盆義理は義理で行くのか・・・?

 新盆を第2のお葬式と呼んでいる遠州地方の方にとっては遠州大念仏以上に大事な行事が盆義理です。
 遠州大念仏が嘗ては町内の新盆の家を1軒1軒回っていたので、多くの人が新盆のお宅を訪問する機会を経て、それが根付いたとも言われています。

 お盆の間中、喪服を着た方が町内を右往左往する姿が見られ、新盆が重なったご親戚同士時間の調整のやりくりが重要課題になっているようです。
 お葬式で伺ったお宅には必ず伺う為、新盆のお宅を何軒もはしごするはめになり、タクシーをチャーターして次々と訪問する方も見受けられます。
 お招きする方もともすると百人単位のご接待になってしまいます。
 ご葬儀と違って、これを全て家人が執り行わなければなりません。
 しかし、伺う方も「盆供」と書かれた不祝儀用ののし袋をお供えし、ご挨拶が済んだら、長居は無用と出されたお茶とお茶菓子を頂き、次のお宅へ早々に移動します。

 まさに義理の社会が生き続ける盆義理ですが、一説には盆限りと書き、お盆限りのことだから他人に任せてはいけないことだとも言われているようです。
 

お盆が来ると思い出す「とったか」踊りとは・・・。

 テレビでは今日からお盆の帰省ラッシュが始まったと報じています。
 お盆という言葉を聞くと思い出されるのが地元では「とったか」と呼ばれた「遠州大念仏」です。
 遠州と言われるように浜松地方を中心に新盆を迎える家の庭先で大念仏供養を行うのですが、幼い頃に見た記憶と現実は少しずれがあるようです。

 記憶のイメージの中では、朝まだ明けきらない頃、遠くから太鼓や笛の音が聞こえ、その音が段々近づいてくるのをわくわくしながら待っている。
 やがて庭先に集まった花笠を背負った男衆が電球の明かりに照らし出され、総勢30人以上で勇壮活発に太鼓を叩きながら乱舞する様が思い浮かぶのですが、闇は闇でも現実朝方ではなかったようです。
 
 新盆は第2のお葬式とまで言われ、きらびやかな装飾がほどこされた壇飾りを背景に、遠くから聞こえた何処か物悲しい太鼓の音と目の前で打ち鳴らされる大音響の響き、華やかな花笠にとんぼ返りをするような激しい踊りの男衆とのコントラストが幼い日の記憶をどんどん膨らませてしまったようです。

 3年前、母の新盆に帰省した折は、今回特に頼まなかったと言われ、密かに期待をしていただけにちょっぴりがっかりでした。
 しかし、今では注文に応じて庭先までマイクロバスで乗りつけるとのうわさを聞き、思い出の中での「私のとったか」はそのままにして置こうと思います。

パソコンのメンテナンス

 先日にパソコン本体内の埃取り掃除を行いましたので、今回はシステム、ファイルなどの掃除を行いました。
 ファイルを保存するハードディスクは、セクターと呼ばれる「箱」がたくさん集ったものです。
 容量の大きなファイルは、ファイルをいくつかに分けてたくさんの「箱」を使って保存し、容量の小さなファイルは、1つの「箱」の一部だけを使って保存します。
 ところがこの箱は、1つの箱に2つ以上のファイルを入れることができない仕組みになっていて、とても容量の小さなファイルがたくさんあった場合も、「1つのファイル」=「1つの箱」という使い方しかできないので、小さいファイルを入れたためにあまってしまった「1つの箱の残った部分」は「使われない部分」となります。
「使われない部分」が蓄積されれば、ハードディスクは無駄使いされてしまうことになります。
 この状態でメンテナンスもせずに使い続けていると、どうなるかわかりますね。なので、定期的なメンテナンスが必要なのです。

 今回、私はフリーソフト(無料ソフト)でとても良いメンテナンスソフトを発見しました。Advanced SystemCare Freeというものです。
 ハードディスクの最適化、システムの最適化、他人のパソコンに入り込むスパイウェア除去機能、不必要ファイルの自動削除など、無料とは思えない機能が満載です。ぜひ、ご興味を持たれた方は検索してみてください。ご利用は自己責任でお願いします。

「お子さんを亡くされた場合、お子さんを散骨できますか・・・?」

 先日、TBSラジオ番組「アクセス」で討論された「散骨は国が法規制するべきか」の中で、散骨の有無について聴取者のおっしゃった言葉が引っ掛かっています。

 すべきとおっしゃった方の中で、「もし若いお父さんが子供さんを亡くされた場合、子供さんを散骨できますか」と問われた方がいらっしゃいました。
 確かに散骨を希望される方はご自分が生きるだけ生きた、又は皆さんが大往生だと認めた場合が殆どでしょう。
 順序が逆の場合は難しいというよりはちょっと考え難い。
 
 宗教学者、島田裕巳氏も「子供さんというよりも若くして亡くなられた葬儀に行くと葬式では解決できないどうしようもない問題ってあると思う。ご高齢で亡くなられた方の弔い方と若くして亡くなられた方の弔い方、葬り方というのはどうしても気持の内で違ってきてしまう。散骨などする場合でも後の問題なんか、すごくある。亡くなった人をその後どうするかという問題がどうしても出てきてしまう。」と、コメントされています。
 
 これに対して、すべきでないという方は「生と死は常に表裏一体であり、生と死は回っているものだし、生まれた時から死に向かっているのだから3日で亡くなった子であろうと、100歳まで生きた人であろうと違いはない。死というのは平等なんです」と明快に答えていらっしゃいました。
 また、「近くに散骨場は嫌だ」というのは死を認めたくないという強い願望で、その裏返しだともおっしゃっていました。
 皆さんは如何でしょうか。
 

喧々諤々「散骨は国が法規制するべきか」聴取者の判断は・・・?

 前日の疲れからかうつらうつらしていると、いきなり「さんこつ」という言葉が耳に飛び込んできました。
 慌てて周りを見渡すと、掛けっ放しのラジオからでした。
TBSラジオ・夜10時からの番組「アクセス」では「散骨は国が法規制するべきか否か」のお題で聴取者を交えての討論が始まるところでした。
 タブー視されていたご葬儀もここ2~3年の傾向として日常的な話題に乗せられるようになってきたようです。
 その1例として司会者は直葬をあげていました。
 2年前にはそういうものがあるという話題から、昨年には増えているという段階になり、今ではすでに選択肢として定着されてきているというように。
 時代の変化に呼応するかのような動きが見られる一方で「待った」をかける意見も活発です。ここは大いに議論されることを期待したいものです。

 今回まな板に乗ったのは「散骨」の是か否でした。
 まだまだ一般的に散骨と言われても漠然としたイメージを持つ方が大方のようです。
 規制すべきという方は、蒔かれる方の立場はどうなるのか、狭い日本の中では風向きによって何処に飛んで行くか分らないのでは。近くの住民にとっては大きなプレッシャーになり、散骨は日本人には合わないのでは・・・。但し、規制はモラルの範囲内でと。
 また、別な方は宗教心が無さ過ぎる。亡くなった後の問題をどうするのか。手を合わせる対象物が欲しい。墓がある方は墓と散骨場をどうするのかと。

 一方、規制すべきでないとおっしゃる方は散骨も埋葬許可書、火葬許可書のように地域で散骨したい場所があれば許可書を発行してはどうか・・・。散骨主義の宗教団体ができた場合は宗教の自由の観点から難しいのでは・・・。
 また別な方は生と死は表裏一体のもので、ちゃんとお葬式をして送り出した後、散骨にするには何の問題もありませんと・・・。

 それぞれの立場で宗教観を交えながらお話されていましたが、ご主人を観音崎沖合いに散骨されたご婦人からは体験談をお話になり、ご自分の場合も娘さんがそうしてくれるはずですと凛としたお声でおっしゃっていたのが印象的でした。
 お骨は粉砕し水に溶ける紙に包み、お花は蕚のところからちぎり、娘さんと甥ごさんが代表して大好きだったお酒も持参し海上から落とし、娘さんはその場で般若心経をあげてお父様のご冥福をお祈りされた由。
「やり方で、粉が周りに飛び散るということはございません。それだけは申し上げておきたかった」とおっしゃっていました。

 当日のコメンテーター・宗教学者の島田裕巳氏は「こういう習俗がものすごい勢いで変化していく中で、それを判断するある種の宗教観みたいなものを我々がどう確立していくかというようなところが、今最も求められているのでは・・・」と。
 聴取者からのアンケートでは、するべき・52パーセント、そうは思わない・33パーセント、どちらでもない・15パーセントとの報告がありました。

エアコンの内部を洗浄しました。

 暑くなって来ました。

 先日、エアコンのフィルター掃除を行いました。

 いつも通り埃を吸い取り、水洗いをして乾かしてからエアコンに戻しました、
すると吹き出し口の奥に黒い模様が・・・。良く見てみると、カビでした・・。
奥だけでなく、回っているファンにもびっしり・・・。
このエアコンは3年目ですが、除湿や冷房を使った後に送風などで
乾かさずに電源を切っていたので、このようにカビが繁殖してしまったのでしょう。

 業者にお願いしようとインターネットでいろいろと検索をしてみると、自分でやっている方が結構いました。丁寧に掃除の仕方と注意点まで公開していたので、自分でやってみようと思い、早速実行しました。

 エアコンの下にゴミ袋(90L)を吊って、吹き出し口、ファンにカビキラーを吹き付けます。みるみるうちにカビが流れていきます。このエアコンの空気を吸っていたと思うと、ゾッとしました。

 カビキラーを洗い流し、良く乾燥させて完了です。2時間30分もかかり、汗ビッショリ・・。

 メーカーは内部の洗浄を個人で行うことを推奨していませんので、
興味をもたれた方は、業者にお願いしたほうがよろしいかと思います。

搬送ってこんなに掛かるんですか・・・?

深夜1時半過ぎ、東京近郊の方から電話をいただきました。
この時間帯の電話は緊急の場合が殆どです。
しかし先方の方は「ちょっとお聞きしたいことがあるのですが・・・」と前置きされ、「搬送って幾らぐらいなんでしょうか」藪から棒にお尋ねになったので、基本料金はありますが、距離により、また深夜などの時間帯により違ってくることをお話いたしました。
ところでこの時間です。先ずは今どんな状況なのか知る方が先決です。
しかし、意外なことにご遺体はすでにご自宅に安置されていらっしゃるとのことでした。
朝10時に病院から病院指定の葬儀社により搬送され、ご安置後提出された見積書を見てびっくりされたとのことです。
病院からご自宅まで10分と掛からない距離なのに、あまりの高額に居合わせたご親族の方も皆さん声を呑み込み、黙ってしまわれたようです。
確かにタクシー代とは違いますが、お聞きしましたお値段は通常の搬送代の倍以上でした。
式はおこなわず直葬のみなので、火葬場までの霊柩車代としても高額です。
これは直接担当者に詳しく説明を聞くのが1番です。
「伺ってもいいんですか」電話口からは遠慮がちな声が聞こえます。勿論大丈夫です。
逆に納得がいく様に説明できないようでしたら問題です。
他の料金も心配になってきたようです。伺うと直葬料金としては少々高額です。
柩代もかなり高額です。
柩に入れるお花は親戚のお花屋さんが用意するので掛かりません。
他に何が掛かるのだろう。
この際、きちんと明細を説明していただく必要があるようです。

「お話を伺ううちにだんだん見えてきました。明日ドライアイスを代えに来るので詳しく伺うようにします」
先程とは打って変ってすっきりされたご様子。
きっぱりした声が返ってきました。
時計の針は2時をとうに過ぎていました。

最近の葬儀は形式的になりすぎている・・・?

 日本消費者協会の第8回「葬儀についてのアンケート調査」によりますと葬儀の内容についての意見で「形式的になりすぎている」と感じられた方が急増しているようです。
 確かにご葬儀の順序は無宗教葬を除いて、ほとんど決まっていますのでノウハウだけを丸暗記すればどなたでも出来ないことはありません。
 斎場でのご葬儀が大半になった昨今では、時間に縛られ、規則に縛られ、敷かれたレールの上を落ちないようにすれば1件落着の感があります。
 しかし、大切な方をお見送りするご喪家のお気持ちを酌み、どのようにお手伝いできるかは葬儀社の担当者の力量で大きく左右されます。
 ご葬儀の顔は一つひとつ違います。いち早くご要望を察知し、臨機応変に対応されているベテラン担当者にお会いすると、立会いで伺った部外者でもほっと致します。
 一見同じようなご葬儀でもその場の雰囲気は全然違ってきます。
 
 依頼者の皆様も目先の安売り価格だけに惑わされないよう、できましたら見積りを取った後、担当者と会いじっくりお話を聞かれることを希望します。
 人任せだけでない、納得のいくご葬儀になれること受け合いです。

支持を得る葬儀社の担当者に共通するもの

 「御社が出しているオーバーチュア広告を見て電話をしているのですが、SEO対策を含めて、さらに費用対効果のある方法を提案したい」というような営業電話がほとんど毎日かかってきます。

 ヤフーの検索画面に出てくるオーバーチュア広告や、グーグルの検索画面に出てくるアドワーズ広告など、検索した時に出てくる検索連動型広告と呼ばれるものは、費用対効果の面でもわれわれの活動を知ってもらうためには必要不可欠なものです。

 ネット上に広告を出しているので、ネットの取り組みにも積極的だろうと思われて、先の営業電話がよくかかってくる次第です。

 しかしながら、相談者からかかってくる大事な電話が回線使用中でつながらないとか、相談中の電話の妨げになっても困るので、すぐに「必要ありません」と言って切ろうとします。(素気ない対応でゴメンナサイ、この場を借りてお詫びします。)

 しかしそれでも、断られたときから営業の始まりだとばかりに、「広告の管理はどのようにされているのですか?」とか、「広告費はどれくらいかけていますか?」、「検索結果の順位をあげたいと思いませんか」「○○というキーワードはどうですか」「何か困っていることはありませんか?」・・・・・、話を引き出しながら糸口を見つけるべく手を替え品をかえ、質問しようとします。

 しかしながら、最初からその気もないので、質問の途中で、「すみません、けっこうです」と言って電話を切ってしまいます。(素気ない対応でゴメンナサイ、再度、この場を借りてお詫びします。)

 あまりにこのパターンの繰り返しなので、逆の立場で考えてみました。そもそも、私みたいに最初から気のない人を相手に会話していくことは可能なものなのか?

 「SEOを手掛ける会社です。御社が出しているオーバーチュア広告を見てクリックしてしまったので、1クリックの御社の損失分、○○○円持って伺いたいのですが・・・」

 半分冗談ですが、こうに言われたら、こちらの気持ちが分かっているじゃないか、と興味をもって話を聞いてしまうかもしれないと思いました。
 こちらがまず気にするのは無駄な広告費を使いたくないということだからです。広告費がいくらでも使える大企業ならいざ知らず、限られた少しの広告費の中では、われわれのサービスを求めている人にだけクリックしてもらいたいというのが本当のところです(本当、虫のいい話ですが)。

 葬儀の業界でも同じです。葬儀社の担当者でご依頼者から最高の支持を得ている人は、相手の気持ちを察することができる人だと思うのです。

事前相談で施行する担当者とのコミュニケーションをはかり、より安心を・・・。

 「B社にお願いした理由は、葬儀で万が一何かが起こった時のことを考慮して、担当者が年配の方の方に決めました」。
 お父様のご容態が思わしくない状態とのことで依頼者は見積りを取ったA社とB社のそれぞれの担当者にお会いになり、ご相談されましたが、両社共甲乙付けがたく最終的には同行されたお母様の意見に従われたとのことです。
 
 5年近く葬儀の推移を見守っていますが、特にここ2年程はインターネットでの葬儀に関する情報量が増え、マスコミにも採り上げられる機会が頻繁になり、日常生活の中で語られる違和感も薄れてきているように感じられます。
 しかし、中にはまだまだ一方的なPRも多く見受けられ、現実、施行になった時依頼する側される側の思惑にずれが生じ、依頼者は不満を抱えたままご葬儀を執り行う羽目になったということもよく耳にします。
 見積りのお値段だけでは決められないこともあります。
 家電製品の様に同じ品を比較しているのではないため、安さを売り物にしてもその基準があやふやです。
 そのためにもまず見積りを取ることを大前提にしたうえで、葬儀担当者とお会いされ直接質問をして、ご要望に応えているかどうかご自身の目で確かめ、担当者とのコミュニケーションを図っておくことが、万が一に備えての一番の安心材料になると思われます。
 
 日本消費者協会での2年前の第8回「葬儀についてのアンケート調査」でも「家族が葬儀社との事前相談で決めていた」との回答が15%ほど寄せられていたとのことです。 この2年間の飛躍は更なるものがあると思います。
 やり直しがきかないご葬儀です。
 情報を集めて見積りを取るだけではなく、担当者の人となりにも注目をして、二人三脚が組める相手かどうかを見極めることも大切になってきます。