに専念してください。
 
 「お蔭様で安心した気持で父を看取ることができました。遺された者として振り返りました時、父の看取りと葬儀が幸せな思い出となっていることに気が付き、父の死に関わって下さった皆様へ感謝の気持でいっぱいになります」とのお便りもいただいております。

敬老の日に考える。

 昨年の敬老の日、青空のもと、勇壮活発な和太鼓の音に合わせて元気に車椅子から身を乗り出して踊っていた友人の姿を、今年は見ることができない。
 半年前、余りに呆気なくあちらに渡ってしまわれた。
 9月20日は敬老の日、しかし身近にお年寄りがいないとうっかり見過ごしてしまいそうです。
 世の中の商戦合戦も老人では購買層が限られるのか、母の日・父の日のに比べるとあまりにもひっそりとしています。

 その上、今年は久しぶりに老人が脚光を浴びたと思えば、敬老とは真反対の事柄ばかりです。

 ご葬儀の相談の中でも、少し影を宿しているようです。
 ご高齢の方のご葬儀で病院から直接火葬場に直行を希望される御家族の方が増えてきつつあるようです。
 ご事情は様々ですが、電話でご相談のお話をしていても、時に家族の絆の薄さを感じる場面に出くわすということも出てきています。

 ご本人の意思でご希望されるのはその方の生き方として尊重できますが、「火葬のみの場合は死後24時間経ればいつでも」とお答えしながら、思わずどぎまぎしてしまいます。
 自分の身に置き換えるとあまり心安らかではありません。

 深夜、同居されていたおじい様が亡くなられご葬儀のご相談をと、お孫さんからお電話をいただいたことがありました。
 お話を伺い葬儀社をご紹介すると、まもなく到着する別居されているお父様とご相談してから最終的に決めますとのことでした。
 ところがお父様の結論としてご葬儀はせずに直接火葬場へ・・・。
 1時間後電話口に出たお孫さんの声は涙ぐんでいました。「本当はおじいちゃんの葬儀をしてあげたかったのに・・・・」。

謎が一つ解けました。

 「ヤフーの検索窓にベンツと入力してもらえますか?」
 言われるままに「べんつ」とカタカナ変換を待たずして、検索窓の下に10個ほどの関連ワードが並んでいます。これキーワード入力補助というらしいです。
 だいぶ前から気にはなっていて便利だと思っていました。何となく、並ぶ順序は検索数が多い順ぐらいに思っていました。ところが、ここ最近、その中に、そんなに検索数が多いわけないだろう! というような固有名詞が混じっていることに違和感を持っていました。

 しかし、なぞは解けました。「ヤフーの検索窓にベンツと入力してもらえますか?」という昨日の営業電話によってです。

 「この中の、【ベンツ○○○○】はわれわれが手掛けました。」
 (手掛けた! そうかなるほど、検索数の多い順に10個ほど並んでいたと思っていたが、ここの枠に広告を入れることもできたのか、知らなかった。無知は恐ろしい。だから最近広告のような固有名詞が混じっていのか。ここの枠は相当影響力がありそうだ)

 「ただいま、キャンペーンでどんなビックキーワードでもMAX月々2万円です。」
 (安い! 安すぎる!! いや、ちょっと待てよ)「月々2万円ですか? この10枠は早い者勝ちですか? 入札制にはなってないのですか? そもそもどういう価格体系ですか? この広告の並ぶ順序はどうなっているのですか?」
 「いや、この枠は広告ではなくて、検索数の多い順に並んでいます。」
 「じゃあどうやって、10枠の中に?? 」
 
 ご推察の通り、この会社がヤフー検索で【ベンツ○○○○】という具合に打ち込みまくっているという次第です。月々2万円ほどの料金で。

 ただ、そのうちに、キーワード入力補助も検索エンジン側で何らかの対策が講じられることになるでしょう。なぜなら、ユーザーに価値ある情報を提供しないと存続しえないのが検索エンジンの宿命だからです。
 ユーザーに価値ある情報を提供したい検索エンジン VS 価値ある情報かはともかく目立ちたい会社。
 仮にこの戦いに検索エンジン側が敗北すると、グーグルが登場する前の検索の世界で繰り広げられたギャンブルやアダルトに席巻されてしまう世界になってしまうでしょう。当てにならない検索結果なので、まともな企業の広告媒体の価値にもなりません。
 検索エンジン会社の頑張りに期待するのみです。

通夜の朝まで、揺れる心の内は・・・。

「果たしてこれでよかったのだろうか。通夜の前日を迎え、心配は大きくなるばかり。ご葬儀が決まり、葬儀社との打ち合わせも済み、お別れの時間も刻一刻と近づいてきました。今真夜中ですので、お返事は朝で結構です。悩んで眠れません」。

 メールが届いたのは、明け方の4時16分でした。

 式場を火葬場併設の斎場にされたことを気になさり、悔やんでいるご様子。

 生前お父様と親しかったご近所の方々のご会葬が当初の予定をはるかに上回りそうな気配。また、残されたお母様は参列者が多いことをなによりの供養と思っていらっしゃるとのこと。
 しかし、依頼主で喪主になられる方は一方的にご自身の考えだけで斎場選びをされてしまったことを後悔し、心配されています。

 火葬場が近いことをいやがる方もいらっしゃるかもしれないのにと。

 でも、大丈夫です。センター設立当初から行っているアンケートや施行後のお便りからも火葬場併設斎場でのご葬儀に苦情があったことは一度もありません。
 まずはご安心いただけると思います。

 その上、私共が取り扱ったご葬儀の9割はご自宅以外で、その中でもご要望の高いのが火葬場併設の斎場ですので、お見えになられる方々にとってもそんなに違和感は感じないのではないでしょうか。

 ご葬儀自体もその他のお寺や会館での儀式と全く同じで、一般的なご葬儀になりますし、出棺後のマイクロバスでの移動がありませんので、火葬場まで行かれる方々にとっては好都合です。
 その上、ご葬儀をされる式場と火葬場は道路を隔てた隣に位置し、他でご葬儀を執り行いマイクロバスで火葬場にいらっしゃった方々とご葬儀の時にご一緒になることはありませんので、お気持も少し和らぐのではと思います。
 むしろ、お選びいただいたメリットの方がおありになるとお考えなられた方がよろしいのでは・・・。

 とうとう通夜の朝を迎えました。
 早速に返信メールを頂きました。
「心の荷が少し解けました。もう大丈夫です。今後は前を向いて参る所存です。色々有難うございました」。

 こちらこそ、有難うございました。
 どうぞ、お気を強くもたれ、お母様をお守りしてあげてください。
 よろしくお願いいたします。

自分流お別れの仕方とは・・・。

 3ヶ月前に事前相談のお電話を頂いた方がお亡くなりになりました。
 最初にお電話をいただいたのは検査入院中の病院からでした。
 近日中に再手術の予定だが、回復の見込みは難しい状況なので、万が一に備え葬儀社との生前予約をとご希望されていました。

 御家族、ご親族、ごく親しい友人計50人ほどにお集まりいただき、無宗教葬の献花でお別れをされたいとのこと。
 ご要望の斎場数箇所を想定した見積りをご検討いただき、葬儀社の担当者が病院に出向きご説明し、ご検討され再び担当者がご説明に伺いにと慎重にご自身の最後をお決めになられていらっしゃるご様子。
 
 しかし、冷静に指示をされている有様を担当者から伺っていると、今にも「実はこの見積り必要なくなったんだよ」と電話口から元気な声が聞こえて来そうな雰囲気さえも感じられました。

 残された奥様の生前予約も綿密にご指示をされたとのこと。
 その方が最後までこだわったのは真紅の薔薇の花でのお別れと、大好きな山の風景の会葬礼状でした。
 享年61歳、ご自分流を貫いた最期でした。