6月の梅しごと

久しぶりに部屋いっぱいに芳醇な香りが漂っています。
 笊に広げた梅の実が完熟に近づいてきました。

 私ごとで恐縮です。
 2年続きの台風による被害で壊滅状態だった実家の梅の木も回復し、今年は生い茂った葉の裏側にはびっしりと実が連なっていました。

 20年近く前、母が元気だった頃植えた15本程の梅の木も、母の手入れのおかげで順調に伸び、いつの間にか実を結び、今では「母の供養のために」と半ば強引に、娘が友人知人にお送りする始末です。
 それでも勝手にお送りするうちに当てにされ、季節になれば当然来るものと思われていた矢先、突然の中断を余儀なくされたこの2年間に「梅しごと」からつい遠ざかってしまわれた方もいらっしゃったようです。
仕事を持った忙しい身、それでも再び、後ろから背中を押されると、この機会を逃さずに挑戦してみようと決心されたそうです。

 何を隠そう。送っている娘もその張本人のひとりです。
 梅酒、梅ジャム、梅シロップ、梅干し・・・と今の季節だけに集中する梅にまつわる様々な手仕事を称して、季語には見当たらないが、昔から「梅しごと」と特別に呼ばれているとのこと。

 久しぶりに友人から送られた梅干しづくりのレシピを前に、今年こそは「梅しごと」を全うしようと決意も新たにしています。

 梅の収穫に合わせて、久しぶりに実家のお墓参りも済ませてきました。
 こと寄せた季節外れの墓参りと梅の収穫には母も苦笑していることでしょう。

思い出の作品。

 ご葬儀では、思い出コーナーとして、故人様の思い出の写真やお好きだったものなどを式場やロビーの片隅に設置することがあります。
 たくさんのスナップ写真をボードに貼って展示したり、故人様が集めていたコレクションや、手作りの作品を飾っていたり。
 思い出コーナーはご親族やご会葬の方々にとって、故人様と一緒に思い出に浸ることができる最期の場としてとても意味のある場のように思います。

 ディスプレイのセンスが良かったり、什器が充実していたりなど、積極的に思い出コーナーにちからを入れている葬儀社さんもあり、ご遺族と一緒に飾られることもあるようで、ご遺族の方にとっても思い出に残る葬儀になるのではないでしょうか。

 私の周りにはハンドメイドを趣味としている人が多く、完成度の高い作品を着々と仕上げています。ただ、ほぼみんなそうなのですが、出来上がった作品は、自分で使ったり、お友達にプレゼントしてしまったり、もともとプレゼントをするために作っていたり・・、作る作業が楽しくてやっているので、自分の手元にはほとんど残っていないようです。
 私自身も同様で、長年やっている割には邪魔になるほどの数は溜まっていません。

 友人は、出来上がった作品を必ず写真に撮ってから手放すようにしているとのこと。かなりの数を作っているので、写真もそうとうの数がありそうです。
 記録として撮っているだけなので、あまり見返すことは無いそうなのですが、それを全てプリントして飾ったら・・・

 お互いにもう少し年齢を重ねたら、その友人に提案してみようと思います。

またの出会いを・・・。

 ご近所の桜は,早くも花びらがひらひらと舞い始めています。
 桜の花の咲く頃は、新しい出会いもあれば、お名残惜しいお別れの季節でもあります。

 当センターの賛同社の中でも、3月いっぱいで休業されるとのお知らせをいただいた葬儀社さんがいらっしゃいました。
 大手葬儀社さんから独立し、御自身のポリシーを持って会社を立ち上げ、少数精鋭で奮闘努力をされていらっしゃいましたが、心身ともにお疲れのご様子で、一旦社を閉じられるとのこと。

 昨日古いアンケートを整理していたところ、ご依頼者から休業宣言をされた担当者に、こんな回答をいただいておりました。

 以前ご紹介いただいた賛同葬儀社様のご対応の素晴らしさに、非常に感激し、そして今は大変感謝しております。
 葬儀まで日がないことを前提にしていたからだと思いますが、見積り段階で近隣の葬議場の空状況を確認していただいたこと。
 他社さんはお見積りをいただいただけだったのに、御社には初めから我々の次の行動を読んだ対応をしていただき、この1点で御社にお願いすることを決めたと言っても過言ではありません。
 
 また、我々遺族が、御社が悪いわけではまったくないのに、悲しみからくる苛立ちを表してしまった時なども真摯に話を聞いてくれ、それにより我々の気も安らいでいったことも事実です。
 式が終わった後、49日関連のことなどもご相談させていただいていいですかとお願いした時に「49日までも我々の仕事だと思っておりますから、どうぞお気楽にご相談ください」とおっしゃっていただいたことも、どれだけ我々遺族の気持を軽くしてくれたか計り知れません。
 
 したがって、葬儀関係でお勧めするというのもおかしな感じがしますが、遺族の心情もサポートしてくれる御社はお勧めです。
 不謹慎な話ですが、必ず訪れる次の時にも御社にお願いしようと思っています。

 お元気になられましたら、ご紹介いたしました私からもご一考をお願いし、またの出会いをお待ち申しております。

桜の花が咲き始めていますが・・・。

 今日は用事があって、午前中に少しだけ池袋に行ってきました。
 いつも混んでいる所ですが、今日は春休みのせいか、それとも増税前のお買いものをする人達か…、午前中にも関わらずいつもの土曜日よりも混雑していた気がします。

 お店には「増税前のセール」などのポスターが貼られていたりするので、つい気になってしまうのですが、今日は用事を済ませてさっさと帰ってきました。

 消費税の3%値上げは、大きな買い物をする人にとってはかなりの負担がかかってくるわけですが、日々の生活にどのくらい影響があるのか・・・・あまり考えたくないので、今はさほど気にはしていませんが、一カ月後くらいには実感していることでしょう。

 先日、8年間愛用の電動アシスト自転車の調子が悪くなり、危険なので買い替えることにしました。増税前にと慌てて自転車屋さんに駆け込んだのですが、既に遅し。展示してある自転車の中で気に入ったものはほとんど「売約済み」の札が貼られ、結局メーカー注文することになりそうです。
 メーカーでも、3月までの注文が殺到し在庫不足の状態だそうですが、 長年使用するものなので、ここで慌てて気に入らないものを購入するくらいなら、少し待って気に入ったものを買った方がいいと思い、不便を覚悟で待つことにしたのですが、4月からは本体価格も値上げするそうです。材料や部品の値上げに伴って、ということらしいのですが・・・ 

 葬儀業界でも、消費税の増税分だけでなく、仕入れの本体価格が上がってしまうことで、プランの見直しに取り掛かっている社もあるようです。

 都内では桜の花も咲き始めていますが、そうでなくても忙しい年度末に、プライス変更の作業が加わって、今週末は花見どころではない人達も多いのではないでしょうか…。

税率アップは企業のスタンスを見る良い機会

 あと2週間足らずで消費税の税率が8パーセントに上がります。「消費税改正に伴うお振込み金額変更」というような通知も見たくはないですが、届いてきていました。
 
 税率が3%上昇するのだから価格も3%上昇するのが当たり前と何の疑いもなく思いこんでいましたが、同じ種類の2通の通知を見比べることで、価格はそう簡単に決まるものではないという単純なことを思い起こさせてもらいました。

 賃料の通知においてです。東京の事務所の通知は、賃料はそのまま変わらず駐車場代だけが3%上乗せされていました。一方、川崎の賃料の通知は、賃料そのものが3%上昇しているではありませんか。

 これをこちらが了解したとしたなら、東京のオーナーはこれまでよりも負担が増えるでしょうし、川崎のオーナーはこれまでと変わらない(というよりも上昇分すべて税金で納めるわけではないので焼け太りする)ということになります。もっとも、これは現時点での話で、長期的には需給で最適なところに行きついていくとは思います。

 しかし、価格の提示の仕方において、その企業や人のスタンスは見えます。好みで言えば、自分も負担するから、あなたも負担してくれ、半々で痛み分け、というのがいいです。逆に見たくないのは、大規模小売業者や大メーカーが消費者へは税率アップ分を価格上乗せしておきながら、立場の弱い卸や下請け業者には価格上乗せを許さない、というようなことです。

 賃料の場合の価格上乗せは単純明快ですが、価格変動の激しいモノやサービスはわかりにくいところですが、税率アップは企業のスタンスを見る良い機会になるようにも思います。

8年ぶりの高熱

 先週末から今週のはじめにかけて、ついにインフルエンザにかかってしまいました。8年ぶりのインフルエンザです。どこで感染したのかはわかりませんが、半日の差で主人と共にダウン。それから3日間、家事が一切できず、洗濯やら洗いものやら、溜め放題で過ごしました。

 そろそろ卒業式のシーズンですが、先週は関西の方に住む友人の子どもの学校が学級閉鎖になったとか。インフルエンザのウィルスが落ち着くのももう少しかかりそうですが、まだかかっていない方は十分注意してお過ごしください。

 インフルエンザがすっかり治ってしまってから知ったのですが、プラズマ乳酸菌というのが免疫力を高めて風邪やインフルエンザにかかりにくくなるのだとか。
 免疫力が高まるのはとてもありがたい!と思い、プラズマ乳酸菌の水というのを購入してみました。普段の水分摂取量も足りていないようなので、水分と一緒にプラズマ乳酸菌がとれるのなら私にとっては一石二鳥です。
 すぐに効果がわかるものでもないようですし、一時的な流行りものなのかもしれませんが、とりあえず購入した1ケース飲みきってみます。

 今回のインフルエンザは8年前にかかった時より少し軽かったような気がしますが、高熱はやはりとても辛いです。もう2度とかかりませんように。

一人になるのが心配で・・・。

 インフルエンザが流行っています。私の実家でも、先週妹がインフルエンザかかってしまい、同居している高齢の両親に移らないか心配していたのですが、妹の症状が落ち着いた頃、やはり母がインフルエンザにかかってしまいました。

 普段、食事は全て母任せの実家では、父や妹は元気なので好きなものを買って食べれば良いですが、具合の悪い母自身の食事が心配で、2〜3日分をまとめて作って持って行きました。
 幸い、予防注射をしていたとのことで、症状は軽めのようですが、離れて暮らしているので、父と妹が仕事に行って、母が一人になる時間が心配です。
 私の場合は、実家が近いのでまだよいのですが、遠く離れて暮らしている場合にはその心配はもっと大きいのではないでしょうか。

 元気に一人で暮らしていた義父が家で亡くなっていたという経験をしているので、必要以上に過敏になっているのかもしれませんが、このような心配は、しすぎるくらいでいいのでは?と思っています。

 インフルエンザの流行はまだもうしばらく続きますので、皆さまもどうかお気を付け下さい。

世界を覆い尽くす効率化という妖怪

 2週続きの週末豪雪になりましたが、今日の都内では道路の端々に雪が固まっているところもありましたが、車で走る分には何の問題もない様な状況でした。

 日本全体的には、雪はへっているが、ゲリラ豪雨同様に、局所的に大雪になる傾向が強まっていると言います。天候の極端化とでも言いましょうか。世界を覆い尽くそうとしている格差の極端化を反映しているものではないでしょうが、人の意識も社会も自然も極端化しすぎれば安定を脅かすものになることは間違いないでしょう。

 もっとも天候はコントロールすることはできませんが(人工的に雨を降らせるとか試みはあるようですが・・)、それに伴う社会活動の不安定さを少なくするようにコントロールすることはできるかもしれません。同じく、格差による不安定さを少なくするようにコントロールすることもできるかもしれません。

 しかし実際に日本で起こっている事と言えば、第三の矢の成長戦略・規制緩和をもっと進めなければ日本はダメだ、そうしなければ自由主義・グローバル時代に勝ち抜けないぞ、と。効率化を主成分とするグローバルの方向性が恐ろしい格差と不安定さをもたらしそうだとうことが金融危機でわかったと思ったのですが、進む方向が違うような気がしてなりません。

 効率化の仕組みの最たるものは、ほとんどのものがお金で(しかも安価に)買うことできるということだと思いますが、こうした効率化された仕組みに頼り切っていると、いざというときに危ない、と薄々感じている人も多くなってきているような感じもします(本当に備えている人は多くはないでしょうが)。

 今回の豪雪で、孤立した地域が山間部の田舎のほうであれば、物流が途絶えて食料が届かなくても、食べるものなら家の中にたくさんある、近所で融通し合うということになるでしょう。もし都内であれば、少し物流が滞っただけでパニックにならないとも限りません(現に大雪予報を聞いて、スーパーでは買占めのような状況にもなったと聞きました)。物流が少しぐらい途絶えたぐらいで、じたばたしないような備えを色々な面でしておきたいものです。

雪。

 今回の大雪も大変なことになっているようで、今週予定していた横浜の葬儀社さんへの訪問が延期になりました。
 なんでも、その葬儀社さんの会社がある地域は横浜の中でも豪雪地帯だったとかで、長靴を履いても意味がないくらい足が埋まってしまいますよ、とのことでした。
 車での移動も困難なようです。

 私の自宅近辺では、近隣の方が一生懸命雪かきをしてくださったおかげで、住宅が並ぶ路地や車が通る道は歩きやすい状態になっていますが、あまり車が通らないような裏道では、雪も溶けかかってはいるものの、路面は見えず、このまま夜になって気温が下がると確実に凍ってしまうだろうな・・・と思うようなところもあり、明日の朝の通勤通学が心配です。

 我が家の車は週明けに車検の予約をしていたのですが、先ほど依頼していた会社から、この雪のせいで車の修理依頼が一気に入り、手が回らない状態なので車検の日程をずらしてほしいと連絡が入りました。

 また、近所のドラックストアでは、雪の重みで屋根に支障が出たらしく、天井のパネルの境目から水がバタバタと落ちていて、お店のスタッフ総出で店内の商品が濡れないように養生をしていました。

 慣れない積雪に、色々と不自由や困難が出ていますが、今週もまた雪が降る予報が…。

 どうか安全にお過ごしください。

大雪の日に思ったこと。

 昨日の大雪では、多くの方がとても混乱されたかと思います。
 金曜日のニュースでは、10年ぶりとも20年ぶりとも言われていましたが、結局のところ関東では45年ぶりの大雪となったそうで、45年前がどうだったのか、全く記憶にはありませんが、色々なことが便利になった今の方が大変だと思うことが大きいのではないかと思いました。
 電車の運休や、タクシーがなかなかつかまらないなど、忙しく動いている人にとって、普段は当たり前にできていることができないという状況はとても不便に感じることと思います。

 前日の金曜日は、タイヤチェーンやスコップを買いに行く人が多かったとテレビで見たのですが、夕方には地元のスーパーも混雑し、買占めのような現象が起こったところもあったと聞きました。
 万全に準備をするのは、安心にもつながります。買占めについては、どうかと思う節もありますが、準備をしておくということに変わりはないのかもしれません。

 この土日でご葬儀をされた方もいらっしゃったかと思います。
 交通機関の運休で思うように動けなかった方も多いのではないでしょうか。

 また、この日にお身内の方がご逝去され、ご家族がすぐに行くことができなかったという状況もありました。すぐに行きたくても行かれないという、もどかしい思いをされたのではないでしょうか。
 このご相談者は、事前のご相談で万一の時に依頼する葬儀社を決められていたので、すぐに葬儀社へ連絡し、対応してもらえたことが何よりでした。

 心配の先回りをして、常に準備をするというわけにはいきませんが、気になることがあったときには少しだけでも心構えとして安心できる環境にしてあるといいかもしれません。

 我が家では、なぜか懐中電灯の準備をしていません。持っているだけでも安心できると思うので、そろそろ購入しておこうと思います。