サービス面は・・。

 葬儀ご相談の際、「火葬のみのあまり儲からないような葬儀でも対応してくれる葬儀社はありますか」と尋ねられることがあります。
 また、「お金がない以上、いいサービスは受けられないのはわかっているのですが・・・」と伺うこともありますが、お葬式にかける金額が高ければ高いほどいいサービスが受けられる、お金がないから多少雑な対応でも
我慢しなくては、と思われるのは少し違うような気がします。

 実際には小規模な葬儀は手を抜き、規模の大きな葬儀を重視している葬儀社もまだあるのかもしれませんが、葬儀規模の大小にかかわらず、故人様を送ることは同じと考えて対応している担当者はいますし、現に、アンケートのご回答にも、火葬のみでの葬儀でも、とてもご満足のいくかたちで故人様を送ることができたとお知らせくださっているご依頼者も多くいらっしゃいます。

 会社による規定、社風が関係してくることもあるようですが、ここで、大事なのは、やはり、担当者一人一人の人柄ではないでしょうか。

 昨日、センターの賛同葬儀社さんの所へお邪魔して、色々とお話しを聞いてきました。
 昨日は2社伺ったのですが、両社とも、「自分たちでできることはできる限り対応していきたいと考えている」とおっしゃっていました。
 両社の担当者は、タイプが異なり、雰囲気も全く違う感じを受けましたが、話しをしていると、どちらもご喪家に対して一生懸命向き合っているという事が伝わってきます。
 
 大切な人を送る葬儀を満足のいくものにしたいのでしたら、ぜひ、担当者もご検討材料の一つとして考えていただくことをお勧めいたします。
 
 

ニーズに合わせて直葬も変化しつつあります。

 先日、ご高齢のご両親の万が一を考慮され、直葬を想定したお見積りのご相談をいただきました。

 お見積りを取るにあたり、ご要望を整理する中で、どなた様のご意向かをお尋ねしたところ、喪主になられるお兄様が行動を起こしてくれないので、ご実家の状況を考慮し、あくまでご相談者ご自身のお考えとのこと。

 やり直しが効かないご葬儀では、ご相談者お1人での判断だけでは難しい状況もございますので、当事者でもある入院中のお父様とご相談されて、改めてご連絡いただくことといたしました。

 昨今は都市部を中心に直葬も定着し、中には施行されるご葬儀の中で、直葬の割合の方が多い葬儀社さんのお話しも伺っております。

 直葬という言葉がマスコミにも取り上げられ始めた8年程前、TBSラジオのトーク番組で、今時のお葬式事情が取り上げられ、激しいバトル合戦をされていたことが思い出されます。

 昔は隣組がご葬儀を取り仕切ってくれて、ご葬儀費用はお香典でまかなえたが、昨今は病院で多額の費用を使い果たし、最後のとどめにお葬式が控えている現状を訴える中、ご葬儀費用は掛かるが、お金だけをそぎ落とせばよい問題なのか、はたまたご高齢の方からは、昔から老い支度と言って、いざという時困らないように貯めてきているはずだと反対論も続出し、当時は直葬に賛成反対が五分五分程だったと記憶しております。

 あれから簡素化の波は速度を増し、直葬という言葉も日常的に使われるようになり、ご要望に応じて、ご自宅でお別れをされる方はもとより、葬儀社さんの安置所でお別れをされて、火葬場に直行される方の場合も、ゆっくりお別れができる状況が広がりつつあります。
 
 葬儀社の安置所で出棺30分前から柩にお花入れができる社、また前日にお越しいただいて1時間ゆっくりお別れが出来る社、中には時間の制限なく臨機応変に対応してお別れができる社や、ご自宅にいらっしゃるように和室にお布団のままご安置されて、お線香をたいて一晩付き添うことが可能な社と、色々ご喪家のお気持に寄り添った工夫がなされてきているようです。
 直葬も、これから増々ご喪家の立場に立ったお別れの仕方に工夫がなされていくのではと、期待しておりますが・・・。

直葬にも変化が・・・。

ご葬儀のお式はせずに、火葬のみの形を取る方が増えている昨今ですが、最近はこの火葬のみの直葬にも、様々な工夫がされてきているようです。

 以前はご自宅でお別れをされて火葬場に直行される方、ご自宅以外の安置所から火葬場に向かわれる方が大半でしたが、先日はセンターの賛同社の担当者から、公営の火葬場併設の式場だけをお借りして、お式はされずにお別れのみをする火葬式が増えているとのお話も伺いました。

 火葬場に直行する火葬式では、すでにお別れされていることが前提になっておりますので、炉前でのお別れ時間は5分〜10分程度しか取れないのが現状です。

 そんな中、ご葬儀のお式を希望されない方でも、ご自宅以外にご安置されている方とのお別れの時間だけは、ゆっくりお取りになりたい方が増えているようです。

 また、そのご要望を受ける葬儀社さんの対応にも、様々な変化が出てきているようです。

 例えば、他家のご面会に支障がないことを考慮して、火葬日前日自社の安置所を臨機応変に開放している社もございます。

 火葬前日20名前後の御家族・御親族の方々が安置所にお集まりになり、2階の休憩室でお待ち頂きながら、交代で定員5〜6名様の霊安室にてご面会をされ、心ゆくまでお別れができ、大変感謝された話しを担当者から伺いました。

 一方で、お身内の方々に火葬日前日、自社の安置所へお集まりいただき、お別れ室にてゆっくり1時間程のお別れの時間を設けている社もございます。

 また、安置所がご自宅と同じような雰囲気になるように、和室にてご安置し、火葬日前夜一晩中お線香を絶やさず、お身内の方が付き添うことも可能な社もございます。

 時代とともにご葬儀の仕方は変わっても、お別れだけは心ゆくまでしたいものです。

お別れの仕方も多様化時代に・・・。

今年も残り僅かになってきましたが、1年を振り返ると、ご葬儀に関しては、より家族的な意味合いが強く感じられるようになってきているように思われます。

 10年近く前から、ご葬儀を執り行わずに、火葬場に直行される直葬をご希望される方々が徐々に増えて参りましたが、いつの間にか市民権を得て、昨今は直葬にもプラスアルファが加わり多様化しつつあるようです。

 直葬の場合のお別れは今までですと、通常炉前での5〜10分程の限られた時間しか与えられず、ままならない状態でしたが、ご喪家のご要望を汲んで、ゆっくりお別れの時間が取れる状態に変化しつつあります。

 当初、直葬をご希望されるのは意思の強い方や、経済的にご葬儀を執り行うのが難しい方が多く、ある意味限定されておりましたが、一般的に浸透するにつれ、直葬にも変化が見られ、プラス−アルファが目立ってきているようです。

 最後のお別れの時間は火葬場ではなく、火葬当日までご安置されている、葬儀社さんの自社安置所が、その役目を担っているケースが多く見られます。

 例えば、当初1日葬をご希望されていらっしゃいましたが、斎場が混み合い、1週間以上お待ちいただくことになりますが、火葬だけでしたら2日後に空きがあることをご相談者に申し上げたところ、ご自宅のある関西で本葬を執り行うので、横浜では火葬のみで構わないとのご回答を得て、直葬前日に20名ものご家族・ご親戚が葬儀社の自社安置所にお集まりになり、定員5〜6名の安置室にて、交互に故人様と最後のお別れを、日長1日されたケースがございました。

 また、火葬前日、お母様とご相談者姉妹で、葬儀社所有の霊安室にお花を飾り、お父様との最後をゆっくり過ごされ、火葬当日は急遽お越しいただいたご親戚の方々に、火葬場でのお別れの時間を譲ることができましたと感謝のお言葉を頂いたケースもございました。

 火葬場に直行する前に、早めに安置所にお越しいただき、こちらで納棺とお花入れの儀を執り行い、最後のお別れはこちらで全て済ませる方もいらっしゃいました。

 いずれにしても祭壇は組まずに、形は火葬のみになりますが、お別れの仕方も多様化の時代になって来つつあるようです。

遠い夏の日

 「遠い夏の日」とタイトルがつけられた、1枚のパステル画の絵はがきを眺めています。
 絵はがきには、お兄様からご紹介されたとのことで、当センター宛てにお兄様同様の直葬の見積りを希望され、7年前に事前相談をいただいた方の、若き日の自画像が描かれています。

 麦わら帽子をかぶった白い服の少女はスケッチブック片手に、背丈よりも高い赤と黄色のカンナの花が咲き乱れる中を、夏の強い日差しを受けながら、真っ直ぐ前を見据えて、歩いています。
 その毅然とした後姿は、まさにご相談者の生き方とも相通じるものがあるように思われます。

 丁度、直葬という言葉が一般的に広まりつつある中でのご自身のご相談で、「今まで万が一の時には、漠然とこのようにしてもらいたいと一人で考えておりましたが、大変良く分かりました。しかしながら、その時はすでに一生が終わっており、自身何一つたずさわることもできないはずなのに、客観的に冷静に考えて妙にすっきりしました。その時期が何年後になるかわかりませんが、いつか必ずお世話にあずかりますことと、後期高齢者ですが今のところ、これといって体に支障をきたすことも幸いにもございません」と見積書と説明書をお送りしたお礼状には記されておりました。

 白い服の少女のご希望は「万が一の時は火葬場に直行し、無宗教で、家族に見送ってもらえればよい。お墓は20年前に主人が亡くなった時、川口湖近くの霊園に購入済み」とのこと。
 
 便りがないのは良い知らせとばかりに、今年の夏も後を託された息子さん達からのご連絡が無いことを祈りながら、丁重なお手紙と一緒にいただいた1枚の絵ハガキ「遠い夏の日」の白い服の少女に思いを馳せております。

直葬あれこれ

  7年程前、TBSラジオのトーク番組で「最近のお葬式で直葬が都会を中心に増えている」ことについての是非が問われ、大いに議論されたことが懐かしく感じる程、直葬のご要望も昨今ではごく一般的な話題にのぼってくるようになりました。

 当時、賛成反対の割合は6対4程で、「葬儀の金銭面だけをそぎ落とせばそれでよいのか。昔から老い支度といって皆さんいざという時困らないようにそれなりに貯めています。また、ご住職から葬儀の意味を教えてもらいましたので、簡素化に走るだけでよいのか疑問が残ります」と、強固に反対されるご意見も多数よせられておりました。

 当センターにご相談される方もほんの少数でしたが、7年の歳月は大きく、様々なご事情で直葬を希望される方も大分増えて参りました。
 同時に、ご要望も細部にわたり様々出て参りましたが、矢張り皆様の最大の願いは、故人様とのお別れだけは心ゆくまでされたいご様子です。

 直葬では式場での葬儀・告別式がございません。
 当日火葬場に集合していただき、通常いきなり炉前での10分程のお別れのみになりますので、担当者に促され、お気持ちの整理がつかないままに進行し、後で悔いが残る方もいらっしゃると伺います。

 その様な方々の為にも、小規模ながら安置所を自社に所有されていらっしゃる葬儀社さんの中には、安置所でのお別れがゆっくりできるような、臨機応変な対応をあれこれと工夫し、取り入れる社も見受けられるようになりました。

 当センターの賛同葬儀社さんの中にも、地域にもよりますが、自社の安置所でのお別れをご希望の方に提供している社もございますので、ご相談いただければと存じます。

 お別れの仕方も、火葬場に向かわれる前日、ご面会料はいただきますが、1時間程お時間をお取りできゆっくりお別れができる社、または無料で、当日朝ご自由に来ていただいてお別れが可能な社、同じようにご出棺30分前にお越しいただき、お花入れができる社、中には火葬のみにもかかわらず、和室にてお布団のままご自宅にいらっしゃるように、お線香をたいて一晩付き添うことも可能な社と様々ですが、お手伝いをする担当者のお気持ちは、悔いの残らないお別れをしていただくことに尽きると存じます。

 また、交通事情等もございますが、火葬場での集合時間には十分お気を付けください。
 以前、炉前でのお別れに、間に合わなかった方がいらっしゃいましたので。

ご相談者からのご報告

当センターでは事前・事後のご相談を様々な角度でお受けして、ご相談内容を整理し、またご不明な点やご質問等にお答えし、ご要望に沿った賛同葬儀社さんをご紹介することから始まります。

 そんな中、ご相談内容により、ご相談する側、される側の息がぴったり合ったご葬儀に出会うと、思わずご紹介したかいがあったと、我が事のようにほっとさせられます。

 先日も、ご葬儀が無事終わったご報告を、ご葬儀後のお忙しい中、早速にご相談者からいただきました。

 ご報告の冒頭には、ご相談者のご事情に合わせて色々と配慮された、葬儀社の担当者のお骨折りに対する感謝のお言葉が記されておりました。
 
 ご相談されるご年配の方もお近くにいらっしゃらない状況の中、唯一のご相談者である妹様と迎える初めてのご葬儀は、どの様にされたいかというご希望はあっても、実際にどこからどの様に手を付けてよいのか、さぞかしご不安であったことと存じます。
 そんな状況の中、担当者の的確な心づかいは力強い味方になったことでしょう。

 ご事情により、直葬をご希望されていらっしゃいましたが、一方でお父様との最後のお別れはされたいご要望も、お聞きしておりましたので、その旨担当者に申し上げておきました。
 担当者はご相談者のお気持ちを汲んで、炉前での短い時間に配慮し、荼毘に付される前日に、葬儀社さん所有の安置所にてご家族だけでゆっくりお別れされるようアドバイスをされ、それを受けたご相談者とご家族は、火葬当日駆け付けてくれたご親戚の方々に、お別れのお時間を譲ることができたことを、大変感謝されたとのこと。

 炉前の限られた短いお時間を譲ることができたお気持ちは、駆け付けた方々にも十二分に伝わったことと存じます。

 ご葬儀の形も多種多様になりつつある中で、小さなご葬儀が多くなるにしたがい、ご相談者を始め、ご喪家のお気持ちを如何に汲みとれるかが、これからのご葬儀の満足度にも大きく関わってくるよう思われます。

直葬でのお別れの仕方

  「皆さんほぼ1日中いらっしゃいましたね。ずっとですからちょっと大変でした。さらに喪主様の息子さんは火葬までの4日間、毎日のようにお見えになられましたから・・・」

 ご葬儀の式は執り行わずに、火葬のみをご希望されたご相談者から、お母様の事後の相談をお受けし、自社に霊安室を所有している賛同社さんをご紹介させていただいた、後日談のことです。
 
 小規模なご葬儀を得意とされている賛同社さんは、「丁度その間、霊安室での他家のご面会がなかったので、なんとか大丈夫でした」とのことですが、年明けのお忙しい時期と重なり、担当者も時間の調整が大変だったご様子です。
 定員5〜6人の安置室ですが、20名近くのご親族の方々がお見えになり、2階の休憩室でお待ちになりながら、交代でご面会されたとのこと。

 後日ご相談者からいただいたアンケートでは、お別れの時間が取れたことへの、感謝のお言葉が綴られておりました。

 様々なご事情で、通夜、葬儀・告別式のお式を省いて、直葬の形で火葬のみをご希望される方が年々増えておりますが、火葬場ではすでにご葬儀でお別れされていることが前提になっておりますので、炉前でのお別れの時間は、殆どの場合5〜10分程しか取れないのが現状です。

 そんな中、ご葬儀のお式をご希望されない方の中にも、ご自宅以外にご安置されている方とのお別れの時間だけは、ゆっくりお取りになりたい方が増えているのも事実です。

 様々なご要望にお応えすべく、臨機応変な対応が可能な葬儀社さんの中には、お部屋にご安置して、最初から柩のお蓋をお取りして、1時間の自由なお別れの時間を設けたり、中には前述のように、サービスで時間制限がなく、安置所にてご自宅でのお別れのようにゆっくりできる葬儀社さんもございます。
 お別れの仕方も様々に変化してきています。

 今後さらに、ご要望の細分化に伴い、それに似合うべく努力を惜しまない葬儀社さんもいらっしゃいますので、ご葬儀に関するどのようなことでも構いません。
 まずはご希望をお尋ねされることから、始めてみましょう。

斎場の見学

先日、斎場の見学取材に行ってきました。
 葬儀社さんの自社斎場とお寺が保有する会館です。
 近年、お葬式の規模が縮小傾向にあり、家族葬などの小規模なご葬儀が主流になりつつあります。
 先日伺った斎場は、両方とも小規模な葬儀から、100名を超える葬儀まで、うまく対応ができる会館でした。
 葬儀社さんの自社会館はほとんどが宗旨宗派問わず、どのようなご葬儀にも利用できる融通性がありますが、お寺の会館の場合、檀家さんのみや、既成仏教のみなどの規制がある会館も多い中、先日おじゃまさせていただいた会館は、お寺の会館ではありますが、宗旨宗派問わず、どのようなご葬儀にも対応でき、また、近年希望者が多くなっている一日葬にも対応するという融通性の高い会館でした。保有する複数の式場は、ここ数年希望者の多い家族葬でちょうど良い規模のものをメインとし、人数が増えても十分に対応が可能なように作られています。
 葬儀社さんの自社斎場の方も、火葬のみでご安置されている方のお別れに利用できたり、センターへのご相談でもたまにお聞きする、「故人様と一緒のところで食事をとりたい」などの要望にも対応できるような融通性の高い会館となっていました。

 多様化するご相談者のご要望に応えるためには、葬儀を行なう場所の融通性も重要なところであると感じました。

お別れの時間をゆっくりと。

 ご相談では、火葬のみの直葬を望まれる方が年々増えているように感じますが、同じ直葬での葬儀でも選ぶ理由は各ご家族により様々で、いろいろな想いがあるようです。

 直葬での葬儀は、お葬式の中で一番低価格で行なえる葬儀ですので、直葬を選ぶ理由としては、とにかく費用を抑えたいという方が多いというのはもちろんですが、最近ではお身内の方が皆様ご高齢で、葬儀に来ていただく負担を減らすためであったり、ご対象の方が残されたご家族のご負担を軽くするために望まれたりなど、周りの方のために直葬を選ぶ方も増えているように感じます。

 ご家族としては、大切なご家族を火葬のみで送るのは忍びないと思われている方もいらっしゃいます。せめてお別れの時間だけでもゆっくり取ってもらいたいというご要望もお聞きします。

 ご自宅にご安置できる場合はご火葬の日までゆっくりお過ごしいただくことが出来るのですが、安置所にご安置している状況の場合、安置所からご出棺をしてそのまま火葬場へ行き、火葬場で10分少々のお別れをしてすぐご火葬という流れが多く、読経なども火葬炉の前で行なっていただくので、ゆっくりお別れをする場所がないというのが現状のようです。

 そのような中、最近、式場の中の一番小さな一室を安置所にして、ご出棺前にそこでゆっくりお別れをしたいただき、火葬後にまたそこへ戻り、皆様で精進落しの食事がとれるようなサービスを始めた貸式場がありました。
 火葬のみでは忍びないと思われているご家族にとってはとてもありがたいサービスではないかと思います。
 ただ、このようなサービスができる式場はまだ少なく、地域によっては、まだこのようなお別れが出来ないところもあるのが現状で、これから先、もう少し増えてくれるといいなと思っています。

 葬儀の式場も、自宅で葬儀を行なうことが当たり前だった時代から、その後、会館・葬儀場を使用して葬儀を行なうことが主流になり、家族葬が増えてきたので、広かった式場を区切って小規模な葬儀に合うような式場に改装したりなど、多くの使用者が望むかたちに変化してきているところで、これからは「火葬のみでもゆっくりお別れが出来る場所」が多くできるといいなと期待しています。