東京の大雪

 昨日の大雪には驚かされました。
 週間予報でも「成人の日は雨か雪の大荒れの天気になるかもしれません」と伝えられていましたが、ここまで天気予報がピタリと当たるとは…。

 昨日は、平成4年生まれの皆様が成人式を迎えられたのですが、この年生まれの方々は今までにも大変なことがあったのだそうで。
 高校入試、高校入学には大雨や台風で大変な目にあったり、修学旅行の時期に新型インフルエンザが出たり、高校卒業式や大学入試の時期は震災の影響で自粛だったりと、本当に色々とあった学年だったようです。

 昨日、無事に成人式を迎えた子供を持つ友人が数名いるのですが、その時々に友人が心配していたのを思い出しました。
 友人いわく、今までのことがあったからたくましくなったようで、当日の大雪もまた「やっぱりね」と笑って、振袖を着て出かけていったそうです。

 赤ちゃんの頃から知っている子供がもう20歳。今年の成人の日を皮切りに、来年以降、しばらくの間、周囲で仲良くお付き合いをさせていただいている友人の子供さんたちが次々と成人の日を迎えることになります。
 我が家の子供はもう少し先ですが、きっとあっという間なのでしょう。

 連休明けの今日は、昨日の雪のせいで通学のバスが遅れるかもしれないと、少し早目に支度をしていました。
 外に出た瞬間「うわっ」と驚いた声を発した娘ですが、久しぶりに積もった雪を見て、顔はニコニコしていました。

たかが風邪、されど風邪、気をつけましょう。

 寒中お見舞い申し上げます。

 昨年喪中の友人からは近況報告を兼ね、風邪のため寝正月になってしまったとの寒中見舞いはがきが届きました。
 今年も風邪が猛威をふるっているようです。

 私も帰省の折りの新幹線車中では前後左右から咳やくしゃみの大合唱に見舞われ、慌ててポケットからマスクを取り出し、守勢にこれつとめましたが、次第に風邪引きの仲間入りを果たしたような気分に陥り、新年早々大慌てをしてしまいました。
 なにしろ帰省の第1目的が姪の赤ちゃんの写真を撮ることでしたので。

 そんなこんなで、私の仕事始めは1月4日からでしたが、早速に頂いたお電話もお亡くなりになられた直後でのご相談や、メールでのご相談を始めた矢先にお亡くなりになられ、急遽お電話でのご相談に切り替えたような、急変されたケースが相次ぎました。
 
 ご紹介した葬儀社さんからは「火葬場併設の斎場は特に混み合っており、すでに今の時点で10日間ほど待ちいただくことになる」との報告も受けました。
 正月三ヶ日がお休みの火葬場は例年になく混み合っていたようです。

 昔から寒いときには老人や幼児の死亡率が高くなり、その死亡原因の第1は肺炎であるとも言われています。
 ご病気で体力が消耗されておられるご老人、免疫力が落ちているご老人や赤ちゃんの風邪は肺炎に掛かりやすく、油断大敵です。
 また心不全などの持病をお持ちの方も風邪を引いたのが原因で一気に悪化させることもあると聞きました。

 この時期の新聞の訃報欄に書かれている病名も肺炎と心不全が目につきます。
 寒さはこれからが本番です。
 寒さに負けない体力作り、これも今年の目標の一つです。

 追伸
 先日、早速バー・オ・ソルで2時間ほど汗をかいてきました。

片付け

 数年前から、断捨離がブームのようになっているので、私も便乗してみようと何度かやりかけてみたことがあります。
 しかし、いつも途中で断念。普段は引き出しの奥や押し入れの中に入っていて、あえて出して見ることもないような思い出のあるものがなかなか捨てられず、また同じ位置に片付けてしまい、結局、あまり変化なく終えてしまう。そして、また新しい物が増え…の繰り返し。
 そろそろまた物が増えてきたので整理をしようと思っているのですが、また同じことの繰り返しになりそうでなかなか始められずにいたところ、つい先日、たまたま何かで読んだ、一文を思い出し、一気にやる気がでてきました。

「自分が死んだ時、遺族が代わりに捨てるだけ」 

 自分がなかなか捨てられないものを、遺された家族が処分するのはなかなか大変なことなのでは…と。物が多ければ多いほど、ひとつひとつ思い出に浸りながら…などしていられなくなり、一気に処分されてしまうのではないかと気付かされた一文でした。

 視点を少し変えて、家族の立場として自分の物を整理した時、意外と潔く処分できたりするかもしれないと思いました。
 そう思うと、今まで何気なく目に入っていた物も、「あ、これいらないかも」などと考えながら見るようになってきます。

 何日かかるか、何カ月かかるかわかりませんが、必要な物だけで暮らせるようになると、また何かが変わるかもしれないという楽しみにもなりそうです。

七草粥

 時間が経つのは早いもので、新しい年が始まって一週間が過ぎてしまいました。
 今日から仕事始めの方も多いことと思います。

 今日は七草粥をいただく日。縁起ものだと思って毎年作るのですが、我が家ではいまひとつ人気がありません。お正月のお料理で疲れた胃を養生するためでもあるとのことですが、3日から既に平日モードの日常に戻っているので、もう無理して作ることもないのかなとも思うのですが。

 このお正月は実家で過ごしたのですが、家族そろったのはどのくらいぶりでしょうか。近いので、まめに顔を出してはいるのですが、このような機会がないとなかなか皆が揃うことがなくなってきました。

 ここ数年、おせち料理は実家の母と私とで用意をして持ち寄っていたのですが、母も高齢。長時間、台所に立っているのがきつくなってきたようで、ついにリタイア。今年のおせちは私が作って持っていきました。
 これからは、毎年私が作って持っていくことになるでしょう。完全にバトンが渡されました。今度は私が娘に伝える番なのですが、これからの数十年、日本のお正月はどのように変わって行くのだろうかと考えます。
 元旦でも普通に買い物に行ける時代におせちの必要性もなくなってきつつあり、我が家では七草粥が消えそうではありますが、お正月の独特な雰囲気だけでも受けついでもらえればなと思います。

新しい年を迎えて

 新年明けまして
 おめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 早いもので、当センターも今年で設立9年目を迎えます。
 昔から1年の計は元旦にありと言われておりますが、刻々と移り変わる業界の中で当センターはNPO組織であることをかたくなまでに守りながら、いかにしたらご相談いただいた皆様一人ひとりのご要望にそえられるかを目標に、今年もスタッフ一同試行錯誤しながらマイペースでまい進していくつもりです。

 当センターでは設立当初から、ご依頼者の方々にご葬儀終了後アンケートをお願いしておりますが、新しい年の計画を模索する中で、このアンケートが重要な役割の一端を担うこともしばしばあります。

 年末になると今年のみならず、過去のアンケートも合わせて読み返す機会も増え、合わせて読み返すと次なるステップへのヒントに繋がるようです。
 さらに過去のアンケートも少し寝かせて改めて読み返すと、予想以上の力が発揮されるように感じられます。

 一昨年前までのアンケート調査の冒頭ではセンターをご利用の経緯を出来るだけ具体的にお書きいただいておりました。
 インターネットで探している内にご希望の条件に合致した方など、経緯は様々ですが、総合満点度10をお書きいただいた方からは
 ①居住地に多少とも知り合いの葬儀社がいなかったこと。
 ②家族の希望で会葬者が最小限のできるだけシンプルな葬儀を希望だったこと。
 ③会社の福利厚生関連の葬儀社は全てパックの葬儀プランだったこと。
 ④なかなか打ち合わせにくい金銭面こそ重要とホームページに記述があったこと等の理由により葬儀社を紹介させていただきたく、連絡させていただきましたとの経緯が記されていました。

 また、同じように満点をいただいた方からはご葬儀について下調べを始めましたが、お母様から「低予算で家族葬」とだけ確認を取られ「インターネットで調べましたが、何を基準に選択するべきか悩み、それがストレスとなるほど途方にくれていた時にセンターのホームページに出会い、私にとってまるで葬儀の百科事典のような存在となって葬儀の流れや注意点を学ぶことができ、しかも必要確認事項をフォーマットに記せば、私に代わって見積りを取ってくれるサービスには助かった」とのこと。
 さらに「担当者には丁寧に対応していただき、同送された手紙にはなぜその葬儀社を勧めるかの理由が細かに記されており、この手紙が一番の安心に繋がった」と詳しい経過もお書きいただきました。

 このようにアンケートに励まされ、叱咤激励をいただく中から、次なる問題点を見つけ出し、我々も新たなステップを踏むことができるのです。

 今年も皆様のダイレクトな声をお伺いしながら、センタースタッフ一同、更なる挑戦を続けて行きたいと存じます。

安心

 2012年最後の日になりました。

 今年一年を振り返ってみると、もっと勉強しなきゃいけないなと感じ続けた一年だったと思います。

 ご相談者の方の状況や環境は様々で、メールでのご相談なら不明なことも調べてからお返事することができますが、電話でのご相談では、即答をしなければならない場面に出くわすことも度々あります。

 ご葬儀事に漠然とした不安がある中で、ご相談される方はきっと「安心が得られる」と思ってセンターに連絡をするのですから、いい加減な言葉でごまかすことはできません。
 一人ひとりの方のご相談にきちんと対応するための知識は、どれだけあってもまだ足りないのかもしれないと思います。
 そして、知識よりももっと大事な、人としての内面にも磨きをかけなくては…。

 ご相談者の方からいただいた「安心しました」の一言は、私にとっても「よかった」と安心し、励みになる言葉でした。

 来年は、もっと多くの方々に「安心」していただきたいと思います。
 そのためにも、アンテナを伸ばして沢山のことを吸収しなくては!

 今年のブログは最後になりました。
 皆様、よいお年をお迎えください。
 2013年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末の買い物

 クリスマスももう終わり、あと一週間足らずで新年を迎える時期になりました。
 少し前に思ったことなのですが、今年はお正月の商品がお店に並ぶのが少し早いような…。
 一カ月以上前から、クリスマスの商品と一緒に鏡餅やお正月のお飾りが並んでいるのをみて、なんとなく時期が早いなと思っていたのですが。

 毎年、お正月に使う日持ちのする食材は、お正月価格になる前に準備をしていたのですが、近所のスーパーでは今年はクリスマスの前に既にお正月用の食材も並びはじめました。
 もちろん、通常の商品もならんでいましたが、賞味期限がギリギリ年内。
 主婦のささやかな節約の知恵も通用しなくなってしまったようです。

 個人にとってはささやかなことでも、お店側にとっては少しでも売り上げを上げなくてはならない大切なこと。
 ずっと、今までと一緒ではいけないのでしょう。これからも、ちいさなことが少しずつ変わっていくのだろうと思います。

 ついて行くだけでも精一杯ですが、こちら側も一緒に変わっていかないといけないな、と思いました。

パニヒダと外国人墓地

 先日の日曜日、ご縁があって横浜の港が見える丘の上にある外人墓地に眠っている白系露人のエリアナ・パブロバさんご一家の墓に詣でてきました。

 普段は塀越しにしか見られない墓地も、土日祝日は維持管理費を捻出する財源となる募金をされると、内部の見学が許可され、横浜の港をめぐるコースのひとつにもなっているようです。

 老若男女を問わず散策に訪れている方々は、様々な形のお墓に魅入られ写真を撮られたり、メモをされたりと、日本のお墓とは一味違うエキゾチズムを堪能されている方が多いように見受けられました。

 パブロバさん一家の墓は木立に囲まれた傾斜地にあり、かつては海も見えたであろうと思われる見晴らしのよい場所に位置し、当日のパニヒダ(死者のための祈り)は小春日和を思わせるような穏やかな日差しの中、ロシア正教の牧師さんが奏でる鈴の音とお祈りに、時折小鳥の声が交じり心休まるひと時でした。

 日本にバレエを広め、その基礎を創ったとも言われているエリアナさんは、大正時代にロシアからハルピンを経由して、母子3人で日本に亡命され活躍されたが、戦時中軍隊慰問の途中で亡くなられ、鎌倉・七里ヶ浜のバレエスクールは妹さんのナデジタさんの手によってその後を受け継がれて、バレエ界に多くの逸材を送り出してきました。

 親子3人がお亡くなりになられて、早30年の月日が流れましたが、いまだにご家族を慕って、毎年行われる追悼にはかつてのお弟子さんを初め、ご父兄の方、ご一家との関わりのあった方々が、お花を手向けにいらっしゃいます。

 周りの様々な形のお墓を見ていると、ひとりひとりの物語が浮かんでくるようです。

 遥か異国の地で永遠の眠りにつかれ、2度と故郷に戻ることもかなわなかった人達が、海が見える丘の上から遠い故郷をどんな想いで見ていらっしゃるのだろうか。
 思わずお声を掛けたくなりそうです。

 師走の中、時間が止まった1日でした。

 本年の私の担当は最後になりました。
 来年もよろしくお願いいたします。
 では、良いお年を!

地域に根差した営業をしていると

 「喪主の親戚の方が、うちで施行をお手伝いした人でした。顔見知りということもあって、遠慮なく費用的には厳しい注文もありましたが、喜んでもらいました」

 先日、当センターでサポートした葬儀は、当初、喪主の意向は家族葬ということでしたが、会社を経営していて、親戚の人の意見も踏まえて、会葬者が200名ほどの一般葬儀になった経緯がありました。

 家族葬から一般葬へと内容が変わっていく中で、日程や関係者との調整などで、最初の打ち合わせから本見積もりができるまで2日近くかかりました。
 こうしたときに、喪主の親戚の人が、すでに紹介した葬儀社さんの担当者を知っていて、なおかつ、まじめな仕事ぶりと評価していれば、打ち合わせも割とスムーズに進む気もします。喪主の人も、親戚の人からの実際に経験した言葉には安心をするでしょう。足元を見られないかと変に気をもむ必要もありません。

 紹介した葬儀社さんは、地域に根を張って地道に営業しているところなので、こうしたことは起こりえます。
 同じようなことを、葬儀社さんと雑談していると、まれに聞きます。「この前紹介されて、お手伝いさせていただいた家は、実は先代のときもお手伝いしました」とか、「喪主が同級生でした」「昔、近所に住んでいた人でした」・・・。

 もっとも、いくら顔見知りでも、いい加減な仕事ぶりと評価されていればアウトですが。

相談のタイミング

 昨日は趣味で通っている教室の忘年会でした。14名ほどの参加でしたが、クラスが違うとなかなか会う機会がないため、半分以上は「初めまして」の方々で、沢山の刺激をもらってきました。

 久しぶりに会った一人の先輩から、「90歳を過ぎた母はまだ元気だけど、あなたのとこの電話番号はちゃんと携帯に登録してあるから何かのときにはよろしくね〜」と明るく言われ、そこから少し葬儀の話に。
 すると、あちらこちらから数名が寄ってきて、話しに入ってきました。
 このような席で葬儀の話しをしちゃっていいのかなと思いながらも、みんなとても興味深げに聞いています。
一人の方が「将来、必ず経験するだろうとは思っていても、こういうきっかけがないと聞けない話しだからね、」と。
また、他の方からは「こんな相談をできるところがあるのは知らなかったわ、こういうところがあるということが分かっただけでもなんだか安心した気がする」と言っていました。

まだ葬儀のことを積極的に調べる段階ではない人でも、興味があったり、なんとなく不安に思っているんだなということを実感しました。

相談のタイミングはいつでも大丈夫です。「まだまだ先のことだけど」と、気持ちに余裕があったり、明るく話せるときに相談していただくのも有効なことだと思いました。

お葬式の話しが一段落し、お酒もいい感じにまわってきて、それぞれが色々な話題で盛り上がってきました。私もたくさんのいい話しを聞かせてもらい、楽しい忘年会となりました。