火葬場併設の斎場を選ぶ理由は・・・。

 火葬場併設の斎場は、ほとんどの場合ご出棺後に霊柩車やマイクロバスなどの車両が不要になることや、移動の負担が少なくて済む等の理由から、ご高齢の方のご会葬が多い場合などは特に希望されることが多いのですが、先日のご相談では、故人様のご友人の方にも火葬場へご一緒していただきたいとの理由から、火葬場併設の式場を利用したいとのご要望をお聞きしました。

 通常であれば一般のご会葬の方へは通夜料理でおもてなしすることができるのですが、通夜を行わない一日葬のご葬儀を希望されていたことから、お世話になった方々にも火葬場へご同行いただき、その後の精進落しのお食事でおもてなしをさせていただきたいというお身内の方からのご要望でした。

 通常、火葬場へはお身内の方だけが行くものと考えられている方も多いかと思いますし、一般の会葬者は告別式に参列してもご出棺のお見送りでお帰りになることが多いのではないでしょうか。

火葬場併設の斎場が混み合う場合を考えて、民間の式場の利用も視野に入れていただければと思いましたが、火葬場から離れている式場を利用した場合、通常はマイクロバスや自家用車などで火葬場へ移動するので、ご家族からの要請があったとしても、ご親族以外の方にとっては「ご一緒していいのだろうか」などと迷われてしまうのではないかという心配があり、火葬場併設の斎場のみでの提案となりました。 ご出棺後にそのままの流れでご友人たちも気兼ねなく火葬場へ向かうことができるということがそのご相談者にとって火葬場併設の斎場を選んだ一番の理由でした。葬儀にもいろいろなかたちがありますが、葬儀をおこなう方にとってのメリットについても様々であることを感じました。

トラブルにならないように・・・。

 先日、知り合いのお店で店長と話しをしていたところに一人の女性が入ってきました。

 お客さんではなく、店長に用事がある方のようだったので、私は少しはずして離れたところで商品を見ていたのですが、小耳に入ってきた話しによると、数ヶ月前に看板に店名を入れる契約をしたのでその集金に来た方のようです。
 その女性が、「1カ月3千円なので、3月・4月・5月の3カ月分で9千円です」と話すと、店長は首をかしげて、「1カ月3千円??そのようには聞いていないと思うんですが…」と。すると、その女性は、それに対して納得できる説明をするでもなく、「1カ月3千円です。ここにハンコを押してもらってますから、3カ月分の領収書も持ってきましたし。」と言い、少し不信感がありながらも店主は9千円を支払って、「では、これで解約したいんですが」と伝えると、それには快諾し、「では、5月いっぱいまでで」と言って帰って行きました。
 店長は納得がいかない様子です。
 その女性が帰った後で話しを聞くと、たしかに3千円とは聞いたけれど、1カ月3千円とは聞いていない、それだったら最初から断っているような話しだし…と。しかも、3月4月の分はわかるけど、なんで5月分まで集金して行ったのかもわからない…ということでした。
 あとでオーナーに相談してみるということでその話は納得がいかないまま終わったのですが…。

 それにしても、「ハンコをおしてもらってます」と出すタイミングに、なんとなく違和感が…。さも、『いろいろ突っ込まれる前に証拠をつきつける』みたいな…。都合が悪かったのでしょうか…?と疑いたくなるようなタイミングでした。

 典型的な「言った・言わない」というような話しですが、これはどの業界においてもトラブルの元になるものだと思います。

 特にご葬儀では、お身内の方が亡くなったことに加え、今までのご看病疲れや様々なご心配・不安が大きく、不安定な状態で葬儀社さんの話しを聞き、判断をしなくてはならないことがあります。
 もし、日程に余裕がある場合には、詳細の打ち合わせは翌日にしてもらうなど、少し冷静になられてからにしてもらうようにしていただければと思います。

 葬儀見積書の日付がご逝去日の翌日になっている場合など、センターから葬儀社さんへ問い合わせをすることがあるのですが、そのような場合にはたいてい「喪主様が大変お疲れのようでしたので、詳細の打ち合わせは翌日にすることにしました」と、ご家族の様子をみながら対応してくれています。

 更に、センターでは、「言った・言わない」などのトラブルを未然に防げるように、専用の確認書を用意しています。 
 これは、ご依頼者・葬儀社・あさがお葬儀社紹介センターの3者間で確認をとれるもので、ご依頼者がきちんと説明を受けたと納得された状態で署名をしていただくものになっています。

またの出会いを・・・。

 ご近所の桜は,早くも花びらがひらひらと舞い始めています。
 桜の花の咲く頃は、新しい出会いもあれば、お名残惜しいお別れの季節でもあります。

 当センターの賛同社の中でも、3月いっぱいで休業されるとのお知らせをいただいた葬儀社さんがいらっしゃいました。
 大手葬儀社さんから独立し、御自身のポリシーを持って会社を立ち上げ、少数精鋭で奮闘努力をされていらっしゃいましたが、心身ともにお疲れのご様子で、一旦社を閉じられるとのこと。

 昨日古いアンケートを整理していたところ、ご依頼者から休業宣言をされた担当者に、こんな回答をいただいておりました。

 以前ご紹介いただいた賛同葬儀社様のご対応の素晴らしさに、非常に感激し、そして今は大変感謝しております。
 葬儀まで日がないことを前提にしていたからだと思いますが、見積り段階で近隣の葬議場の空状況を確認していただいたこと。
 他社さんはお見積りをいただいただけだったのに、御社には初めから我々の次の行動を読んだ対応をしていただき、この1点で御社にお願いすることを決めたと言っても過言ではありません。
 
 また、我々遺族が、御社が悪いわけではまったくないのに、悲しみからくる苛立ちを表してしまった時なども真摯に話を聞いてくれ、それにより我々の気も安らいでいったことも事実です。
 式が終わった後、49日関連のことなどもご相談させていただいていいですかとお願いした時に「49日までも我々の仕事だと思っておりますから、どうぞお気楽にご相談ください」とおっしゃっていただいたことも、どれだけ我々遺族の気持を軽くしてくれたか計り知れません。
 
 したがって、葬儀関係でお勧めするというのもおかしな感じがしますが、遺族の心情もサポートしてくれる御社はお勧めです。
 不謹慎な話ですが、必ず訪れる次の時にも御社にお願いしようと思っています。

 お元気になられましたら、ご紹介いたしました私からもご一考をお願いし、またの出会いをお待ち申しております。

花の多い季節になりました

 近所の公園の桜がほぼ満開になっていました。
 昨日と今日の強風も咲いたばかりの元気な花にはさほど影響は無かったようです。

 いろいろな種類の花が咲く季節になりました。きれいに整備された公園の花壇には長く楽しめるように時間差で花が楽しめるように、咲く時期がすこしずつずれている花が植えられています。
 せっかく公園の近くを通りかかっても、忙しい時には前しか見ないで歩くので、公園を整備する方のそんな配慮に気が付いたのはつい一年前くらいのことでしたが、これから秋の初めくらいまで、楽しめそうです。

 生花祭壇に使う花も季節によって様々ですが、やはり春には春の花、夏には夏の花を使われることが多いように思います。

 以前、夏のご葬儀でひまわりの花を沢山使ってつくられた生花祭壇を拝見したことがありました。
 ご遺族のご要望だったそうですが、故人様のご生前はひまわりの花のイメージに良く似たとても明るくてお元気な方だったとのことです。
 祭壇にひまわり?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これこそその方のための祭壇なのではと思いました。
 
 生花祭壇はその方のためだけに作られる祭壇です。最近では生花祭壇にちからをいれている葬儀社さんも多くなってきました。
 その社のオリジナルデザインをはじめ、花の種類や色味など、ご家族のご要望を取り入れたデザインで作ってくれるところも少なくありません。

 花の少ない冬場でも、できる限り要望に応えてくれることも多く、デザインも沢山あります。
 生花祭壇で、との思いがある場合には、葬儀社さんへぜひご希望を伝えてみてください。

桜の花が咲き始めていますが・・・。

 今日は用事があって、午前中に少しだけ池袋に行ってきました。
 いつも混んでいる所ですが、今日は春休みのせいか、それとも増税前のお買いものをする人達か…、午前中にも関わらずいつもの土曜日よりも混雑していた気がします。

 お店には「増税前のセール」などのポスターが貼られていたりするので、つい気になってしまうのですが、今日は用事を済ませてさっさと帰ってきました。

 消費税の3%値上げは、大きな買い物をする人にとってはかなりの負担がかかってくるわけですが、日々の生活にどのくらい影響があるのか・・・・あまり考えたくないので、今はさほど気にはしていませんが、一カ月後くらいには実感していることでしょう。

 先日、8年間愛用の電動アシスト自転車の調子が悪くなり、危険なので買い替えることにしました。増税前にと慌てて自転車屋さんに駆け込んだのですが、既に遅し。展示してある自転車の中で気に入ったものはほとんど「売約済み」の札が貼られ、結局メーカー注文することになりそうです。
 メーカーでも、3月までの注文が殺到し在庫不足の状態だそうですが、 長年使用するものなので、ここで慌てて気に入らないものを購入するくらいなら、少し待って気に入ったものを買った方がいいと思い、不便を覚悟で待つことにしたのですが、4月からは本体価格も値上げするそうです。材料や部品の値上げに伴って、ということらしいのですが・・・ 

 葬儀業界でも、消費税の増税分だけでなく、仕入れの本体価格が上がってしまうことで、プランの見直しに取り掛かっている社もあるようです。

 都内では桜の花も咲き始めていますが、そうでなくても忙しい年度末に、プライス変更の作業が加わって、今週末は花見どころではない人達も多いのではないでしょうか…。

葬儀社さんとの約束

 今日は2社の賛同葬儀社さんの会社へ訪問させていただきました。
 そのうちの1社は昨年の12月から何度か訪問の約束をさせていただいたのですが、ご葬儀の依頼が入るなどでなかなかタイミングが合わず、今日、やっと伺うことができました。

 葬儀社さんの仕事は、葬儀だけではなく、ご逝去の連絡を受けて搬送から始まり、毎日のドライアイスの交換や打ち合わせなど、ご葬儀の2日間だけではなくその前後数日渡るものなので、次の約束ができるのは一週間以上先になることもあります。
 もちろん、ご葬儀は最優先事項ですので、こちらも葬儀社さんの都合に合わせての訪問になります。

 今日、やっとおじゃますることができた葬儀社さんは、実は昨日も搬送の依頼が入ったとのことで、今日の訪問も延期になる可能性がありましたが、今日のドライアイスの交換の時間まで少し余裕があったので、その時間を少しいただくことができ、やっとお伺いすることができました。

 一方、今日伺ったもう一社も数週間前に一度訪問のアポイントを取らせていただきましたが、ご葬儀が入っていてその日は伺うことができず、昨日、急遽訪問の連絡を取らせていただいたところ、すんなりとおじゃますることができました。

 人の死は当然「いつ」や「どこで」の予測がつきません。
 葬儀社さんは常に急のご依頼に対応する準備をしていますので、先の約束をする時には必ず「こういう仕事ですので、」と一言付け加えます。
 もちろん、ご葬儀を最優先していただかなくてはならないことですので、葬儀社さんとの約束はタイミングだけが頼りです。

ラストメイク

 先日いただいたご葬儀についてのアンケートの中で、ご相談者から担当した葬儀社さんへ大変お褒めの言葉を頂き、ご紹介した当方も安堵いたしましたが、1つだけ余談ですがと、お断りの言葉をはさみつつ、お亡くなりになられたお母様のお顔がいつものお母様と違うお顔になってしまって、戸惑ったことが記載されておりました。

 ラストメイクでプロのメイクさんにお願いし、綺麗なお母様になったが、どうやらいつものお母様とは違う感じになってしまわれたようです。
 メイクさんも生前のお母様の写真を見て、生き生きとより綺麗にとメイクアップされたのでしょうが、お子様達や身近な方にとって心に刻まれたお母様のイメージとは少し離れてしまわれたようです。

 簡単なラストメイクはご逝去された病院でも施されますが、今回のお母様の場合はご自宅でご逝去され、ご高齢でご葬儀までに5日ほどお待ちいただいたこともあり、お顔の色が沈んできましたので、プロの方にお願いされたようですが、メイクアップのし過ぎになってしまったのでしょうか。

 死化粧は普段の生活ではなかなかお目に触れる機会がありませんが、以前公開された映画「おくりびと」で納棺師の方が施したシーンが思い出されます。
 普段化粧品会社美容部員の方によって施されるビューティメイクではなく、その方らしさがいかに表現できているかが重要なポイントとなります。

 ご遺体は長期の入院やご病気で元気だった頃の容姿からは著しく変化されていることも多く、以前立会いでお伺いした折、時として、最後のお別れにお見えになられた友人の方々がその変わりようにショックを隠せないようなご様子を目の当たりにしたこともありました。

 お元気だった頃の容姿に近づけてお見送りできるのは、残されたご家族にとっても心の傷が癒されるのではないでしょうか。
 そのためにも、プロに任せるのではなく、葬儀社さん自身がご喪家の方々の力を借りて、御一緒にメイクを施す方もいらっしゃいます。

 当センターの賛同葬儀社さんの中にも実践されている方がいらっしゃいます。
 マッサージを何回も丁寧にやり、黒ずんだ部分を綺麗にするのをメイクさんに任せるのではなく、ご喪家の方々にも手伝っていただくとのこと。
 そうすることでご喪家の方々と同じ目線でお話ができると担当者はお話されました。

 ご葬儀はそこから始まるとも。

税率アップは企業のスタンスを見る良い機会

 あと2週間足らずで消費税の税率が8パーセントに上がります。「消費税改正に伴うお振込み金額変更」というような通知も見たくはないですが、届いてきていました。
 
 税率が3%上昇するのだから価格も3%上昇するのが当たり前と何の疑いもなく思いこんでいましたが、同じ種類の2通の通知を見比べることで、価格はそう簡単に決まるものではないという単純なことを思い起こさせてもらいました。

 賃料の通知においてです。東京の事務所の通知は、賃料はそのまま変わらず駐車場代だけが3%上乗せされていました。一方、川崎の賃料の通知は、賃料そのものが3%上昇しているではありませんか。

 これをこちらが了解したとしたなら、東京のオーナーはこれまでよりも負担が増えるでしょうし、川崎のオーナーはこれまでと変わらない(というよりも上昇分すべて税金で納めるわけではないので焼け太りする)ということになります。もっとも、これは現時点での話で、長期的には需給で最適なところに行きついていくとは思います。

 しかし、価格の提示の仕方において、その企業や人のスタンスは見えます。好みで言えば、自分も負担するから、あなたも負担してくれ、半々で痛み分け、というのがいいです。逆に見たくないのは、大規模小売業者や大メーカーが消費者へは税率アップ分を価格上乗せしておきながら、立場の弱い卸や下請け業者には価格上乗せを許さない、というようなことです。

 賃料の場合の価格上乗せは単純明快ですが、価格変動の激しいモノやサービスはわかりにくいところですが、税率アップは企業のスタンスを見る良い機会になるようにも思います。

8年ぶりの高熱

 先週末から今週のはじめにかけて、ついにインフルエンザにかかってしまいました。8年ぶりのインフルエンザです。どこで感染したのかはわかりませんが、半日の差で主人と共にダウン。それから3日間、家事が一切できず、洗濯やら洗いものやら、溜め放題で過ごしました。

 そろそろ卒業式のシーズンですが、先週は関西の方に住む友人の子どもの学校が学級閉鎖になったとか。インフルエンザのウィルスが落ち着くのももう少しかかりそうですが、まだかかっていない方は十分注意してお過ごしください。

 インフルエンザがすっかり治ってしまってから知ったのですが、プラズマ乳酸菌というのが免疫力を高めて風邪やインフルエンザにかかりにくくなるのだとか。
 免疫力が高まるのはとてもありがたい!と思い、プラズマ乳酸菌の水というのを購入してみました。普段の水分摂取量も足りていないようなので、水分と一緒にプラズマ乳酸菌がとれるのなら私にとっては一石二鳥です。
 すぐに効果がわかるものでもないようですし、一時的な流行りものなのかもしれませんが、とりあえず購入した1ケース飲みきってみます。

 今回のインフルエンザは8年前にかかった時より少し軽かったような気がしますが、高熱はやはりとても辛いです。もう2度とかかりませんように。

お別れは自宅で・・・。

通夜、葬儀・告別式と続くご葬儀を省き、火葬のみの直葬をご希望の方が増えておりますが、火葬場でゆっくりお別れをされる時間をとることは難しく、どこか急き立てられる感は否めません。
 そんな中、最近は一旦病院からご自宅にお帰りになり、火葬の日までご自宅でお身内の方とゆっくり最後のお別れをされる方が目立ってきたように思われます。

 通常病院からご自宅にお戻りになられることは、ご近所に知られることとなり、お知り合いの方々がご会葬にお見えになられることを前提に、ご葬儀の準備に入りますが、この場合はお式が省かれ、祭壇の設置もなく、葬儀社さんの進行もありません。
 生前親しくされて、最後のお別れを希望される方のみがお越しになり、故人様とご対面されるという形になります。

 都会の場合は隣近所とのお付き合いも大分様変わりしてきましたので、義理でお見えになられる方も少なくなり、ご喪家のご意向がストレートに反映されたこのようなやり方でも、あまり違和感を覚えなくなってきているようです。

 先日ご相談いたしましたご葬儀でも、当初ご家族だけでの1日葬を希望されていらっしゃいましたが、横浜では市営斎場での1日葬は難しい状況になりますので、直葬に変えられ、故人様はご自宅で火葬までの3日間を過ごされました。
 その間にご近所の親しかった方々がお線香をあげにお見えになり、こちらで最後のお別れをされて、火葬場に向われました。
 ご自宅からの出棺前、お知り合いのご住職による読経を30分以上されたとのことです。

 また、以前1人住まいのお母様のご逝去で、ご長男の喪主様はご自宅にお連れし、ご親族の方々と最後のお別れをされた後、直葬を希望されたのですが、集合住宅で階段が狭く柩を上げるのが無理な状態となり、まして医務院で解剖されたお母様の体を痛めるわけにはいかず、急遽、喪主様の奥様のご実家へ搬送というハプニングがありました。

 血縁でもないご親族のご自宅にいきなりご遺体が運ばれ、火葬までの2日間を快く引き受けてくださったご実家の方々のご好意と思いやりに感謝し、お母様サイドのご親族の方々は、初めてご訪問するお宅で、ゆっくりとお別れができたことが、忘れがたい思い出となられたとお聞きしました。