季節の変り目と虫がしらせること

 「季節の変り目なのかなあ」
 このところ、以前事前相談をうけた依頼者の方から緊急の連絡が立て続けに入ってきます。

 依頼者からご相談を受けた時点ではまだ今のところ安定しておりますから、とか入退院を繰り返していますがまだ差し迫った話ではないのですが、と皆さん異口同音に話されていました。
 
 お送りした見積書の中から葬儀社や斎場を選び、気持ちの中で万が一の準備はされていても、ご本人の様子を見ているとまだ少し先の話と思われ、葬儀社の担当者との打ち合わせも後回しになっていらっしゃったようです。
 皆さん揃っておっしゃるには「まだ急ぐ状態ではないのですが、今のうちに詳しいお話をお伺いしたいので明日にでも担当者とお会いしたのですが・・・」
 しかし、担当者と連絡を取り、「ゆっくり打ち合わせを」と電話を切った後、一気に事態は急展開されてしまったようです。
 
 病院から緊急の呼び出しを受け、取る物も取りあえず駆けつけご臨終にやっと間に合ったご様子です。あれよあれよという状態です。
 それでも、葬儀社を決め、電話だけでもお話を伺っていたので助かりましたとのご報告。
 それにしても何というタイミング。
 昔から虫が知らせるとはいわれていますが、何か気配を感じるのでしょうか。
 同じような事態がこの1週間、立て続けに起きています。
 悪い予感は奇遇にすぎないと思いたいのですが。 
 これも春の嵐がなせる業なのか。
 
 

葬儀社への満足度について考える。

 当センターのアンケートの中で、ご紹介した葬儀社についての満足度を数値でお願いしております。
 お寄せいただいたアンケートの点数は高く、文句なく10点とおっしゃる方から満足だけれどこれから更なるという意味を込めて9点を付ける方、ほぼ満足だったがある1点だけ気になったので8点を付けましたという方、皆様通り一遍の数値だけではなく、点数の由来をしっかりお書きくださっています。
 満足度という主観的なニュアンスの言葉もあえて具体的な数値を表わすことで、にわかに客観性を帯びて来るようにも思われます。
 
 最後にしっかりと向かい合ってお別れが出来たか、またご列席された方々皆様のお気持ちに添えたか、式の進行が滞りなく行なわれたかとご喪家の方々は悲しみ上にあらゆる方面への気配りに心は乱れます。
 
 その気持ちに寄り添いながら、さりげなく声を掛けてアドバイスできる担当者が望まれます。
 
 満足頂いた点を抜粋してみますと「ビジネストークではなく親身に教えていただきました。火葬のみにもかかわらず嫌な顔も見せず大変うれしく思いました。最初にTELした時からとても感が良く、こちらの主旨をすばやく理解してくださり、同じ目線で一緒に考えてくださったと思います。こちらの意図もうまく汲み取ってくれ、コミュニケーションもとりやすかった等々」
 
 ベテラン担当者の、以前言った言葉が思い出されます。
 「とことん二人三脚で一緒に歩きましょうと申し上げます。お式の司会もこと細かく打ち合わせをしますが、言わないようにします。ご遺族が話された後にフォローし、皆さんの前で持ち上げてあげる。葬儀屋が喋ってしまっては、誰の葬儀かということになってしまいます。」と・・・。

 

自分による自分の為の自分の葬儀とは。最後は自分らしく締めくくると言う意識が芽生えてきたようです

 「お手紙に書きますので・・・」と電話口で当センターの住所を聞かれた声の主は穏やかな口調の方でした。
 2日後届いた手紙にはご高齢になってご自分のご葬儀をどのようにするか色々検討しご自分なりの結果を出したので、その結果に基づいた見積りと葬儀社を紹介して欲しい旨書かれていました。
 少数とは言え、時折このようなお電話やお手紙を頂くようになりました。時としてそれがご高齢者であったり、余命幾ばくもない方であったりします。
 しかし、皆さん一様に明るく声や文面から受ける印象は何処か吹っ切れて余裕さえ感じられるようです。
 1年ほど前電話で受けた方もご自分のご葬儀の相談でした。
 明日これから再入院して手術を受けるので、万が一の時のために見積もりを取ってご家族に手渡しておきたいとのことでした。
 余りにてきぱきとおっしゃるので、思わずどなたのご葬儀か聞き返したほどでした。
 半年後、葬儀社からご葬儀の連絡が入りました。娘さんから「母の遺言どおり無宗教葬でお見えになったお客様にはおいしいお料理を精いっぱい振舞いたい」とのことでした。
 傍から見ていてもご相談者はご自分の最後を自分らしく締めくくるにはと意識することで、今をより大切に生きようとする生への認識が高まってきたようにも感じられます。

ご相談される方々からの視点で

あさがお葬儀社紹介センター「葬儀社紹介の相談員日記」
をご閲覧いただきありがとうございます。

今回で2回目の投稿になります。

私はあさがお葬儀社紹介センターのホームページを管理させていただいております。
相談者様のお悩み、心配事を少しでも解決できるように、日々作業を行っているつもりでありますが、本当にご相談される方からの視点になっているかが気にかかります。

そこで、相談者様からのご意見をお聞かせいただきたく存じます。
ホームページの使い勝手、載せて欲しい情報、改善を望むことなど、ご意見・ご感想を
コメントよりお待ち申し上げております。

http://www.asagao.or.jp/sonota/gaiyo.html
上記ページ内のメールからでも結構ですので、ぜひご意見をお聞かせ下さい。

よろしくお願い申し上げます。

密葬という言葉が意味する内容にも変化が?

 このブログでも「あさがお葬儀社紹介センター」のホームページでも、密葬を「身内を中心にした葬儀」という意味合いで使用しています。この理由は、一般の人(ご依頼者)の多くがこのような意味合いで理解していると思っているからでした。

 ところが、電話相談を受ける中で、最近、葬儀を行わず火葬のみにするのを密葬という言葉で表現している人が少数ではありますがあらわれてきているように感じています。

 われわれとすれば、どういう言葉が使われているのかを注意深く聞くと同時に、その言葉がその人にとって何を表しているのか理解しようと努めています。

 依頼者が本当は何を考えているのか、望んでいるのか、これを理解できるようになるのは口で言うほど簡単ではないのですが、これができるところは葬儀業界に限らず、どの業界でもお客様(ご依頼者、消費者)に喜ばれるもの・サービスを提供できるところだと思っています。

「本音は家族だけで静かに見送りたいのですが・・・・」

 「母の具合がかなり悪く、万が一の時を思って電話しました。自分たちは家族と親しい親戚のものだけで家族葬の形でやりたいのですが、母が地元の商店街にお店を出していましたのでお世話になった商店会のお知り合いの方達を無視する訳にもいかないし・・・」
お気持ちが揺れていらっしゃいましたが、電話口でしばらくお話しているうちに決意されたようです。
 万が一の後はご自宅にお帰りになる予定となると、ご近所に分かってしまい、たとえご葬儀前に、きっぱりとお断りしてご自分達の意見を通そうとしても難しい状況になりそうです。
 そんな中、概算の見積りを会葬者150名ほどでお取りした直後、急変されてしまわれました。
 お母様をご自宅にお連れした後、ご遺族は葬儀社との打ち合わせに入り、最終的に商店会、町内会の古くからのお知り合いを中心に会葬者300名までに膨れ上がってしまいました
 
 今回のように周りの状況で許されないような場合もあり、家族葬を希望されていても色々と制約があるようです。
 それでも地元や地域との密着度が薄い都会を中心に益々増えてきています。
 高齢で直接の友人知人もいないのでご家族だけで見送りたい、仕事関係の義理で来て欲しくない、費用があまり掛けられない等理由はそれぞれです。
 秘密時に葬儀を終えてから、ご喪家からご報告されるのが一番かと思いますが、どこかで情報が漏れてしまう可能性が往々にしてあるようです。 
 ならば始めにはっきりお断りすると言ってもいらっしゃる方はいるようです。
 「家族葬にしたいのですが、近所知人が来た場合どのように対応すればよいのか」心配のメールやお電話も度々頂きます。
 お断りしてもいらっしゃったお客様はそれなりに故人との関わりがある方ですので丁重にご案内し、通夜でしたら受付を済ませ、ご焼香の後礼状・返礼品を手渡し、お清め所にご案内します。葬儀・告別式も同様にご焼香の後、礼状・返礼品を手渡し、最後のお別れをし、ご出棺まで立ち会って頂くことになりますが、一連のことは全て葬儀社の担当者が誘導致しますのでお任せします。
 思わぬ人数になる場合もありますが、そこは担当者の腕のみせどころです。 
 礼状や返礼品は多めに持ち込んでいますので比較的トラブルはありませんが、通夜のお食事等は急に増やすにしても限度があります。ベテランの担当者は状況、条件を駆使して臨機応変に対応してくれることと思います。

「娘に遺言として私の葬儀を準備しておきます」

 「万が一の時はこちらに連絡してほしいと言っておきたいのでお電話しました」快活な声が電話口に飛び込んで来ました。
 「来週癌の手術で再入院しますので、娘に遺言として手渡しておきます。まだ時間がありますので急がなくて大丈夫です」
 こちらが一瞬言葉に詰まった空気を読み取り、依頼者に逆に励まされてしまったようです。
 
 9ヶ月後、葬儀社にお嬢さんから連絡があり、葬儀社の自社斎場で1日だけのご葬儀を執り行うことになりました。
 
 遺言代わりの葬儀社の見積り書といっしょにまず第1に無宗教で散骨にしてほしい、葬儀・告別式を1日だけにしてご家族ご親族のみで見送ること、できるだけ費用を掛けないシンプルな葬儀を心がけてほしい等が明記されていました。
 見積り書は葬儀社の自社斎場と千葉市斎場の2種類をお渡ししていました。

 ご自分の葬儀を事前に準備でき、ご家族にそれとなくお話しておくことができるのも元気なうちです。気持ちが強く、前向きの時でないとなかなか踏ん切りがつかないようです。
 人生を見つめ直すためにも、これからの生き方を考えるためにも最後の準備を考えてみませんか。

 
 

 

ご自宅への搬送に特別支障がない限り、一度お帰り頂くのがベターだと思います。

 当センターの賛同社から見積りを取り、郵送しようとした矢先に「父が急変しまして、今亡くなりました」との電話が入りました。
 受話器をそのままにしていただき、その間すぐさま葬儀社に連絡いたします。
 病院には1時間以内に到着できることを確認し、その旨を電話口に伝えると先ほどからの緊迫した空気が和み、少し落ち着きを取り戻したようです。後は搬送から火葬まで全て葬儀社の担当者が面倒をみてくれますのでご遺族は安心してお任せしていただきます。
 私どもが緊急時から見積を取る時まで必ず初めにお聞きするのは搬送先。
 自宅か自宅以外のところになりますが、都会では自宅以外が大多数を占めています。
 昨今の集合住宅事情やら、地域のコミュニケーション不足等からかご遺体はご自宅を素通りして斎場の安置所、葬儀社の安置所、寝台会社の安置所等に預けられます。
 したがって、故人にとって病院に入院する時が家との最後の別れになってしまうようです。
 私事になりますが、10年ほど前伯父の葬儀の時自宅に戻らずいきなり斎場に安置されたことを聞き、ビックリしたのと同時になぜという疑問が残ったことが思い出されます。
 ご自宅への搬送に支障がないようでしたらできるだけ一度ご自宅にお帰り頂き、住み慣れた我が家から出発されるのも故人への最後のプレゼントにならないでしょうか。
 自宅以外の場所に搬送され、大勢の会葬者と豪華な祭壇に囲まれ、静々と執り行われる通夜・告別式がある一方で、このところ病院からご自宅に搬送され、一晩ゆっくりご家族と過ごし、翌日火葬に向われるというシンプルなケースが立て続けに見受けられました。
 質素倹約だけではない家族の繋がりが感じられ、見送り方の多様性も芽生えてきたよう思われます。

遠くて近くは菩提寺との仲

 「メールでは東京で葬儀をすることを前提にお伺いしていましたが、こちらで火葬のみにして青森にある菩提寺で葬儀をしたいのですが・・・」
 電話口の依頼者は、少し申し訳なさそうな様子です。
 かつては菩提寺のご住職が中心になって葬儀を取り仕切っていました。
 時代の変化とともに現在では表向き、葬儀社の担当者が黒子になり、ご喪家を支える形に変わってきましたが、菩提寺の存在はそのままです。
 菩提寺の墓に埋葬するには、ご住職の機嫌をそこねるわけにはいきません。
 お亡くなりになったら、まずは菩提寺に一報を入れ、指示を仰ぎます。それを最優先にして物事を決めないと後で物議を醸す原因にもなりかねません。
 
 遠方の場合でも同じですが、菩提寺からわざわざ駆けつけていただけるとは限りません。
 ご喪家からこちらで火葬にして菩提寺で葬儀を希望されても、前もって菩提寺の承認が必要です。時にご遺体ごと戻って全て菩提寺でやってくださいと言われることもあるようです。
 火葬のみの場合も火葬場内の読経は少しの時間ですが、これも菩提寺に了解を取る必要 があります。なかには、菩提寺さんのご紹介の方でということもありますので。
 
 また、すでに担当者と打合せ済みでも、「こういうことになりますが、如何ですか」とお伺いをたてることも大切です。
 担当者が「菩提寺の方には丁寧にご連絡しておいてください」と申し上げて式場確保に出た後、若い依頼者がファックスで菩提寺に連絡した為、ご住職の逆鱗ふれたことがあったそうです。
 ご住職にしてみれば、お亡くなりになればすぐ相談にご遺族が出向くのが当然と思っていたのに、ご喪家で勝手に葬儀社を決められ、なおざりにされしかも亡くなられたことをファックスで送られたことにショックが大きかったようです。
 ご親族が集まる枕経の席で葬儀の出席拒否までこじれ、一時はどうなることかと周りをはらはらさせましたが、ベテラン担当者の配慮により、無事執り行うことができました。

 
 

葬儀の相談について

 葬儀の相談は気のすすむものではありません。しかしながら、お気持ちが許すならば、事前にある程度葬儀社をお決めになることをお勧めしています。なぜなら、そのときになると、どうしても冷静な判断がしにくくなるからです。

 現実的に、例えば、病院の霊安室に運ばれた時点で葬儀社が決まっていなければ、病院の出入りの業者の言うがままになる可能性が非常に高くなるでしょう。

 もし、ご自宅に安置することなく、病院から斎場などへ直接搬送をする場合、搬送をどの社に任せるかは、それ以後の葬儀までその社に任せることにつながってきます。つまり、この時点で依頼する葬儀社が決まっていず、病院出入りの葬儀社に搬送を頼めば、自動的に葬儀まで任せる流れになってしまいます。

 事前に依頼する葬儀社を決めておければ、万が一の時は、その葬儀社に連絡をすれば、病院からの搬送(ご自宅もしくは斎場などへ)から葬儀の施行まで、事前の打ち合わせ(見積り)どおりになっていきます。

 しかし、葬儀事前相談をする状況やお気持ちでない方もいらっしゃいます。その方は、慌てる必要はありませんのでフリーダイヤル 0120-874-867 へ連絡ください(首都圏の身サポートエリア、24時間対応)。即座に対応いたします。

 センターの価値がより発揮されるのは、葬儀事前相談もさることながら、事後相談の場合です。葬儀社選びを状況の流れの中で運任せにして最悪の結果になり後悔するよりも、センターはそういう状況の中でも適切な社を迅速に紹介する仕組みを持っていますので、はるかに良い葬儀に結びつくと思っています。

 ●葬儀の事前相談の流れ
  ↑↑↑ こちらが葬儀の事前相談の流れになります。
 
 ●葬儀の相談
  ↑↑↑ こちらがお急ぎの場合の電話相談と、メールフォームでの葬儀相談になります。