折にふれ、依頼者の皆様から頂いたアンケートを読ませていただくことが、疑問や次なる課題を考える重要な手がかりになります。
貴重な時間を割いてお書きいただいたお言葉は、情報過多の現状に振り回せられることもなく、確実なものとして、何よりも増して当方の活力源になっております。
また、大変な時、その時の素直なお気持こそ、沢山なことを物語っているようです。
ある方は悲しみのどん底であるはずのご葬儀が、振り返ってみると不思議なことに「幸せな思い出」となっていることに気がつき、お父様の死に関わってくださった皆様への感謝の気持でいっぱいになりますとご報告を頂きました。
また、1人暮らしで誰の言葉にも耳を貸すことがなかったお兄様のご葬儀で「本当にみんなを煩わせた兄でしたが、最後にいい方たちにめぐり合い、スムースに葬儀ができました事、うれしく思います。大変な時いつも助けられています」と。
ご丁寧なアンケートにお礼状をお出しした方からは、また早速返信をいただきました。
「よかったと思っていただけたことがうれしくて思わず返信してしまいましたが、返信は不要ですょ」とお書き頂き、「涙も笑いもあるご葬儀でした。看病の流れのままに危篤状態を経て葬儀に突入しつつも、『残された家族がどれだけ気持に余力を持っていられるか』で参りたい人の気持ちを受け止められるかが決まると実感いたしました。すべてが過ぎ去る前にそう気付かされたおかげで、皆さんにも私達家族にも一生の悔いが残らずに済んだわけです。」
ご家族だけのご葬儀希望からお知り合いの方皆様にお出でいただくことにされた方からでした。