ご喪家からミスを非難されない方法は、世間話をして私事をさらけ出し、親しくしておくことです。

 あるご葬儀の立会いにお伺いしたところ、担当者が待ち構えたように飛んできて「実は昨晩通夜が始まってから屏風の端の一部が前に倒れ、前に並んでいた供花が2基ほど傾いてしまい、ご喪家様には大変ご迷惑をお掛けしてしまいました」と平謝りされました。

 始め、ご喪家側がおっしゃるには「傾いた2基の供花の送り主の方は、立て続けに起きた不幸からやっと立ち直られた方で、一瞬どうなることかと思いました」ときついお言葉でした。
 ちょっとした不注意からでもミスは起こります。
 担当者は誠心誠意ことにあたり、どうにか信頼を回復し、ご喪家から逆に田舎でのご葬儀のこともご相談されるまでになり、ご紹介した方としてもほっと胸を撫で下ろしました。
 色々と注意をしていてもミスが起きる場合があります。
 一つのミスが命取りにならないとも限りません。
 葬儀社回りをしていた頃、ミスをした時の対処の仕方を聞いたことがありました。
 皆さん異口同音に、起きたらまず、その場で対処し、説明して、納得していただく。 先方様が納得しないことには先に進みませんからとおっしゃていました。

 あるベテランの担当者はたとえミスを起こしたとしても、ご喪家の受け止め方は千差万別。納得させる方法として、その前に、親しくなっておくことを心がけるとのことです。
 人間、感情がつながり、相手のことが分かっていると許そうかという気分になるものです。 
 ご葬儀までの許された時間内で、余分な世間話をして、私事までさらけ出しておしゃべりをしていくうちに、相手の方も次第に打ち解けてくるようです。
 ビジネスライクな対応ですとぱっと出る反応も、親しくなるとまあいいか許そうということになりますと極意?を教えていただきました。
 でもこれは修羅場を潜ってきたベテランだから出てくる言葉かもしれません。

 
 
 
 

人口密度の高い東京では火葬の時間も制限される・・・?

 「火葬場の予約が取れなくて日取りが延期になることはありえません。この火葬場のこの火葬炉でなくては絶対にいやだとか、この時間でなければだめだということでしたら別ですが・・・」一笑に付されてしまったことがありました。
 なるほど、火葬場の式場の数と違って、8基、9基とある火葬炉が朝からフル稼働しているのだから心配には及ばない。
 でも、それが少々心配になってきました。
 東京の杉並にあります火葬場併設の堀ノ内斎場が、6月1日から8月31日まで火葬炉設備と建物の改修工事に入ってしまったため、周りの斎場にしわ寄せが出始めたようです。

 近頃、会葬者も高齢化の傾向にあり、なるべく移動の少ない火葬場併設の斎場を希望するご喪家も増えています。
 時間が優先される都会で、人気の高い式場を確保するためには3~4日待つのが当たり前になっていましたが、ここに来てさらに待たされるのを覚悟しなくてはならないようです。
 その上、一笑に付された火葬時間も考慮しなくてはいけなくなってきました。

 特に新宿区の落合斎場に影響が出てきたようです。
 今日立会いで伺いましたご喪家も落合斎場をご希望されていましたが、5日先まで満杯のため、急遽近くの式場を確保したのですが、今度は火葬時間が指定され、それに合わせてのご葬儀になりました。
 今しばらくは火葬時間に合わせた告別式も余儀なくされることでしょう。

葬儀についての知識

あさがお葬儀社紹介センターのホームページへ起こし頂き、ありがとうございます。

ホームページの管理を行わせていただいてから、葬儀のおおよその流れなどがつかめてきました。

あさがお葬儀社紹介センターのホームページには、葬儀一般の情報を掲載しております。
こちらをご覧になられれば、今気になられている事、お悩み、不安などを解消するお役にたてるかもしれません。

あさがお葬儀社紹介センターホームページ内の「葬儀一般-流れと傾向」からご覧になられてください。

不明な点などございましたら、ぜひお電話をください。

無宗教葬での条件にあう斎場選びは時として難しい場合あり。

 最近、無宗教葬のご葬儀に立ち会うことも度々ございます。
 お坊さんは呼ばないでくれという故人の強い意思により、ご葬儀は献花でお見送りしていただくことが多いのですが、時として残された家人から「このような形で見送りたいから無宗教葬にしたい」と注文される場合もあります。

 先日ご連絡いただきましたご相談でも、お母様のご病気が芳しくなく、お医者様からは覚悟しておいてくださいとの由。
 万が一の時はお母様の生い立ちからの沢山ある写真やビデオを編集したものを、大好きな歌を流しながらご親族の方々に見て頂き、献花で見送りたいので見積をお願いしたいとのことでした。
 無宗教葬で後々大丈夫か伺うと、「納骨の時ご住職を呼んで読経をしてもらうので心配には及びません、火葬までやっていただければ後のことはご心配なく」との由。
 よくあることですが、無宗教葬でやったのはよいが納骨の時菩提寺とのあつれきが
生じ、ゴタゴタしてしまうケースも度々耳にしています。
 依頼者のご相談内容から、これらのことは一先ずおき、早速賛同社3社に見積を依頼しました。
 
 以外に難しいのは葬儀会場に、スクリーンやプロジェクターの設備が整っていないことでした。
 地域限定のため、3社とも同じ斎場が想定され、機材その他を専門業者に委託する場合、自社の写真部から機材持ち込みの場合、スクリーン、プロジェクター等は依頼者が別に用意する場合とそれぞれの見積を出してもらいましたが、経費の面でも一長一短があり、無宗教葬の内容も含めて再検討されることとなりました。

 
 

お別れ、お見送りの仕方は皆それぞれ、既成概念にとらわれずその人らしさがでれば成功。

 先日、新聞の訃報欄で昔お仕事をご一緒させていただいた方がお亡くなりになったことを知り、愕然としました。
 昨年10月末、お会いした時は病気の気配を微塵も感じさせなかったのに。
 ご自分の身をそぎ落としてまでも心身の鍛錬をされていた舞踊家でした。
 新聞に載ったのはご家族、ご兄弟だけで火葬式をすでに済ませた後でした。
 
 今日、その方の友人からお電話を頂きました。
 死の宣告を受けていた今年になってもまだ踊り続けていらしたとのことです。激痛に耐え最後は眠るように亡くなられたご様子。
 友人がお線香を手向けに伺った東京郊外のご自宅兼稽古場は、せせらぎの音が聞こえる川沿いにあり、その音を聞きながら最後を迎えられたとのお話でした。
 8月、沢山の写真とビデオを編集してスクリーンのあるレストランでできるだけ多くの友人交え、お食事をしながら偲びましょうとの約束になりました。
 これから、彼を偲ぶのにふさわしい会場を探してまたご報告します。
 
 最後のお別れの仕方もひとそれぞれ。
 葬儀のイベント化と言う言葉が従来型に対向してさわがれましたが、次第に落ち着きを取り戻して、唐突な演出は少なくなってきている傾向にあるようです。
 しかし、その方に一番ふさわしいと思われるお見送りがこれからは益々増えていく傾向になると思います。
 

葬儀費用について

 ご相談者のお話を伺っていて、お尋ねになることで多いのは、費用に関するものです。

 「だいたいどれくらいかかるものでしょうか?」というようなものから、「総額で○○万円を考えていますが、これですべてまかなえますでしょうか」「費用をあまりかけたくないのですが、どうすればいいのでしょうか?」

 現状、葬儀費用への不安がいかに大きいか実感しています。

 ただ、葬儀費用が複雑に見えるのは、たとえ同じ会社が施行したとしても、会葬者数や利用斎場、祭壇などのグレードによって変わってくるからです。
 同じ会社でも条件が違えば様々な葬儀費用になる上に(当然と言えば当然ですが)、さらに複雑化に拍車をかけるのが、会社独自に価格体系や項目を設定しているので、違う社同士を見比べるのが極めて難しいということがあります。

 何社からも見積もりを取ったけれども、結局よくわからないので、当センターに相談をしたということもよくあります。

 たしかに、これまで、葬儀の費用に関する情報を知る手立てがほとんどなかったのですが、インターネットにより情報がオープンになり知ることができるようになってきました。葬儀社サイドも、葬儀費用を含めた情報を出さざるを得なくなってきましたので、これまでのように、相談者の無知を前提とした葬儀社主導のどんぶり勘定が通用しなくなってきているという流れにはあると思います。

 ただ、情報がいくらオープンになっても、現に、われわれのような存在が意味を持っているという現実を考えますと、葬儀費用を的確に把握したり、適切な葬儀社を選び出すことは簡単ではないということを物語っていると思います。

 ●葬儀費用の実例
  ↑↑↑ あさがお葬儀社紹介センターでの、実際に施行した葬儀費用詳細を15例ほど掲載しています。会葬者数や場所により葬儀費用は様々であることがわかります。

 

自分による自分の為の自分の葬儀とは。最後は自分らしく締めくくると言う意識が芽生えてきたようです

 「お手紙に書きますので・・・」と電話口で当センターの住所を聞かれた声の主は穏やかな口調の方でした。
 2日後届いた手紙にはご高齢になってご自分のご葬儀をどのようにするか色々検討しご自分なりの結果を出したので、その結果に基づいた見積りと葬儀社を紹介して欲しい旨書かれていました。
 少数とは言え、時折このようなお電話やお手紙を頂くようになりました。時としてそれがご高齢者であったり、余命幾ばくもない方であったりします。
 しかし、皆さん一様に明るく声や文面から受ける印象は何処か吹っ切れて余裕さえ感じられるようです。
 1年ほど前電話で受けた方もご自分のご葬儀の相談でした。
 明日これから再入院して手術を受けるので、万が一の時のために見積もりを取ってご家族に手渡しておきたいとのことでした。
 余りにてきぱきとおっしゃるので、思わずどなたのご葬儀か聞き返したほどでした。
 半年後、葬儀社からご葬儀の連絡が入りました。娘さんから「母の遺言どおり無宗教葬でお見えになったお客様にはおいしいお料理を精いっぱい振舞いたい」とのことでした。
 傍から見ていてもご相談者はご自分の最後を自分らしく締めくくるにはと意識することで、今をより大切に生きようとする生への認識が高まってきたようにも感じられます。

葬儀の費用

ご閲覧ありがとうございます。

葬儀とは、遺族、親族、親しかった人が故人の冥福を祈る儀式。
そのお手伝いをさせていただくのは葬儀社になります。

様々な葬儀社があるように、葬儀の費用も様々です。
費用だけを重要視する訳ではないと思いますが、ぜひ、一度目を通されてほしいのが、当サイトの「見積書の見方」です。
http://www.asagao.or.jp/sougi/mitsumori.html
紹介センターならではの見解で解説しております。

ぜひ一度、ご参照下さい。

花祭壇は花で故人の個性をあぶりだします。その人らしさを大切に。

 「朝取りの石楠花(シャクナゲ)を柩に入れてやります」高蔵院のご住職の言葉です。
 春から初夏にかけて白、ピンク、真紅と色鮮やかに境内で咲き誇っている石楠花がお別れ花と一緒に収められます。
 一名、仏の花とも言われ、チベットのブータンからやって来て株分けされた花は、新たな役割を果たしているようです。
 それは柩の故人を見守ってくれているようにも、また朝露を含んだ取れたての花の生が現実の死を際立たせて、より一層死を深く見つめさせているようにも思われます。
 花は時として、人の心の中まで入り込み揺さぶる力をも持っているようです。
 
 最近、都会を中心に花祭壇の需要が圧倒的に増えてきています。花祭壇は同じ色、同じ形の花が使われても出来上がってくるものは異なります。似た感じのものがあるだけで、花の持つ力や訴えてくるものは一つひとつ違います。
 花祭壇というと花の美しさや色鮮やかさに目が行き、豪華さを競いがちですが、故人の好みや気持ちを汲み、故人らしさを土台にできるか否かで作品の出来具合も違ってくるように思われます。
 祭壇のイメージと故人の思いがより一体となるほど、悲しみの中にも落ち着いた心安らかなお見送りができ、お集りの方々にご満足頂けるようです。
 
 シンプルだけれども華やかなイメージを持つもの、シンプルだけれども力強さが感じられるもの、やさしさが強調されたもの、それぞれのイメージから、在りし日の故人を偲ぶことができます。
 

「葬儀の第1関門を突破すれば、後はプロにおまかせします」

 現実的になってきてもご葬儀の相談は何処からどのように切り出していいものか戸惑われる方も多いと思います。
 尋ねたいことは山ほどあっても殆ど未経験の身にとってはどこか他人事のようにも思えていたのが、間近になって一気に現実味を帯び、不安を倍増させるようです。
 
 万が一の場合病院から斎場に直接運んでもらえばと漠然と考えていたのが、身近に迫ると、時間外だったらどうしよう、霊安室がいっぱいだったらどうしよう、何処に運んでもらえるのか、遠くまで連れて行かれたら、面会に行かれるだろうか、一気に心配事が押しかけてきます。
 最近のご相談窓口にもこのような初期段階での心配事が多いようです。
 まずは火葬場併設の斎場に搬送したいが霊安室を確保できないという場合は一時的に民営の安置所や搬送会社の霊安室に安置されます。
 葬儀社が自社に安置所を確保しているところもありますが、全体から見ればまだまだ少数です。
 そこで葬儀社の担当者も腕がためされるようです。一時的とは云え不安を抱えた依頼者のご要望に見合う安置所を確保できるかどうかで、ご喪家の信頼を得られ、今後のご葬儀へとの展開が大きく左右されかねません。
 安置所の件が無事済みますとさらに依頼者の心配は増して行きます。
 最悪、公営斎場が満杯の上、日数等の問題で使用できない場合は他の式場が確保できるかと。
 これも地域密着型の葬儀社の面目躍如で、地域の式場について精通していますので臨機応変に対応できます。
 
 プロの方達は一つひとつの難問を聞きだし、一つひとつを丁寧に処理してくれます。
 実際のご葬儀はこれからが本番ですがここまで済むと、皆さん一様にほっとされ一段落されるようです。