当センターの賛同社をご紹介いたします。

 「葬儀社さんがたくさんある中でどう選んで良いのかわかりません」

 当センターの事前相談サポートご相談フォームでは、インターネットで葬儀社さんを調べたが益々混乱されてしまわれた方々から、上記のようなご相談をお受けすることがございます。

 葬儀社さんの選択方法も色々ございますが、私共はまず依頼者の方からお話をお聞きします。
 ご希望・ご要望をお聞きし、その理由を伺っていくうちに、どのようなご葬儀をされたいのかが整理されてきたところで、そのご葬儀に適したセンターの賛同社をご紹介するようになります。

 賛同社の葬儀社さんも大掛かりなご葬儀を得意としている社、少人数の家族葬を得意としている社、神道・無宗教葬に慣れている社等それぞれですので、ご要望に適し、臨機応変に対処できるその地域に詳しい社をご紹介させていただいております。

 また、ご紹介した社から概算の見積りをお取りして、ご検討された後、社の担当者と直にお会いされ、様々な資料を見せてもらいながら説明を受け、お尋ねされることをお勧めしております。
 と申しますのは、ご葬儀の良し悪しは費用だけの問題ではなく、担当者とのコミュニケーションのあり方が深く関係してきますので。

 葬儀社を決める不安が解消されましたら、後は出来るだけお時間の許す限り、看取ることに専念してください。
 
 「お蔭様で安心した気持で父を看取ることができました。遺された者として振り返りました時、父の看取りと葬儀が幸せな思い出となっていることに気が付き、父の死に関わって下さった皆様へ感謝の気持でいっぱいになります」とのお便りもいただいております。

敬老の日に考える。

 昨年の敬老の日、青空のもと、勇壮活発な和太鼓の音に合わせて元気に車椅子から身を乗り出して踊っていた友人の姿を、今年は見ることができない。
 半年前、余りに呆気なくあちらに渡ってしまわれた。
 9月20日は敬老の日、しかし身近にお年寄りがいないとうっかり見過ごしてしまいそうです。
 世の中の商戦合戦も老人では購買層が限られるのか、母の日・父の日のに比べるとあまりにもひっそりとしています。

 その上、今年は久しぶりに老人が脚光を浴びたと思えば、敬老とは真反対の事柄ばかりです。

 ご葬儀の相談の中でも、少し影を宿しているようです。
 ご高齢の方のご葬儀で病院から直接火葬場に直行を希望される御家族の方が増えてきつつあるようです。
 ご事情は様々ですが、電話でご相談のお話をしていても、時に家族の絆の薄さを感じる場面に出くわすということも出てきています。

 ご本人の意思でご希望されるのはその方の生き方として尊重できますが、「火葬のみの場合は死後24時間経ればいつでも」とお答えしながら、思わずどぎまぎしてしまいます。
 自分の身に置き換えるとあまり心安らかではありません。

 深夜、同居されていたおじい様が亡くなられご葬儀のご相談をと、お孫さんからお電話をいただいたことがありました。
 お話を伺い葬儀社をご紹介すると、まもなく到着する別居されているお父様とご相談してから最終的に決めますとのことでした。
 ところがお父様の結論としてご葬儀はせずに直接火葬場へ・・・。
 1時間後電話口に出たお孫さんの声は涙ぐんでいました。「本当はおじいちゃんの葬儀をしてあげたかったのに・・・・」。

自分流お別れの仕方とは・・・。

 3ヶ月前に事前相談のお電話を頂いた方がお亡くなりになりました。
 最初にお電話をいただいたのは検査入院中の病院からでした。
 近日中に再手術の予定だが、回復の見込みは難しい状況なので、万が一に備え葬儀社との生前予約をとご希望されていました。

 御家族、ご親族、ごく親しい友人計50人ほどにお集まりいただき、無宗教葬の献花でお別れをされたいとのこと。
 ご要望の斎場数箇所を想定した見積りをご検討いただき、葬儀社の担当者が病院に出向きご説明し、ご検討され再び担当者がご説明に伺いにと慎重にご自身の最後をお決めになられていらっしゃるご様子。
 
 しかし、冷静に指示をされている有様を担当者から伺っていると、今にも「実はこの見積り必要なくなったんだよ」と電話口から元気な声が聞こえて来そうな雰囲気さえも感じられました。

 残された奥様の生前予約も綿密にご指示をされたとのこと。
 その方が最後までこだわったのは真紅の薔薇の花でのお別れと、大好きな山の風景の会葬礼状でした。
 享年61歳、ご自分流を貫いた最期でした。

「キリスト教は帰天ですよ」

 「没ではなく、帰天ですよ・・・」
 間もなくお母様の仏式でいう3回忌を迎える知人は、石屋さんから連絡を受けてビックリ。
 カソリックのご両親は富士山の見える霊園墓地に眠っていらっしゃいます。
 10年以上前にお父様が先にお入りになり、墓石には没の文字が刻まれていたが、何の疑いもなくお元気だった頃のお母様共々お参りしていたようです。
 お父様はお墓の下でずっと困っていたのでは・・・。
 もう一度削り直して、やっと今度はお母様共々仲良く帰天してもらえるのでは・・・

 電話口のほっとした声はセンターに頂く事前相談での声にダブってくるようにも思われます。
 最近の事前相談ではご葬儀後の相談にも乗っていただけるかどうかのお問い合わせが多くなってきています。

 49日の法要もしていただけるのか、塗りのお位牌の手配は、石屋さんのご紹介等は如何か、中には法的な手続きに関することまで、身近にご相談する方が見当たらず、ご葬儀後の後始末に頭を悩ませる方にとっては切実な問題です。

 葬儀社さんの方でも、最近は関係される専門の方々と横のつながりを持ち、オープンな形で依頼者のニーズにお答えできるように努力されているようです。
 依頼者からは時折「担当された方にまだ折に触れ、ご相談に乗ってもらっています」とのお便りをいただくこともございます。

便りの無いのは良い知らせ・・・?

麦藁帽子をかぶった白い服の少女がスケッチブックを片手にお花畑をゆっくりと歩いています。
小さな絵葉書の中の少女は後姿でもその凛とした空気が伝わってきます。
手元の絵葉書は2年程前に生前相談の折、いただいた方の自画像かもしれません。
お手紙でのやりとりに、その少女の姿がダブって見えました。
 以後、まだお便りは頂いておりません。お元気な証拠だと思います。

「その時は自分自身がもうすでに一生が終って何一つ そのことにたずさわることもございませんわけですのに、客観的に冷静に考えられまして、妙にすっきりいたしました。」
 お見積りを取り、生前予約をされた時のお手紙の一部です。
ご自身の生き方を問い、最期をどうされたいのかをお決めになることでそれがバネになって残された時間をお元気に過ごされていらっしゃるのでは・・・。

 この方のように最期をどのようにされたいのか身の処し方をご自分で決められ、自身のご葬儀のご希望を相談される方がポツポツと増えてきています。
 70代を中心に、まだまだお元気なうちにと80代、親を見送り還暦を迎えた団塊世代まで。
 それでも以前30歳の方のご相談には、さすがの担当者も「僕の方が先に逝ってしまうよ」と絶句されていましたが・・・。

見積りだけでは分らないご葬儀の満足度。

 ご葬儀に立会い、葬儀社の担当者の采配ぶりを拝見していると、思わず「さすが」と感心させられることしばしばです。
約1時間の葬儀・告別式の進行そのものは特別な事がない限り目立った違いはないはずですが、同じ演目の芝居やオーケストラが演出家や指揮者によって違ったものになるように、担当者によってご葬儀の中身や雰囲気がガラッと変わってきてしまいます。

 黒子に徹し、常に一歩下がってサポートする方、また二人三脚でご一緒に考えましょうと言う方、半歩前から色々アドバイスされる方、それぞれの担当者の持ち味を活かしたやり方でご喪家と接しているようです。
 細やかな気配り、和やかな雰囲気づくり、臨機応変な対応ときますとベテランの方に一日の長となりますが、若手の担当者にはフットワークがよく、依頼者の意図をうまく汲み取ってくれ、コミュニケーションも取りやすかったというアンケートも頂いております。
 また、思いもかけなかった突然の出来事に遺族だけでは思慮しきれない部分の助言や導きがあり、大変助かりましたというお言葉も頂いております。

 よりご満足のいくご葬儀を希望されるならば、見積りの高い安いだけでは分らないソフトの面も合わせてご確認いただきたいと思います。
 その為にも、出来ましたら担当者に会って具体的なお話を伺ってみることも大切です。担当者の人となりを知る上でも・・・。

矢張り、思い出の家から旅立ちたい・・・。

 ご近所との交流もなく、また義理でお出でいただくのも心苦しいからお身内だけで送りたいと最近では家族葬さらに直葬という形でのお見送りが目立ってきています。
 そんな中「狭い所ですが、できるようでしたら嘗て両親がやっていたお店の土間で葬儀をしたい」とのメールをいただきました。
 但し、祭壇や柩を置く場所を除くと、お見えになる方々がお座りいただくスペースの確保は難しいかもしれないので、まずは葬儀社の方に下見をとのことです。
 
 しかし、町内のお仲間や昔の常連客と最後のお別れの場としては申し分ありません。 都会では少数派なってしまった感のあるご自宅で、しかも仕事場でもあったお店から皆さんに見送っていただけるのは何にもまして幸せなことではないでしょうか。
 
 少し前にも、嘗て町の顔の一つでもあった銭湯でのご葬儀を執り行い、関係者皆さんに大いにご満足いただいたケースがありました。
 
「昔から銭湯の家族は銭湯から送るということになっていまして、現代では無理があると承知していますが、家族全員で話し合い、矢張りご近所のお客様を中心に考えて、銭湯で執り行いたい」とのご連絡をいただきました。
 特殊な状況下でのご葬儀になりますので、担当者は入念な打ち合わせをし、依頼者の方にはパーフェクトなご葬儀でしたとお褒めの言葉をいただき、間に入った我々も
ほっとしたのを思い出します。
 一口に銭湯と言っても様々です。
 例えば男湯と女湯を利用して式場とお清め処として使える広さなのか、祭壇を組むのに湯船の上にうまく収まるのか、土足張りにして靴のまま上がっていただいた方がよいのか、脱衣所のロッカーは移動しなければならないか、道路に面した銭湯前に受付テントが張れるスペースがあるのか、式場からお清め処への流れがスムースにいくための要となる番台はあるのか。担当者の臨機応変な対応力で様々な問題をクリアーしての旅立ちとなりました。
 住宅地でのご葬儀が少数派になってしまった昨今、思い出の地からの旅立ちができ、また、お送りすることもできるのはご近所付き合いの濃厚な商店街だけになってしまうのでしょうか。
 
 
 

田舎のご親戚との距離感は大丈夫ですか・・・。

 当センターには葬儀社のご依頼だけではなく、ご葬儀に関する色々なお電話を頂きます。
 時には思わず絶句するようなことから、共感して思わず話し込んでしまうことまで様々です。
 最近少し気になることが相次いでいます。
 都会では家族葬だ、さらには直葬だという傾向が増えてきていますが、田舎のご実家やご親戚の方々も納得されてのことでしょうか。
 直葬でのご家族だけの見送りに、都会の人のやることだから仕方がないと、むりやり納得させていらっしゃらないでしょうか。
 都会に出てきた方のなかにはご近所付き合いは盛んだけれども遠方のご親戚とは疎遠になっているケースがよく見受けられます。
 しかし、田舎の方々はまだまだ地域のご葬儀方法にこだわっていらっしゃる方も多く、都会に出た方も一族のお1人とカウントされていて、現状では双方の温度差が大きいというより、最近は益々開いてきているようにも思われます。

 数日前の昼下がり、ちょっと一息ついた時に頂いたお電話は「茅ヶ崎で浄土宗のお寺さんを紹介してください」とのことでした。
 「申し訳ございませんが、こちらは葬儀社をご紹介する所で、お寺さんは直接ご紹介しておりませんが、どういったご事情でお寺さんが必要でしょうか」
 首をかしげながらお尋ねすると、電話口の方は「主人のお葬式であげて頂いたお経が間違っていたんです。49日は本来の浄土宗であげたいんです。お葬式の時はゴタゴタしていて宗派が分らず葬儀社に適当にお願いしたのですが、親戚の指摘で間違いだと分りました」。
 「少々ばつが悪くても施行していただいた葬儀社さんに正直にお話され、改めてご紹介を頂くのがよろしいのでは・・・」。
 「そうですよね。思い切って話してみます。」電話口の声は心なしかほっとされていました。

 また、先日、一旦決めた市営斎場をキャンセルして、慌てて別な斎場を別な日に確保するというハプニングがありました。
 4~5日待ちが当たり前と言われている火葬場併設の斎場でしたが、通夜が友引の日に当たりました。
 これが田舎のご親戚では大問題になって、出席拒否をされてしまったようです。
 しかし、喪主が仕事を空けられる時間は限られています。
 急遽、変更され事なきを得ましたが、お呼びするご親戚やご実家近辺の葬儀事情も考慮する必要があるようです。
 時には一歩引いて距離感を確かめることも大切なのでは・・・・。
 

ご葬儀は担当者がご遺族の「こだわり」の意に気づくか否かで決まります。

 ご葬儀のご相談は結婚式のように何ヶ月も前から持ち掛ける方はまだまだ少数派です。
 お医者様から準備をと促されて、とりあえずインターネットで検索し、情報を集めだす方が多いようです。
 しかし、情報だけは氾濫しておりますが、実際どのようになるのか中々見当がつきにくいのも事実です。
 勢い既製品で間に合わせるように決めて、可もなく不可もなくご葬儀が終り、心に残るものが今ひとつ実感できないもどかしさを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
 ご葬儀の良し悪しは金銭だけでははかりきれません。ご遺族、担当者、周りのスタッフ皆さんの気持ち次第で大きく左右されます。
 まずはご遺族が故人との絆を大切にしたい、これだけはしてあげたいというこだわりを持つことでご葬儀に参加し、ご葬儀の担当者は無理難題なこだわりでも、できるだけご希望に添えるように考慮し、色々と提案します。
 そのやり取りの中で担当者が、こだわりの意にどれだけ気づけるかが大きな鍵になるようです。

 長患いの為念願のご自宅に戻れなかったため、病院からご自宅の前を通って斎場へ。 お花の先生の奥様がご主人のため生花祭壇創りに参加される。
 お父様が昔撮った短編映画を時間の許す限りお見せしたい等々。
 
 ご葬儀の後、ご報告いただいたご遺族の方々の笑顔が思い浮かびます。
 

「その人らしく」のコンセプトに惹かれました

 依頼者からのご要望やご質問が多い方が色々とご葬儀のイメージも膨らみます。
 あれやこれやとご注文を出され、そのお話の端々から伺えることも多く、イメージを膨らませ、そのイメージを出せる葬儀社をご紹介することができます。
 先日もメールのやり取りを頻繁におこなった方からご葬儀後お便りを頂きました。
 
 ご紹介した段階では、賛同社のホームページを見て先ずご葬儀は「その人らしく」のコンセプトに惹かれました・私も親父には親父らしい見送り方をしたいですとのご連絡をいただいていました。
 お便りにご葬儀では昔撮った短編映画の上映、思い出コーナー作成、好きな音楽を流す、アットホームな感じにとわがままを聞いていただきました。参列くださった方からも大変好評でしたと記されていました。
 
 かつては村落の中で執り行われたご葬儀も、現在ではご家族を中心にしたご葬儀に取って代わってきています。
 と同時に儀式を中心にしたものから、ご家族のご要望をはっきり打ち出し、ご家族の顔が見えるご葬儀へと葬儀の質も様変わりをみせています。
 その中でどのようにしたらお1人お一人の最期を「その人らしく」お見送りできるか。これからのご葬儀を考えるポイントとなる問題だと思われます。