「パンフレットを送ってもらったが、その葬儀社が大丈夫なところなのか、お宅で教えてもらえないか」電話口の主は申し訳なさそうな声で尋ねられた。
インターネットを見てよさそうなところ数社から送ってもらったが、はたしてその社がどのようなところなのか心配になった由。
お元気なうちにご自分の万が一の時の準備を始めようと取り寄せてみたものの、パンフレットを見ていると、良い事ずくめでどこがどう違うのかも分らなくなってしまったようです。
当センターはNPO法人ということで、皆様の信頼をいただき、先のような質問を時々いただきます。
各々の社についてはこちらで知っていることはお話いたしますが、お値段的なことになると一概に言えない場合もあります。
祭壇のお花ひとつ取っても他社と同じものを使用しているのではありませんので、家電製品のようなお値段の比較は難しいのが現状です。
また、パンフレットに何十パーセント引きとうたっていると逆に疑い深くなってしまいます。
そんなに割り引いてもやっていけるのでしたら・・・・。
以前、割り引き率のことで上司と意見の衝突をし、やめて独立され、それだけは絶対にしないと熱血漢溢れるお話をされた葬儀社の方もいらっしゃるほどです。
ご葬儀は会社の大きさ、お値段の割引率よりも、まずはご自分がどんな葬儀をされたいのかをイメージし、それにあった葬儀社を選ぶことが第1であり、それを実行してくれる担当者選びが重要になってきます。
パンフレットを頂いたからには、担当者に直接お会いになってお話を伺い、ご要望をしっかり受け入れてくれるかどうか見極める必要があるのでは・・・。
パンフレットから葬儀社選びまで四方山話をしていくうちに混沌としていたご自身のご葬儀のイメージが湧いてきたようです。
「イメージが固まったらもう一度ご相談いたしますのでよろしくお願いします・・・」と受話器を置かれました。